つるぎは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が、北陸新幹線の富山駅 - 金沢駅間で運行している特別急行列車の愛称である。本項では、かつて大阪駅 - 新潟駅間で運転されていた同名の寝台特急「つるぎ」についても記述する。2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅延伸開業により、同線富山駅 - 金沢駅間を結ぶシャトル列車として設定された。列車名は公募によって決定され、「つるぎ」は第4位であった(第1位は「はくたか」)。選定理由は、「かつて北陸と関西を結んだ列車として馴染み深いため」とされる。富山駅 - 金沢駅間で18往復運転されている(開業時)。金沢駅で特急「サンダーバード」「しらさぎ」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「ダイナスター」と接続するダイヤとなっている。号数は700 - 735号が付番される。富山駅 - 新高岡駅 - 金沢駅全列車が、E7系電車(F編成・JR東日本長野新幹線車両センター所属)およびW7系電車(W編成・JR西日本白山総合車両所所属)を使用される。E7系・W7系ともに12両編成で、1 - 4号車が普通車自由席、5 - 7号車が普通車指定席、11号車がグリーン車となる。本列車では12号車「グランクラス」および8 - 10号車の普通車には締め切り扱いで乗車できない。ただ駅停車中のドアカットといった措置は行われておらず、8 - 10号車の座席種別表示器では「指定席」と表示される。つるぎは、かつて大阪駅 - 新潟駅間を東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線経由で結んでいた寝台特急列車である。本項では、大阪と北陸地方を結んでいた夜行列車についても記述する。特急「つるぎ」は、1961年10月に大阪駅 - 富山駅間を結ぶ準急列車(高岡駅 - 富山駅間は普通列車)として運転を開始。大阪駅 - 青森駅間に特急「白鳥」が新設され、当時の急行「日本海」の運転時間が変更されたことにより、大阪駅 - 富山駅間の代替列車として登場した。1963年4月に大阪駅 - 金沢駅間は急行列車化(金沢駅 - 富山駅間は普通列車)されたが、1965年10月には全区間が急行化された。1972年10月からは特急列車化され、運行区間も新潟駅まで延長されるものの、1994年12月に臨時列車化されて、1996年に廃止された。「つるぎ」設定前より同区間をほぼ同時間帯で運行していた急行「きたぐに」とは異なり、富山県・石川県・福井県内の駅には停車しなかった。列車名は北陸本線の沿線にある立山連峰の剱岳より採られた。大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 糸魚川駅 - 直江津駅 - 柏崎駅 - 長岡駅 - 見附駅 - 東三条駅 - 加茂駅 - 新津駅 - 新潟駅廃止時点では、牽引機関車は、EF81形電気機関車により全区間で牽引を行っていた。客車は西日本旅客鉄道(JR西日本)宮原客車区(現在の網干総合車両所宮原支所)に所属する24系客車が使用されて、B寝台のみの編成だった。特急化当初は、東海道・山陽本線で14系客車への置き換えにより余剰となった20系客車を青森運転所に転属して増配置とした上で『日本海』と共通の編成で運行され、食堂車(ナシ20形)を連結していた(営業休止)。この当時は、EF58形電気機関車(ごくまれにEF65形電気機関車500番台F形も使用)・DE10形ディーゼル機関車(またはDD50形ディーゼル機関車)・EF70形電気機関車・EF81形電気機関車が牽引していた。1975年3月ダイヤ改正で米原駅経由から湖西線経由に変更されると同時に、20系のまま青森運転所から宮原客車区に移管され、食堂車はB寝台車(ナハネ20形またはナハネフ23形)に変更された。また機関車も全区間EF81形の牽引となった。その後、1976年2月に24系25形車両へ変更された。1982年11月ダイヤ改正で、『日本海』が2往復とも宮原客車区での受け持ちとなった関係上、九州方面の寝台特急の受持ちが削減されたことに伴い、車両に余裕のできた向日町運転所(現在の吹田総合車両所京都支所)に移管されたが、車両を九州特急と共通で使用する関係上、編成の向きを揃える必要が生じたため、向日町に戻す際には大阪駅~塚本駅~北方貨物線~宮原客車区~北方貨物線~塚本駅~大阪駅~東海道本線~向日町運転所の回送列車(主に宮原機関区のEF58型が牽引)を運転するという非効率な運用を組まざるを得ず、1984年2月改正で『日本海』1往復が再度青森運転所に移管させると同時に、再度宮原客車区に移管された。全区間を西日本旅客鉄道(JR西日本)の大阪車掌区が担当していた。2009年10月から12月に新潟県および山形県庄内エリアで行われた「新潟デスティネーションキャンペーン」に伴い、2009年11月27日・28日に、リバイバルトレインとして「おもいでのつるぎ号」が大阪駅 - 新潟駅間で運転された。車両は晩年と同じ24系25形客車(B寝台のみ)とEF81形を用いて運転を行い、途中の停車駅は京都駅・直江津駅・長岡駅の3駅のみであった。1965年10月のダイヤ改正により、大阪駅 - 富山駅間の夜行急行列車は2往復運転されることになり、このうち客車で運転されていた列車は、東海道本線の夜行列車の削減により名称が使用されていなかった「金星」で運転が行われた。1968年10月に「つるぎ」に改称されて廃止された。
出典:wikipedia
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