『法悦の詩』(ほうえつのし、、)は、1908年にアレクサンドル・スクリャービンが《交響曲第4番》作品54として完成させた作品。スクリャービンが神秘主義に傾倒した後期の代表作として知られている。日本語の「法悦」は意訳であり、原語のまま「エクスタシー」として理解するとよい。この標題の意図については、性的な絶頂を表すと考えるほかに、宗教的な悦びを表す、あるいは両者を包含しているという解釈もある。オルガン、ハープ、チェレスタなどを含めた四管編成の大オーケストラによる単一楽章の楽曲であり、自由な形式の交響詩とみなされていた時期もあるが、拡張されたソナタ形式をとっている。それまでの3曲の交響曲とは異なり、決まった調性を持っていない。その代わりに、神秘主義に傾倒して以降のスクリャービンの作品で頻繁に用いられる神秘和音を完成させた。ピッコロ 1、フルート 3、オーボエ 3、イングリッシュホルン 1、クラリネット(B♭管)3、バスクラリネット 1、ファゴット 3、ホルン 8、トランペット 5、トロンボーン 3、バスチューバ 1、ティンパニ、トライアングル、シンバル、バスドラム、タムタム、鐘、グロッケンシュピール、チェレスタ、ハープ 2、オルガン(またはハーモニウム)、弦五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)演奏時間はおよそ20分。弦のトレモロと木管を伴い、フルートによる意気消沈した主題が現れた後、独奏ヴァイオリンやピッコロなどに受け渡される。やがてクラリネットによるゆったりした旋律が形を変えるなどして序奏を締めくくる。主部ではフルートが序奏で使用された2つの動機をモチーフとした主題を提示する。やがて大きくうねるように盛り上がり、金管楽器のトランペットによる頂点がたびたび繰り返される。
出典:wikipedia
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