川瀬村（かわせむら）は、1959年（昭和34年）まで愛媛県の上浮穴郡にあった村であり、現在の上浮穴郡久万高原の北東部にあたる。現在の久万高原町の北部。四国山地の中、皿ヶ嶺連峰の南側、面河川の支流の直瀬川の上流域（直瀬地区）及び有枝川の上流域（下畑野川及び上畑野川地区）。両河川ともに皿ヶ嶺連峰から南流し、久万川に合流し、川に沿ってわずかな平地が開ける。直瀬には小規模な盆地に水田が開かれ、郡内でも一二の米の産地であった。山藩政期明治以降直瀬（なおせ）、下畑野川、上畑野川の3つの大字があった。いずれも明治の村制発足前からの旧村であり、川瀬村になっても大字として存続した。久万高原町になってからは町内全域について地名表記に「大字」は付けなくなった。役場は大字下畑野川においた。大字下畑野川においた。米、麦、とうもろこし、楮皮、タバコ、大豆、小豆、粟、そば、いも類などを産し、養蚕、畜産も営まれた。山林は太平洋戦争前は茅場として用いられていたが、昭和30年代に造林が盛んになった。鉄道等はない。下畑野川字河合は岩屋寺への遍路道があり、遍路宿も存在した。

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