大陸性気候(たいりくせいきこう、continental climate)とは大陸と大陸に近い島にみられる気候である。大陸性気候は、一年の大半が大陸性気団(日本付近ではシベリア気団・揚子江気団)の影響を受ける地域に存在する。大陸性気候の主な特徴として、などが挙げられる。ただし大陸性気候の地域でも大陸東岸部及び大陸東岸部に近い島、特に北アメリカ大陸の東部では年中一定した降水量がある地域もある。また例えばイラン・トルコ・中央アジアの一部地域では逆に雪の季節である冬に一年の降水量のピークが訪れ、春には雪解け水が洪水になることもある。大陸性気候である大陸と大陸に近い島の海岸・沿岸では大陸性気候に併せて「海洋性気候」が見られ、大陸性気候である大陸と大陸に近い島の内陸では大陸性気候に併せて「内陸性気候」が見られる。アメリカ合衆国中西部・北東部、カナダ南部、中国の内陸部、モンゴル、中央アジア、北朝鮮の大部分、ロシアの大部分は大陸性気候の典型的な地域である。日本でも冬にシベリア気団の影響が強くなる北海道は大陸性気候に近い。一方で、一年の大半を海洋性気団(日本付近ではオホーツク海気団・小笠原気団・赤道気団)の影響を受ける地域は大陸性気候が見られない。北半球で大陸から離れた島や南半球のオーストラリア中央部・アフリカ南西部・南極大陸を除いた地域などがそれに相当する。大陸性気候となる場所では冬は北・南極大陸性気団または寒帯大陸性気団が、夏は熱帯大陸性気団または赤道大陸性気団がそれぞれ長期間居座り夏と冬の気温差を大きくしている。さらに緯度が高い地域では夏は白夜となり、太陽が低い高度で長時間地表を照らし続ける為、夏の暑さに拍車をかける。夏は非常に暑く、比較的緯度の高い場所でも昼の気温が25℃から30℃以上と熱帯と肩を並べる気温に達するが、朝晩の気温は10℃台と冷え込むことがある。冬は同緯度のどの地域よりも気温が低くなり最低気温は-20℃から-5℃と非常に寒く、最高気温でも-10℃から5℃くらいとなる。年間降水量は寒いほど少ないが、平均して600~1200mm程度である。大陸性気候の地域の植生は森林や高い草の生えるプレーリーが多く、世界でも最も生産性の高い農地もこの地域にある。ケッペンの気候区分の各気候区を大陸性気候に当てはめてみると湿潤大陸性気候(Dfa, Dwa, Dsa, Dfb, Dwb, Dsb)においての多くの地域に見られ、また亜寒帯気候(Dfc, Dwc, Dfd, Dwd)でも内陸盆地に当てはまる地域に分類される地域などが典型的な大陸性気候にあたる。西岸海洋性気候、温帯夏雨気候、地中海性気候の各気候区のうち冬の平均気温が特に低い(0℃を下回るくらい)地域、また砂漠気候のBWk、ステップ気候のBSkのうち冬の平均気温が特に低い地域は大陸性気候に近い。砂漠気候やステップ気候の一部地域を除き冬の気温が高いので根雪が見られず、大陸性気候には分類しないことが多い。低緯度では、冬の寒さが厳しくない亜熱帯や降水量の少ないステップ気候に隣接する。ヨーロッパは、西へ進むほど大陸性気候の地域が少なくなる。
出典:wikipedia
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