交響曲第27番 ト長調K.199 (161b) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲。1773年から1774年にかけてザルツブルクで作曲された9曲の交響曲の第2作で、第25番（K.183）より後の番号であるが、実際は4ヶ月早く作曲された。この曲は1773年4月10日完成の日付を持っており、第26番の曲の構造と内容が似ている。しかし、日付は実際には判読不明で、4月16日であるともいわれている。フルート2、ホルン2、弦楽5部全3楽章構成。演奏時間は約19分である。ト長調の主和音による力強いトゥッティで始まり、第1ヴァイオリンが華やかな主題を歌いだす。ヴィオラ以下のピッツィカートの伴奏に支えられ、弱音器が付いたヴァイオリンがセレナードのように歌う。後の交響曲『ジュピター』を思わせるフガートで締めくくる。

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