岡本 哲司（おかもと てつじ、1961年3月15日 - ）は、和歌山県有田郡金屋町出身の元プロ野球選手（捕手）、野球指導者。右投右打。4月からは、和歌山南陵高校（旧国際開洋第二高等学校）の硬式野球部で監督を務める。和歌山県立吉備高校（現在の有田中央高校）では、捕手であったにもかかわらず、チーム事情で投手として起用。1年下のチームメートに、藤村雅人投手がいた。3年生だったには、第50回選抜高等学校野球大会に出場。岐阜高校との1回戦に先発で登板したものの、チームは初戦で敗退した。夏の選手権和歌山県大会では、決勝で箕島高校と対戦したが、石井毅 - 嶋田宗彦の2年生バッテリーの前に完封負けを喫した。高校卒業後に神戸製鋼へ入社すると、捕手に復帰。の都市対抗に出場すると、その年のドラフト会議で、大洋ホエールズから6位で指名された。ただし、会社側の事情などから、実際の入団は翌の11月にまで持ち越された。大洋1年目のには、シーズン終盤の一軍公式戦5試合で、スタメンマスクを任された。しかし、当時の一軍捕手陣に若菜嘉晴や市川和正などがいたことから、2年目以降は一軍公式戦での出場機会に恵まれなかった。には、公式戦開幕直後の4月に、二村忠美との交換トレードで日本ハムに移籍。しかし、移籍後も控え捕手の域を脱しなかった。には二軍バッテリーコーチ補佐を兼務したが、一軍公式戦への出場機会がないまま、シーズン終了後に現役を引退した。日本ハムに在籍したまま、から二軍バッテリーコーチ、からまで二軍監督を歴任した。二軍監督時代には、後の主力選手である糸井嘉男・武田久・田中賢介・小谷野栄一などを育てることで、当時低迷していたチームの再建に貢献。ダルビッシュ有も、入団1年目のに、シーズン途中で一軍へ昇格するまで岡本の指導を受けていた。に横浜ベイスターズの二軍ディレクターへ就任。には、6月8日からシーズン終了まで一軍総合コーチを務めた後に、11月1日付で編成部長に就任した。に一軍総合コーチへ復帰したものの、チームが最下位に低迷したことから、シーズン終了後に球団からコーチ契約の解除を通告された。には信濃グランセローズ、からはオリックス・バファローズの二軍で監督を歴任。限りでオリックスを退団してからは、プロ野球経験者による高校・大学野球の指導に必要な学生野球資格の回復に向けて、研修会へ参加した。には、2月2日付で、日本学生野球協会から学生野球資格回復の適性認定を受けた。さらに、故郷の和歌山県で4月9日から和歌山南陵高校が開校したことを機に、「野球王国の和歌山県に貢献したい」という意向で硬式野球部の監督へ就任。部員と共に寮生活を送りながら、「個性を生かした育成」をモットーに、高校生を初めて指導している。NPBの球団で（一・二軍を問わず）監督を経験した人物が、退任後に高校野球の監督を常勤することは異例で、和歌山県内の高校では初めてである。長男の直樹は、千葉商科大学を経て、実父の哲司が信濃の監督へ就任する直前（11月30日）にBCリーグのドラフト会議で同球団から通常枠で指名。哲司の現役時代と同じ捕手として1シーズン在籍した後に、からまでBASEBALL FIRST LEAGUEの兵庫ブルーサンダーズ、2016年からBCリーグの富山GRNサンダーバーズでプレーを続けている。ちなみに、兵庫時代の2015年には、球団史上初の副キャプテンを務めた。

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