トマーシュ・ベルディハ(、1985年9月17日 - )は、チェコ共和国ズリーン州出身の男子プロテニス選手。身長196cmの長身選手。シングルス自己最高ランキングは4位(2015年5月)。これまでにATPツアーでシングルス13勝、ダブルス2勝を挙げている。2010年ウィンブルドン選手権男子シングルスの準優勝者。ATPワールドツアー・ファイナルに6年連続で出場(2015年現在)。2005年BNPパリバ・マスターズ優勝者。4大大会すべてにベスト4進出経験がある数少ない現役選手の1人であり、4大大会同一大会でロジャー・フェデラーとノバク・ジョコビッチに勝利した初めての選手である。チェコ語表記は"Tomáš Berdych"で、と発音され、日本語転写で最も原音に近いものは「トマーシュ・ベルディフ」となる。ベルディハの名前は日本語メディアにおいて言及される際の表記ゆれが多く、次のような表記が見られる。本人はATP World Tourの公式動画上ではトマス・ベルディヒと発音しているが、ATP World Tourの公式サイト上ではトマーシュと発音している。ズリーン州にある人口3万人ほどの小さな町、ヴァラシュスケー・メジジーチーに生まれたベルディハは、5歳の時から地元のテニスセンターでテニスを始めた。彼はチェコ国内の12歳以下の選手によるジュニア・トーナメントで優勝した後、さらなる練習環境を求めてオロモウツ州プロスチェヨフ市に引っ越し、次々とジュニア選手のトーナメントを制していった。2002年に17歳でプロ入りし、2003年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップチェコ代表選手に選ばれた。2004年、ベルディハは、アテネ五輪のシングルスベスト8に進出した。2回戦で第1シードのロジャー・フェデラーを4-6, 7-5, 7-5で破って注目を集め、続く3回戦でもトミー・ロブレドを破った後、準々決勝でテーラー・デントに4-6, 1-6で敗れた。オリンピック後、全米オープンで初めての4大大会4回戦に勝ち進み、9月末のシチリア国際でツアー初優勝を果たした。ノーシードで出場した2005年BNPパリバ・マスターズはイジー・ノバク、第2シードのギリェルモ・コリア、第13シードフアン・カルロス・フェレーロ、第7シードのガストン・ガウディオ、第8シードのラデク・ステパネク、そして決勝で第6シードのイワン・リュビチッチを破りマスターズ初優勝を飾った。その後もベルディハは順調に成績を伸ばし、2006年全仏オープンと2007年全豪オープンで4回戦に進んだ後、2007年ウィンブルドンで初のベスト8進出を決めた。このウィンブルドンは大会後半から雨天による日程順延が多くなり、ベルディハは第2シードのラファエル・ナダルに6-7, 4-6, 2-6で敗退している。ウィンブルドンベスト8入りの後、彼は世界ランキングを自己最高の9位に上げ、初めての世界トップ10入りを決めた。同年秋のジャパン・オープン・テニス選手権で来日した時は、準決勝でリシャール・ガスケに敗れた。2008年、ベルディハは初秋のジャパン・オープン・テニス選手権決勝でフアン・マルティン・デル・ポトロを6-1, 6-4のストレートで下し、大会初優勝を挙げた。彼の男子ツアー大会シングルス優勝は、2007年6月のゲリー・ウェバー・オープン以来1年4か月ぶりとなる。第15シードで出場した2010年全仏オープンでは4回戦で第4シードのアンディ・マレーを倒し、ロビン・セーデリングとの準決勝まで勝ち上がった。結果は6-3, 3-6, 5-7, 6-3, 6-3で敗退したが、自身初となるグランドスラム4強入りを果たした。勢いに乗ったベルディハはウィンブルドンで旋風を起こし、準々決勝、同選手権で6度の優勝を誇るロジャー・フェデラーを6-4, 3-6, 6-1, 6-4で破った。同大会で2年連続7度目の優勝を狙っていたロジャー・フェデラーが決勝進出を逃したのは8年ぶりだったこともあり、快挙を成し遂げたベルディハは大きな注目を集めた。次の準決勝で世界3位のノバク・ジョコビッチを破り、初の4大大会決勝進出を果たす。決勝戦、ラファエル・ナダルに6-3, 7-5, 6-4で敗退するが、チェコ勢として、1987年のイワン・レンドル(当時チェコスロバキア)以来、実に23年ぶりの決勝進出を果たした。加えて4大大会同一大会でロジャー・フェデラーとノバク・ジョコビッチに勝利した初めての選手になる快挙を達成している。全米オープンでは1回戦で敗退するなどシーズン後半は調子を落とした。2010年ATPレース・ランキングでグランドスラム準優勝、マスターズ1000準優勝など合計3755ポイント獲得し、世界第6位の成績で、トップ8選手による最終戦ATPワールドツアー・ファイナルに初出場を果たし、世界ランキングを自己最高の6位に上げた。全豪オープンではフィリップ・コールシュライバー、リシャール・ガスケ、フェルナンド・ベルダスコを倒し全豪初のベスト8進出。2011年のチャイナ・オープンでは、準優勝した2010年ウィンブルドン選手権以来1年3か月ぶりに決勝に進出。マリン・チリッチを3–6, 6–4, 6–1で破り、2009年5月のBMWオープン以来2年5か月ぶりの6勝目を挙げた。2011年ATPレース・ランキング合計3300ポイント獲得し、世界第7位の成績でATPワールドツアー・ファイナル2年連続で出場。ラウンドロビンでヤンコ・ティプサレビッチ、ダビド・フェレールに勝利して初の準決勝進出を果たした。全豪オープンではケビン・アンダーソン、ニコラス・アルマグロに勝利し2年連続ベスト8進出。全米オープンでは準々決勝で第1シードのフェデラーを倒し自身大会初のベスト4入り。グランドスラムでフェデラーを準決勝以前で複数回勝利したのはダビド・ナルバンディアン以来2人目。2012年ATPレース・ランキングでグランドスラムベスト4、マスターズ1000準優勝とベスト4、250シリーズ優勝2回などで合計4405ポイント獲得し、世界第6位の成績でATPワールドツアー・ファイナル3年連続で出場。デビスカップではラデク・ステパネクとともにデビスカップチェコ代表の中心選手として活躍。イタリア、セルビア、アルゼンチンを破り、決勝ではスペインと対戦。第2試合ではニコラス・アルマグロにフルセットで勝利すると、第3試合のダブルスではステパネクと組んでグラノジェルス/M・ロペス組に勝利。第4試合でフェレールに敗れるも、第5試合でステパネクがアルマグロに勝利し、チェコスロバキア解体以来初のデビスカップ優勝を果たした。全豪オープンではユルゲン・メルツァー、ケビン・アンダーソンに勝利し3年連続ベスト8進出。BNPパリバ・オープンではフロリアン・マイヤー、ガスケ、アンダーソンを倒し初のベスト4進出。マドリード・オープンではアンダーソン、第3シードのマレーを破り2年連続ベスト4。BNLイタリア国際では第1シードのジョコビッチを破り初のベスト4入り。ウィンブルドンではアンダーソン、バーナード・トミックらに勝利し3年ぶりのベスト8進出。シンシナティ・マスターズでは第2シードのマレーを破り2年ぶりベスト4。翌週の世界ランキングで自己最高の5位となった。2013年ATPレース・ランキングでグランドスラムベスト8を2回、マスターズ1000でベスト4が4回など合計3980ポイント獲得し、世界第6位の成績でATPワールドツアー・ファイナル4年連続で出場。デビスカップでは2年連続で決勝に進出し、セルビアと対戦。第2試合でドゥシャン・ラヨビッチを破り、第3試合のダブルスではステパネクと組んでボゾリャツ/ジモニッチ組に勝利。第4試合でジョコビッチに敗れるも、第5試合でステパネクがラヨビッチに勝利し、デビスカップ連覇を果たした。全豪オープンではアンダーソン、フェレールを倒し全豪初のベスト4進出を果たした。マイアミ・オープンではジョン・イズナー、アレクサンドル・ドルゴポロフらを倒し初のベスト4進出。マドリード・オープンではアンダーソン、グリゴール・ディミトロフを破り4年連続ベスト8進出。全仏オープンではロベルト・バウティスタ・アグート、イズナーらに勝利し4年ぶりのベスト8進出。全米オープンではドミニク・ティエムに勝利し2年ぶりのベスト8進出。上海マスターズではイボ・カルロビッチを倒し2年ぶりベスト8。BNPパリバ・マスターズではフェリシアーノ・ロペスに勝利し4年連続ベスト8、アンダーソンを倒し3年ぶりベスト4に進出した。2014年ATPレース・ランキングでグランドスラムベスト4が1回ベスト8が2回、マスターズ1000ベスト4とベスト8、500シリーズ優勝に250シリーズ優勝など合計4465ポイント獲得し、世界第7位の成績でATPワールドツアー・ファイナル5年連続で出場。全豪オープン準々決勝、第3シードで対戦成績17連敗していたナダルに6-2, 6-0, 7-6(5)で勝利した。これによりジョー=ウィルフリード・ツォンガに次いで2番目のBIG4全員にグランドスラムで勝利した選手となった。準決勝でアンディ・マレーに敗北したものの2年連続ベスト4、5年連続ベスト8進出を果たした。2月、ドバイ・テニス選手権2回戦で通算500勝を達成。現役では8番目の勝利数。 BNPパリバ・オープンでは2年ぶりのベスト8進出。マイアミ・オープンではバーナード・トミック、ガエル・モンフィス、フアン・モナコに勝利し2年連続ベスト4進出。モンテカルロ・マスターズではモンフィスらに勝利し2012年マドリード・オープン以来・自身4度目となるマスターズ1000決勝進出を果たす。決勝では第1シードのジョコビッチに5-7, 6-4, 3-6で敗れた。5月、マドリード・オープンでは自身4度目となるベスト4進出。BNLイタリア国際では大会5度目となるベスト8進出。また、ミロシュ・ラオニッチが怪我のために同大会を欠場、錦織圭が準々決勝でジョコビッチに敗退したため、5月18日付発表の世界ランキングでは自身の記録を更新する4位とした。この時点まで2015年に入ってからランキング11位以下の選手に対して30連勝。全仏オープンではツォンガに敗れ2年連続のベスト8ならず。2015年のランキング11位以下の選手に対する連勝は33で止まった。ウィンブルドンでは、4回戦でジル・シモンに敗れた。ロジャーズ・カップでは初戦でドナルド・ヤングに敗れた。シンシナティ・マスターズではベスト8に進出するも、アレクサンドル・ドルゴポロフに敗れた。全米オープンでは4回戦でガスケに敗れた。サンクトペテルブルク・オープンでは初戦でシモーネ・ボレッリに敗れた。深圳オープンでは決勝でギリェルモ・ガルシア=ロペスに6-3, 7-6(7)で勝利し優勝。チャイナ・オープンでは初戦でパブロ・クエバスに敗れた。上海マスターズでは準々決勝でマレーに敗れた。ストックホルム・オープンでは決勝でジャック・ソックを破り連覇。BNPパリバ・マスターズでは準々決勝でジョコビッチに敗れた。ATPワールドツアー・ファイナルには6年連続出場したが初めて3戦全敗に終わった。全豪オープンでは準々決勝でフェデラーに敗れた。4月にはパナマ文書からベルディヒの名前が見つかったとする報道が一時なされた(ベルディヒは「ばかげている」とコメントしていた)が、誤りだったことが判明。チェコ通信がベルディヒに謝罪した。5月のBNLイタリア国際では3回戦でダビド・ゴファンに0-6, 0-6で敗れ、ダブルベーグルを達成された。全仏オープンでは4回戦でフェレールを破り、ベスト8進出。準々決勝でジョコビッチに敗れた。ウィンブルドンでは準々決勝でリュカ・プイユを破り、6年ぶりのベスト4を果たす。準決勝でマレーに敗れた。リオデジャネイロオリンピックはジカウイルスを考慮して、欠場を表明した。8月にゴラン・イワニセビッチをコーチとして招聘。全米オープンは虫垂炎のために欠場を表明した。グランドストロークとサーブに優れており特に芝のコートで威力を発揮する。テニス選手中でもかなりの長身であり、フットワークも良い。ベースラインから打たれるフォアハンドショットは150 km/hものスピードになり精度もある。
出典:wikipedia
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