『オクタヴァリウム』("Octavarium")は、アメリカのプログレッシヴ・メタル・バンド、ドリーム・シアターの8枚目のスタジオ・アルバムで、日本では2005年6月8日に発売された。ニューヨークのザ・ヒット・ファクトリーで録音された最後のアルバムという名誉を受けた。「スコア」のライヴDVDに収録されたドキュメンタリーによれば、ジョン・ペトルーシはこのアルバムが最高の作品だと考えている。『オクタヴァリウム』は、6枚目のスタジオ・アルバム『シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス』から始まったパターン、すなわち6曲でタイトルに「6」(six)があることを引き継いでいる。『トレイン・オブ・ソート』は、7曲を収録した7作目のスタジオ・アルバムである。バンドによる8作目のスタジオ・アルバム『オクタヴァリウム』は、すでに言及されたこととして、8曲でタイトルが「8」に関係するという、両方のアルバムで明らかな「傾向」を引き継いでいる。そのパターンは9作目の『システマティック・ケイオス』でも、全8曲のみだが最初の曲はちょうど9分という、異なった形で続いている。また最初の曲「ザ・ルート・オブ・オール・イーヴル」は前作の最後の曲「イン・ザ・ネイム・オブ・ゴッド」の最後でジョーダン・ルーデスが鼻で演奏したピアノの音から始まっており、『メトロポリス・パート2: シーンズ・フロム・ア・メモリー』から続くアルバムの最後の音が次作の最初の音と繋がるパターンを踏襲している。ただしこちらのパターンは本作で完結している。アルバムの全曲は異なった短音階で、F(ヘ短調)から始まり、それからG(ト短調)、A(イ短調)、B(ロ短調)、C(ハ短調)、D(ニ短調)、E(ホ短調)と続き、そしてF(ヘ短調)に戻る。これは、ライナーノーツ中のト音記号横の調号で明らかである。また、曲の組の間、すなわちCDにおいて先行する2番目のペアの曲での負の時間として表現される境界部(変わり目)は、それぞれのペアと関連付けられた臨時記号の一致によって作られる。例えば、「パニック・アタック」で続くシンセサイザーのソロ(ハ短調)は、次の曲の「ネヴァー・イナフ」(ニ短調)での負の時間として位置し、嬰ハ短調(C# minor)である。多くのファンは、黄金比への循環的参照、特にアルバムの絵の中の「5」や「8」について述べている。黄金比は、歴史的な芸術や自然において一般的にあらわれる。例えば、オクタヴァリウム (Octavarium) という言葉自身が5つの音節を持ち、8を暗示している(octaという8を表す接頭語からも)。「5」と「8」の使用は、1オクターヴでのピアノ上の白鍵(幹音・本位音)の数(8)と黒鍵(シャープ/フラットのついた音符)の数(5)に由来する。また、バンドが始まった1985年から2005年までのバンドメンバーの数と関係があり、オクタヴァリウムはバンドの8番目のスタジオアルバムで、続く「スコア」は5作目のライヴアルバムである。いくつかの「5」と「8」をアルバムから参照することができる。表紙のニュートンのゆりかごと、詞的にかつ音楽的に全曲をつなげる音楽的なトラップは、アルバム全体が連続性を表現するコンセプト・アルバムとして意図された理論として現れている。バンド名義の作曲クレジット(正確にはラブリエの参加)は、『』以来である。はじめにバンドがつけようとしていた名前は、ずばり「オクターヴ」だった。しかし、プログレッシヴ・ロックバンドのSpock's Beardが2005年の初めに(8作目の)アルバム"Octane"を発売したため、ドリーム・シアターは少し異なる名前をつけることを決めた。やがて、"Octave"として知られる期間を参照しているカトリック教会の典礼書"Octavarium Romanum"を参考にしたタイトルを考えた。また、タイトルは音楽用語「オクターヴ」にも共通している。最初の曲のタイトルは"The Root of All Evil"であり、「根音 (Root)」、2nd(2度)、3rd, 4th, 5th, 6th, 7th, 「オクターヴ」と続く。ほかにも、タイトルはラテン語で「様々な(varium)8つ(octa)」を意味し、そのことはアルバムが全8曲であり、バンドがアルバムの8曲がすべて異なったスタイルであることを示唆している。しかしながら、これは不正確なラテン語である。ラテン語で、8は"octo"であり"octa"ではなく、"varium"は複数を示すのであれば特異な表現である。"octavus"がラテン語で「8番目」を指すことから、以上はおそらくオクタヴァリウムがバンドの8番目のアルバムという事実から導かれたことである。別の解釈は、"-arium"の接尾語は何かが保持されている場所を指すために使われているということで、この場合は「オクターヴ」である。タイトルトラックの歌詞を考えると、"octave"と"-arium"の言葉からかばん語"octavarium"を作っているので、このことは真実に最も近いといえる。マイク・ポートノイは、「パニック・アタック」のビデオクリップを「オクタヴァリウム」の発売4週間前にGigantourのウェブサイトに掲載していた。
出典:wikipedia
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