最果てで君を待つ扉(さいはてできみをまつとびら)はテーブルトークRPG(TRPG)『ナイトウィザード』のリプレイ作品。2007年に発売されたナイトウィザードのサプリメント『リーチ・フォー・ザ・スターズ』に書き下ろし作品として掲載された。リプレイの執筆はゲームマスターでもある伊藤和幸が担当。イラスト担当はみかきみかこと石田ヒロユキ。ナイトウィザードの書籍判サプリメント併載リプレイ第4弾。リプレイが掲載されたサプリメント『リーチ・フォ・ザ・スターズ』は、『パワー・オブ・ラブ』に続くナイトウィザードのファンブック第二段ということで、『パワー・オブ・ラブ』と同じくリプレイに関連するボイスドラマが付属している。このボイスドラマ「最果ての数式」はリプレイ「最果てで君を待つ扉」のサイドストーリーになっており、両方を参照して初めて物語の全貌がわかる仕組みになっている。本項目ではこのボイスドラマについても併せて解説する。リプレイとボイスドラマ共に、七徳の宝玉のひとつ「希望の宝玉」と魔王アゼル=イブリスをめぐる物語となっており、その結末はアニメ版でも語られるマジカル・ウォーフェアへと繋がっていくことになる。リプレイのプレイヤーは声優の矢薙直樹と植田佳奈、F.E.A.R.の菊池たけしと矢野俊策である。七つ全てを集めるとあらゆる願いが叶うという七徳の宝玉。そのうちの一つ「希望の宝玉」が魔王たちに奪われた所から物語は始まる。勇者として生まれた16歳の少年「桜間流」には、幼い頃に交わした大切な約束があった。それは幼馴染だった「紅樹星」と流星雨の下でした約束。「ボクより多分、星の方が強いけど、ボクが星をずっと守るよ」しかしその約束は星の引っ越しにより果たすことができなかった。それから10年。輝明学園秋葉原分校高等部に通っていた流のもとに、その紅樹星が転校してきた。10年のブランクと互いの照れのために距離をおいた不自然な関係になってしまう二人。そんな不器用な二人の関係はある事件をきっかけに大きく動き出すことになる。魔王のミスで100に分裂した「希望の宝玉」が勇者である流の100の可能性を100体の流として具現化したのだ。秋葉原の各地で互いに殺しあいを始める流の分身たち。その中の最後の勝利者が流の未来の姿になってしまうのだという。そしてその100の可能性の中に「世界を滅ぼす運命を背負う紅樹星を殺す未来」が存在していた。そして明らかになっていく紅樹星の「世界を滅ぼす力」。彼女は魔王アゼル=イブリスの持つプラーナ吸収能力をなぜか有していたのである。その能力は加速度的に強化されていき、星の周囲の人物の存在を消していく。このままでは世界そのものも消えるかもしれない。それを止めるべく星の命を狙う「世界を滅ぼす運命を背負う紅樹星を殺す未来」の桜間流の分身。さらにそこに「世界を滅ぼすことを受け入れてでも紅樹星を守る未来」の桜間流の分身が魔王の支援を受けて介入し、事態は混迷を極める。その中でオリジナルの桜間流はこの世界と星の両方を救う自分だけの可能性を信じ、「希望の宝玉」が作り出した未来の可能性に対して戦いを挑むことになる。プレイヤーによって操作するキャラクター。PC。名前の横にカッコで記述されているのはプレイヤー名である。キャラクタークラスについてスラッシュで複数かかれている場合はマルチクラスおよびクラスチェンジによりクラスを複数有していることを表す。キャラクタークラスの横のレベルはそのリプレイ開始時のものである。属性についてはスラッシュをはさんで左側が第一属性、右側が第二属性となる。GMが操作するキャラクター。NPC。付属の音楽CDに収録されたボイスドラマ「最果ての数式」は今作リプレイのサイドストーリーである。魔王ベール=ゼファーを主人公に魔王たちの視点から今作の物語の真相が明かされることになる。魔王ベール=ゼファーが手に入れた「希望の宝玉」。未来の可能性から望むものを引き出すこの宝玉の力を利用して、ベルはファー・ジ・アースを崩壊させる計画を立てることにした。それは"荒廃の魔王"と呼ばれるアゼル=イブリスを利用するもの。あらゆるプラーナを吸収する能力があるゆえに裏界でも孤独を強いられているアゼルであるが、ベルは「アゼルがその力を持って地球のプラーナを吸い尽くす可能性」を顕現させようとしたのだ。しかし、その計画はアクシデントにより失敗。アゼルは因果事象の彼方へと消えてしまい、その結果16年前の世界で一人の人間として転生してしまうことになる。そのことをリオン=グンタにより知らされたベルは、現在16歳の少女として過ごしている「紅樹星」をアゼルとして覚醒させることを計画する。しかし、アゼルの転生と同時に、アゼルによる世界崩壊の可能性を止めるべく一人の勇者が生み出されていた。その名は桜間流。星の中でアゼルが覚醒することになる16年後、世界結界は「希望の宝玉」の力で桜間流がアゼルによる世界崩壊を止める可能性を顕現させた。しかしその宝玉はアゼルが消えたときのアクシデントにより100個に分割されていたために、流の未来の可能性も100に分裂し争いを始めたのである。ベルはこの「可能性の戦い」において最も自分の都合の良い可能性「ベータ」を支援し、「世界を滅ぼす魔王としてアゼルが復活する可能性」を実現させようとする。しかし、そのとベルの計画に別の魔王が干渉してきたのである。その名は“東方王国の王女”パール=クール。パールはベルとは全く別の流の可能性「オメガ」を支援し、全ての状況をひっくりかえそうと画策する。流の分身同士の可能性の戦いの中で行われるベルとパールの暗闘。そしてその両方から世界を守るため、赤羽くれは、真壁翠、エヴィ=アンの三人のウィザードたちが奮闘する。リプレイの背後で行われていた世界を揺るがす戦いが今描かれる。括弧内は声優名。『最果てで君を待つ扉』はナイトウィザードやセブン=フォートレスのいくつかのリプレイをつなぐ大河物語「マジカル・ウォーフェア」の一編でもある。マジカル・ウォーフェアの時間軸では200X年の翌年3月の物語とされる。今作はマジカル・ウォーフェアの本題である宝玉争奪戦の第一弾にあたるものである。今までごく一部の魔王にしか存在が知られていなかった「七徳の宝玉」の存在が明らかになり、特にベール=ゼファーはこの宝玉を集めるため積極的に動くこととなる。この後、宝玉争奪戦の物語はリプレイ以外のメディアで描かれることになる。すなわち漫画『ヴァリアブルウィッチ』での「賢明の宝玉」、キャンペーンシナリオ集『オーバーナイト』での「節制の宝玉」の各争奪戦を経て、アニメ『ナイトウィザード The Animation』とそのノベライズ『柊蓮司と宝玉の少女』で、マジカル・ウォーフェアはクライマックスを迎える。
出典:wikipedia
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