マヤ遺跡一覧は、メソアメリカ地域に存在するマヤ文明の遺跡の一覧である。一般的な遺跡名のスペイン語発音若しくは日本語表記に従い、片仮名順に掲載するものとする。マヤ文明を構成する人々とその文化は、現在のグアテマラ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドル、メキシコに含まれるテワンテペク地峡からユカタン半島全域までのメソアメリカ地域南部において、2500年以上の長きにわたり繁栄を誇っていた。考古学的な調査と研究によって数百ものマヤ遺跡が記録されてきたが、比較的小規模な調査のみ、未調査、若しくは未発見の遺跡は無数に存在する（現在判明している遺跡だけでも4400ヵ所を超えている）。本記事で列挙された一覧は必然的に完全なものとはなりえないが、大規模または進行中の調査によって判明している重要な遺跡は網羅されている。以下に挙げる遺跡は、マヤ文明における各時代区分（形成期、古典期、後古典期）において、大規模かつ政治的影響が大きいもの、または考古学的に重要な発見があったものである。　ナフ・トゥニッチ　石の家　と呼ばれるこの洞窟は、グアテマラペテン県のフローレス市から南東180キロ入った低地マヤの密林の中にある。　1984年の夏に現地を訪れた和歌山大学助教授（精神衛生学）の宮西照夫さん（35歳）は、日本人として初めて洞窟内の撮影を許可され、グアテマラ国立人類学・歴史学研究所（所長・エゾナ・ヌネス女史）が撮ったスライド150枚を入手して帰国した。宮西照夫さんの現況情報http://with-you-wakayama.jp/hp/message/message_24.php　宮西さんは、首都グアテマラ市から、ジープやロバで三日がかりの旅で洞窟にたどり着いた。　高さ30メートル、幅20メートル、全長2キロの鍾乳洞。その中に八世紀を中心に描かれたとみられる四十五の壁画と四百三十二のマヤ文字が確認された。いずれも宗教儀式を表すものとみられ、中には極めて珍しい性描写もあって、日本のマヤ研究者にとって、さまざまな謎を解く資料となることは確実だ。　写真例/ヒョウの毛皮を着て球技をする人物・あぐらを組んで宗教儀式を準備する人物・古典期マヤ文化にしばしば登場するマゲを結った小人　神につかえる天上界に住む人をかたどっている・性にまつわる宗教儀式を行う人物。両方とも神官（男性）と思われる・性器を傷つけて血を流す人物。これも儀式の一種らしい。（情報の出典）「アサヒグラフ　１９８４年９月２８日号（通巻3221号）」

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