『わくわく7』(わくわくセブン)は、1996年にサンソフトから稼動されたアーケード(MVS)用対戦型格闘ゲームである。元々は、同社が制作した『ギャラクシーファイト ユニバーサル・ウォーリアーズ』の続編として企画されていた。結果的に一部関連のある要素を持つが、世界観・システムともにまったくの別物になっている。家庭用ハードには、ネオジオやセガサターンに移植された他、PlayStation 2用ソフト『NEOGEO オンラインコレクション Vol.11 サンソフトコレクション』に『ギャラクシーファイト』と共に収録された。また、Wiiのバーチャルコンソールでネオジオ版が配信されている。わくわくシティのわくわく公園の伝説「わくわくボール」。7つ集めると妖精が現れ、なんでも願いが叶えてくれると言われている。そして、そのボールを持つ者達が集い、ボールをめぐる戦いが繰り広げられる。操作は1レバー4ボタンで行う。同時期の多くのネオジオ用対戦型格闘ゲームと同じく、パンチボタンとキックボタンが2つずつ割り振られている。技を出すか相手の攻撃をガードすることで溜めたゲージ(わくわくパワーと呼ばれる)を消費することで強力な技や様々な効果を使用することができる。ゲージの最大ストック数は、CPU戦ではステージクリアごとに増えていき(集めたボールの数に一致し、最大で7。相手も同じゲージ数)、対人戦では固定で7。また、ボーナスステージは7ゲージフルストックの状態でスタートする。ゲージの使用用途は以下の4種(すべて消費ゲージ数は1)。"Rai Bakuoh"本作の主人公。キャッチコピーは「電撃わんぱく少年」。冒険の匂いを嗅ぎ付けて争奪戦に参加する。ゴーグル、ジャケット、スカーフを身に着け、頬には絆創膏を貼っている。移動手段は自転車。必殺技は彼が通う中学校の必修科目とされている。また数々の電撃を放って戦うが、これは彼自身の能力ではなく両手のグローブにはまっている小さな珠によるもの。所持するボールの色は赤。能力としては平均的で、必殺技に「飛び道具」「対空技」「突進技」の、いわゆる格闘ゲームの『三種の神器』を持つ。キャラクター独自の特性や技として、「スーパーモードで性能が変化する技を持つ」、キックボタン同時押しの「ハイジャンプ溜め」からの「ハイジャンプ」や、画面端の壁を蹴ってジャンプする「三角蹴り」などがある。名前は以前に製作した格闘ゲームの主人公のボツ案から採用されており、名前の「雷」から雷系の攻撃をすることなどが決まっていった。"Arina Makihara"本作のヒロイン。キャッチコピーは「炎のおてんば娘」。「すてきな恋がしたい」という願いを叶えるために参戦する。ライと色違いのゴーグルにジャケットを身に着け、全身タイツと後頭部で垂れているウサミミがトレードマーク。所持するボールの色はオレンジ。ライとは同じ中学に通う「腐れ縁」のような仲。口はあまり良くなく、スラッシュに対しては昼間から街をうろついている点を指して「ホームレスではないか」という嫌疑をかけ、ダンディJに対しても「きたないオッサン」という辛辣な言葉を発している。キャラクター独自の特性として「通常投げが2つある」「空中投げを持つ」などがある。"Slash"キャッチコピーは「放浪の剣士」。呪われし者を解放するために魔界からやって来た孤高の剣士。自身の意思で出現させることのできる「次元刀(じげんとう、以下「剣」とも表記)」を持つ。好物は天丼。所持するボールの色は紫。キャラクター独自の特性として「レバーを入れると変化する通常技が多い」「ライと同じく三角蹴りが可能」などがある。"Tesse Ronbllozo"キャッチコピーは「少女人形」。病に倒れたロンブローゾ博士を救うべくボール争奪戦に参加しつつも、人間になりたいという夢を持つオートマータ(自動人形)。先に博士に作られたメイドが6体いるが、まともに家事をこなせるのはティセのみであり、博士にとっては念願の「完成品」にあたる。個性の強すぎる姉たちに比べて、極めて引っ込み思案な性格である。オートマータだけに自分の腕を伸ばしたり、道具に変換するなどのトリッキーな攻撃をする。登場時には傘を使っての軟着陸を見せ、ロケット噴射による移動も可能。所持するボールの色は黄色。キャラクター独自の特性として「わくわく投げが空中でも使用可能」がある。"Dandy J"キャッチコピーは「トレジャー・ハンター」。本名はヨシュア・ハイ・アウトプット。自称パートナーの夏美(自称探検家)と共に、なんでも屋を営む自称冒険家。依頼を受けて、わくわくボール争奪戦に参加する。ロープを使った多種多様な必殺技を駆使して戦う。所持するボールの色は水色。喫煙者であり、帽子に常に(7と書かれた銘柄の)タバコを装着している。喫煙しているイラストもある。キャラクター独自の特性として、「派生する必殺技がある」「特殊技が少ない」などがある。"Marurun"キャッチコピーは「森の大将」。迷子の六条麦を家に帰すために奔走する心優しき巨大生物で、人語を解するなど、知性も高い。なお、まるるんと言う名前は麦がつけた名前で、生物学名は「デルバーニャ=ポテ=ポタ」。麦を背中に背負っている関係上、絶対に腹這いでダウンする。所持するボールの色は緑。ハラハラアタック以外の飛び道具を持たない、近距離・突進主体のパワーキャラ。"Politank Z"キャッチコピーは「最強戦車」。わくわくシティ中央署署長・徳川超十郎が操縦する戦闘マシン。口の位置にある主砲と股間に付けられた砲塔が主な武器で、手をドリル状に変形させたり足をトゲの付いたキャタピラに変形させたり下半身をトゲの付いた半球状に変形させたりと形状変化や内蔵武器も豊富。ポリタンクZの点検整備を行う警察犬の徳川ハム助と共に町の治安維持のため(一般市民の迷惑は全く顧みず)に出撃する。署長本人はポリタンクを気に入っているが、他のキャラクターからはかっこ悪いと散々な言われよう。目の部分はペイントのはずだが表情のように変化する。また777kgもの重量があるが、普通に足払いで転倒したりする。また、しゃがむと足がキャタピラに変化し戦車そのものの形状になる。所持するボールの色は青。キャラクター独自の特性として、「通常投げが受け身不可能」「わくわく投げが打撃判定」がある。家庭用では対戦モードでのみプレイヤーも使用可能。"Bonus Kun"キャッチコピーは「熱血格闘野郎」。CPU戦で3ステージクリア後に挿入されるボーナスステージ(1ラウンド戦で、勝敗に関係なく次のステージへ進める)での対戦相手。棒状の体に顔があり、赤い鉢巻という、非常に簡素な外見をしている。『ギャラクシーファイト』から引き続き登場している唯一のキャラクターで、前作から使用技が大幅に増えてパワーアップしている。ボーナスステージでの登場時には大気圏突入のような登場を見せ、彼が勝利(プレイヤーが敗北)するとロケットの発射のように宇宙の彼方へ去っていく。キャラクター独自の特性(主に体型上の理由)として、「投げ技を持たない」「しゃがめない(しゃがみガード、しゃがみ攻撃も不可)」などがある。"Fernandeath"キャッチコピーは「史上最大最強悪魔」。わくわくボールを全て集めたプレイヤーの前に現れる最終ボス。身長・体重ともに自由自在で、封印解放時にはビルよりも巨大な姿となり、プレイヤーも妖精の力で巨大化して戦うことになる。封印が解けると黒い稲妻を纏う闇の球体が出現、巨大化してゆくが、本来の姿も球体のまま同心円状の円らな眼、三日月状に裂けた口、球状の手足、小さな蝙蝠の羽根が付いただけである。格闘ゲームの最終ボスの中でも屈指のふざけた外見を持つが、判定が大きい上に全て吹っ飛ばし特性を持つ技の数々や溜め時間のほとんどないハラハラアタックなどは、最終ボスならではの凶悪な威力を誇る。語尾に常に「デス」を付けて喋り、受け答えも非常にふざけている感がある。システムボイスによるキャラクターコールの際も、必ず「魔界大帝フェルナンデス」と肩書きを付けて呼称される。また、足の裏には肉球が存在し、常に薄笑いを浮かべた口は時として鋭い牙が並ぶ。キャラクター独自の特性として「ハラハラアタック、スーパーモードの発生が異常に早い」がある。なお、同社の前作『ギャラクシーファイト』最終ボス、フェルデン・クライスのプロフィール家族欄には、弟としてフェルナンデスの名前があり、出身地も共にアブソリュートとなっているが、フェルデンは人型を取った炎のような姿で、フェルナンデスとは外見が全く異なる。一方、スラッシュのエンディングでは、殆ど同じ黒い球状の姿で、頭部の装飾(蝙蝠の羽根部分)のみ異なる大量の魔物が現れる。
出典:wikipedia
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