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碑帖

碑帖(ひじょう)とは、書道の発祥国である中国は、また紙が発明される以前は金石文の文化が深く根づいていた国であった。このため中国の書蹟を模写=臨書して学書する場合、必ず碑の拓本に触れることになる。このような書蹟の存在は法帖ともども学書には欠かせないものであり、過去の有名書家たちも必ず触れているものである。しかし、碑はその性質上高さが1メートルを超えるような大きいものであることが多い。ものによっては何枚もの紙を継ぎ合わせて採って、ようやく全部の拓本=全拓が得られるものすらある。このような拓本では、蒐集して大事にしまっておいたり飾ったりすることは出来ても、学書でそばにおいて使うことは極めて煩わしく無理である。また碑の形もものによっていろいろである。真四角のものもあれば、摩崖のように全く不定形のものもある。また題額がついたりつかなかったり、碑の裏面に文字があったりなかったりと刻まれ方もいろいろである。これを無理矢理全拓のまま使っていたら面倒なのは火を見るより明らかである。このため、拓本を加工して鑑賞・学書しやすくすることが行われた。これが「碑帖」である。なお、紙の書蹟を石や木に転写して拓本を採る「模刻」は法帖の作成法であり、これに含めない。碑帖はその形態によって2つに分類される。すなわち「全套本」と「剪装本」である。拓本そのものは紙の普及した頃からあったと思われるが、本格的に「碑帖」として観賞・蒐集用に拓本を加工する行為が見られるようになるのは唐代からである。現存する最古の碑帖は、敦煌で発見された唐の2代目皇帝・太宗の手になる「温泉銘」のもので、永徽4(653)年のものである。「温泉銘」は驪山温泉の徳を讃えた碑文で、この帖では拓本が裏打ちされているほか、最後に「永徽四年八月三十日圉谷府果毅児……」と制作年・制作者の名前が記されており、かなりしっかりとした法帖仕立てとなっている。このように碑帖は発生当初から完成度が高かった。この時代の碑帖は現在ほとんど伝わっていないため詳細は分からないが、一部の碑はこのように完成後ほどなくして拓本が採られ、碑帖化されていたと見られる。この時代のものを「唐拓」と呼ぶ。現存数が少ないために孤本(その現物のみしか存在しない本)が非常に多く、貴重である。碑帖の制作が盛んとなったのは、北宋代へ入ってからのことである。北宋代には書蹟を蒐集・鑑定することが大変に流行し、研究も盛んに行われた時代であった。この対象には金石文も含まれたため、碑や磨崖を研究する金石学が急速に台頭を見せた。これに伴い拓本の採取も盛んとなり、大量に碑帖が制作されるに至った。ちょうど紙の書蹟においても法帖制作が集帖『淳化閣帖』の編纂により一大ブームとなっており、それと一緒になった形であった。現在伝わる唐代以前の碑の拓本・碑帖のほとんどはこの時代に一度は拓本を採られているといっても過言ではない。次代の南宋代や明代においても碑帖制作は続き、この北宋から明代の碑帖を「宋拓」「明拓」と称する。このようなブームを経て碑帖制作のスタイルが確立し、碑帖による碑版書蹟の伝承が定着するに至ったのである。清代に入ると、考証学によって碑帖は一躍大きな躍進を遂げることになった。法帖に代わる書蹟として、碑が注目されたためである。考証学の基本姿勢は「実証的にものごとを分析すること」であり、その態度は書に対しても及んだ。しかしその基準で図った場合、模刻という書蹟を石に刻んで拓本にするという誤りを生みやすい手段をもって、しかもそれを乱発して書蹟を伝えて来ていた法帖は「到底信用ならない」という結論にならざるを得なかった。その点、碑ならばよほどのことがない限りは刻まれた当時のままの姿を留めているので、「まだ信頼出来る」というわけである。さらに阮元は、南北朝時代に北朝で彫られた碑である北碑と南朝の法帖・南帖を比較して「北碑南帖論」を著し、先述の論理から北碑を南帖よりも優れたものとして断じて、学界の主流を一気に碑優先の方向へ導いたのである。このため、当時見つかった碑は北碑を初めとして全て拓本が採られ、多くの碑帖が研究用に制作された。また過去の碑帖も書蹟として研究され、原石や拓本の真贋、採拓年代の判定、原碑の変遷などが広く論じられた。しかしやはり写真術や印刷術などの発展に押されて次第に制作は下火となり、現在ではごく稀に作られる程度となっている。本来「碑帖」は「法帖」と別物であり以前は明確に区別されていたが、元の書蹟が碑であるだけで法帖仕立ての書蹟であることから、現在では「法帖」と同列視されて「法帖」の中に含めたり、両者を並列して「碑版法帖」と呼ぶことがある。なお「碑版法帖」の略語として「碑帖」があるが、これは冒頭の1にあたる語であり、この項で説明している法帖仕立ての拓本を指す「碑帖」とは別語である。

出典:wikipedia

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