十三宗五十六派(じゅうさんしゅうごじゅうろっぱ)とは、宗教団体法が施行される、1940年(昭和15年)以前に日本の仏教の成立から見て、教義・歴史・伝統がその根本にある宗派のことである。「十三宗」とは、それぞれの宗旨のことである。「五十六派」とは、それぞれの分派のことである。宗教学上で仏教の伝統宗教と定義されるのは、この五十六宗派に基づく。また、歴史教科書に書かれる鎌倉祖師たちの宗名は宗旨のことである。ただし、法相宗、華厳宗、律宗、融通念仏宗、曹洞宗、時宗、黄檗宗は、宗派に分かれていないため、宗旨と宗派が同一である。また天台宗・浄土宗・日蓮宗のように宗派名が宗旨名と同一の場合でも、他派を従属するものではなく、本末・包括関係もない。本項では、宗旨と宗派を区別するため、宗旨を見出し表示・強調表示とする。また、当時の名称に現名称を補足する形で記述する。下記の「五十六派」に分類される宗派名は、宗教団体法施行以前の名称である。天台宗は、以下の3派。真言宗は、以下の9派。浄土宗は、以下の4派。臨済宗は、以下の14派。浄土真宗は、以下の10派。日蓮宗は、以下の9派。「宗教団体法」は、1940年4月1日に施行される。同法の施行により、宗教団体は認可制となる。「十三宗五十六派」から合同し、下記の「二十八宗派」が認可される。「宗教団体法」は、1945年(昭和20年)12月28日に廃止になる。同日に「宗教法人令」が施行され、宗教団体は認可から届出に変更となる。1951年(昭和26年)4月3日に「宗教法人法」が公布・施行され、「二十八宗派」の一部が独立・分派する。「十三宗五十六派」ではないが、戦後単独宗制となった聖観音宗(総本山浅草寺)は、天台宗(総称)に分類される伝統宗教として認知されているが、それは浅草寺教団が幕末期以前に観音を本尊とする教団として成立していたからである。逆に本門仏立宗が新宗教の魁けとされるのは、幕末期に教団が設立され、1869年(明治2)に本門仏立宗の宗祖日扇が廃寺となった宥清寺を入手したことによる。
出典:wikipedia
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