ジョッフル(Joffre)は、フランス海軍の航空母艦。ジョッフル級航空母艦の1番艦。艦名はジョゼフ・ジョフルに因む。艦は1938年に起工したが、完成しなかった。ベアルンの運用経験後、フランス海軍は2隻の正規空母の建造を決定した。ワシントン海軍軍縮条約で空母に割ける排水量は一隻辺り18,000トンに制限され、軽巡洋艦2隻分のそれに匹敵するものであった。兵装は艦橋の前後に両用砲が装備され、いくつかの対空機銃が装備された。飛行甲板は巨大な艦橋と重量を均衡させるため、左舷にオフセットしていた。また、外部リフト1基が飛行甲板後部に設置される予定であり、飛行甲板は船尾楼の前までであった。もう1基のリフトはT字型の形状に艦橋の前に設置される予定であった。格納庫は2段式で、上部格納庫は 159x21m 、下部格納庫は 70x16m の広さであった。艦は15機のドボワチン D.790 戦闘機(D.520の海軍版)および25機のブレゲー 810 攻撃機(ブレゲー 693 の海軍版)を含む、約40機の航空隊を搭載予定であった。ジョッフルは1938年11月26日にサン・ナゼール、ペノエ造船所で起工した。しかし建造は第二次世界大戦の勃発により遅れ、1940年6月のナチス・ドイツのフランス侵攻により結局中止された。この時点で工事の進捗率は20%であった。組み立てられた船体は、ドックでその後解体された。いくつかの資材および設備は姉妹艦のパンルヴェに転用されることとなった。しかしパンルヴェは起工することはなかった。フランス海軍はベアルンに代わる3番目の空母の建造を決定したが、1940年に水上機母艦へと変更された。この艦はジョッフルよりも大型の艦であったが、その用途は決定しなかった。この構想は最終的に放棄された。
出典:wikipedia
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