住信SBIネット銀行株式会社(すみしんエスビーアイネットぎんこう、英称:"SBI Sumishin Net Bank, Ltd.")は、三井住友信託銀行(設立当時は住友信託銀行)とSBIホールディングスが共同で出資する「新たな形態の銀行」に分類される日本の銀行。ネット専業の銀行である。SBIグループのSBI証券との連携を重視しており、同証券に入金しなくても買付資金として充当される「SBIハイブリッド預金」や、銀行のウェブサイトで預金残高と証券口座の残高を一括して把握できる照会画面など、銀行と証券会社のサービスを一体的に利用できるように指向している。また相互に口座開設手続きを代行しており、特にSBI証券から銀行口座を開設する場合には身分証明書類の再提出を省略できる。利用者が資産運用に用いることを前提にした銀行で、当初はSBIカードやその他クレジットカードの決済やソフトバンク(従来からのSoftBankブランドに加え、Y!mobileブランドで、SoftBankブランド契約と同じ方式で口座引落やクレジット会社への請求を行うスマートフォンあるいは50x系以降のデータ契約を含む)の電話料金など個別に提携した一部の企業を除き、公共料金などの引落口座には利用できなかった。現在は携帯電話、保険などでも多数の企業の引き落としに対応している。15歳以上の日本居住者一人あたり1口座のみ持つことが可能である。開業当初からICキャッシュカードを発行している。当初は5年の有効期限を設け、期限が到来する度に差し替えすることとしていたが、2009年(平成21年)7月26日に有効期限を廃止した。同27日の口座開設受付分以降は、有効期限のエンボスが刻印されていないキャッシュカードが発行される。なお、2016年1月27日以降は、同日発行開始されたVISAデビットカードに切り替えられたため、従前からのキャッシュカードは発行されなくなった。なお、従前からのキャッシュカードの利用者がVISAデビットカードに切り替える場合は、2017年3月末までは申請により無償交換に対応するが、以降は有料化を予定している。ネット専業銀行のため実店舗はなく、各種名義上の支店名が存在する。個人向け口座の支店名には果物の名前が用いられており、5つの中からランダムで割り当てが決まる。イオン銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行・イーネット・ローソンATM・VIEW ALTTE(ビューアルッテ)のATMが利用可能。2016年2月より、新プログラム開始にともない、手数料体型が変更されている。なお親会社である三井住友信託銀行とはATM提携をしておらず、同行ATMは利用できない。インターネットバンキングでの認証時に、利用者所有の携帯電話(フィーチャー・フォン)の専用Javaアプリ(iアプリ等)を用いて、端末の個体識別番号(契約者固有ID)に「鍵」の役割を持たせる「モバイルキー」がある。ただ、こうした認証方式は簡易的であり仕様上の脆弱性やプライバシーの問題が指摘されている。なお、第3認証の認証方式は利用者が選ぶことができるので、認証番号カードによる認証を選択することでこうしたリスクは回避できる。モバイルキーによる認証は2014年9月をもって終了する予定である。モバイルキーのフィーチャーフォンに代わり、スマートフォンを利用して2要素認証を行うサービスである。専用のアプリをインストールしたiPhoneまたはAndroid端末を登録する。PC版サイトから認証を実行すると、スマートフォンの画面に6桁の取引番号と取引内容が表示され、PC版サイトの表示と照合することができる。認証番号表も引き続き利用できる点についてはモバイルキーと同様である。代表口座以外に、下記のようにいくつかの特徴的な預金口座形態が存在する。SBIハイブリッド預金は、その預金残高が、SBI証券の証券口座の買付余力として即時反映されるタイプの預金である。この預金は、一部の文書ではハイブリッド普通預金という名称で案内されている。2008年7月1日にSBIイー・トレード証券がSBI証券に商号変更するまでは、イートレ専用預金という名称であった。SBI証券で現物買いをした場合には、受渡日当日の朝にハイブリッド預金から証券口座に資金が振り替えられ、現物売りをした場合には、受渡日当日の朝に証券口座からハイブリッド預金に資金が振り替えられる。信用取引の追加保証金が必要になった場合には、住信SBIネット銀行の代表口座(ハイブリッド預金ではない普通預金口座)からハイブリッド預金に必要額を自動で振り替えるように設定しておくこともできる。なお、ハイブリッド預金の資金を住信SBIネット銀行のキャッシュカードで引き出したり、振り込んだりすることはできず、SBI証券の証券カードで入出金を行うか、一旦代表口座に振替をした上で、引出しや振込をする必要がある。この預金の開始当初、公式サイトには、MRF(証券口座に入金した資金の自動運用に利用される投資信託)の利回りよりも高い金利を目指すと記載されていた。この記載は、2009年(平成21年)春を最後に、公式サイトから削除されている。現在では、一部のMRFの運用利回りがハイブリッド預金の金利を上回っている。なお、2011年(平成23年)6月27日を以って、新規のMRFの受け入れを中止し、解約のみ(同日時点で未成年が名義人の場合は、20歳に達した時点で同様の条件となり、同日時点ではMRFの受け入れ停止とはならない)の取り扱いとなる。このためSBI証券の証券カード(ただし、銀行キャッシュカードとは異なり、セブン銀行とゆうちょ銀行の両ATMでのみ利用できる)でハイブリッド預金の直接出し入れが可能となる。預金保険制度の対象となっている。従って、1,000万円まで保障される。少額貯蓄非課税制度(マル優)の取り扱いはしていない。資産管理のための機能として、仮想的な貯金箱のような役割を持った「目的別口座」を一契約の中で同時に5つまで保有できる。それぞれの目的別口座には、何のための資金を積み立てる口座なのかを表す名前を「自動車購入用」、「海外旅行用」などと任意につけることができ、目標とする金額や期日を設定すると、目標金額の達成率がウェブサイト上でグラフと数値で表示される。普通預金を目的別口座に振り替えるほかにも、定期預金や外貨の普通・定期預金を申し込む際に各目的別口座を指定することで、異なる預金形態をまとめた個別のポートフォリオとして扱うこともできる。外貨9通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド)の普通預金や定期預金ができ、各通貨とも円から売買する以外に米ドル普通預金での直接購入(南アフリカランドは除く)も可能。また、外貨普通預金の為替レートはリアルタイムで更新され、外国為替証拠金取引 (FX) のようにストリーム注文や、通常指値・逆指値・複合指値(イフダン:IFD、オーシーオー:OCO)による注文にも対応している。店頭為替証拠金取引(店頭FX、商品名:Oh! FX)と、東京金融取引所の取引所為替証拠金取引(くりっく365)の2つが行える。「くりっく365」について取引画面の大幅改定を2012年6月3日に実施している。インターネットバンキング上で申込み、仮審査承諾後の手続きは郵送と電話応対のみで手続きが完了する住宅ローンである。変動金利から長期固定金利まで幅広い金利帯で商品を提供している。事務取扱手数料が融資金額の2.1%必要となるが、保証会社を使用しないプロパーローンであり、保証料不要、繰上返済は最低1円から実施可能で手数料が無料、8疾病保障が銀行負担で付保されるなどの特徴がある。同形態の住宅ローンとしてはソニー銀行に次いで参入している。銀行職員との面談は不要であるが、銀行が委嘱した司法書士との面談は必要である。カードローンであるが、ローン専用カードは発行せず、カードローン(当座貸越)口座から普通預金もしくは他口座へ振替える形で借り入れて、キャッシュカードで出金する形態となっている。年1.99%-7.99%(プレミアムコース)もしくは8.49%-14.79%(スタンダードコース)、SBI証券に口座がある場合、さらに0.5%優遇となっている。返済は約定日に普通預金からの自動振替の他、ローン口座への振替入金でも随時可能である。審査結果に応じて極度枠と貸出金利が決定される。保証会社は現在、オリックス・クレジットの1社であるが、スタンダードコースではかつてSBIグループのイコール・クレジット(現:SBIカード)→ジェーシービー→オリックス・クレジットと変遷しており、2011年7月まではオリックス・クレジット(プレミアムコース)での保証審査が否決だった場合はスタンダードコースの申込としてスライドされ、その保証会社で改めて審査する形態となっていた。なお、スタンダードコースでは申込当時の保証会社との契約が継続される形となっている。スタンダードコースからプレミアムコースへ移動(増枠)を行いたい場合は、全額返済を行い再申込(再審査)を行う必要があるとアナウンスされている。2016年1月27日より、Visa payWaveに対応したデビットカードを発行開始。アクサダイレクト生命保険(旧・SBIアクサ生命)、SBI損害保険等への取次ぎや、円仕組預金なども取り扱っている。
出典:wikipedia
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