フッ化酸素(フッかさんそ、)は、酸素とフッ素からなる無機化合物である。現在 OF、OF、OF、OF および OF の5種類のフッ化酸素が知られている。二フッ化酸素は他のハロゲン化酸素と同様に水とフッ素との反応で生成するが、それ以外のフッ化酸素は低温下で二酸素 O と二フッ素 F の混合物に放電もしくは紫外線を照射することで生成する。また、酸化フッ素(さんかフッそ、)と呼ばれることもある。また、フッ化酸素はロケット燃料の酸化剤として検討されている。二フッ化酸素(にフッかさんそ、)は、化学式が OF と表される常温で特異臭のある無色の気体。液体は淡黄色。有毒。融点-223.8 、沸点-144.8 。水酸化ナトリウム水溶液にフッ素を通じるか、HF-KF の水溶液を電解すると得られる。湿ったフッ化カリウムの存在下にフッ素を反応させる方法もある。ガラスを侵さず、水にやや溶けるが、水溶液は酸性を示さない。125 まで安定である。フッ化酸素中最も安定で、単独では化学的に不安定というほどではない。しかしその強い酸化力に特徴があり、ハロゲンの単体や二フッ化酸素とは室温で爆発する。水蒸気と混合しても室温で爆発する。放電下で H、CH、CO とは爆発的に反応する。二フッ化二酸素(にフッかにさんそ、)は、化学式が OF と表される褐色気体。液体は赤褐色、固体はオレンジ色。融点-163.5 、沸点-57 。分子構造は過酸化水素のような折れ曲がった線状分子である。O-O 結合長は121.7 pm、O-F が157.5 pm、∠FOO が109.3°、二面角は87.3°である。二フッ化二酸素は、低圧力下の O と F の等モル混合気体中に低温77-90 Kで高圧放電すると得られる。分解して酸素とフッ素になりやすい。O-F 間距離140.9 pm、∠FOF 103.18°。 -50 では半減期3時間ほどで O と F に分解する。 強力なフッ素化剤、酸化剤で、条件を制御すると OOF 基(フルオロペルオキシル基)が導入される。多くの物質は低温でもこれに触れると爆発的に反応し、四フッ化エチレン CF も COF、CF、CFOOCF に分解する。脂肪族一級アミンと反応して対応するニトロソ化合物を与える。三フッ化ホウ素のようなフッ素イオン受容性物質と反応するとジオキシゲニル塩を生成する。二フッ化三酸素(にフッかさんさんそ、)は、化学式が OF と表される、液体酸素と液体フッ素の混合物に紫外線を照射すると生じる赤褐色の結晶で、90 Kで暗赤色、粘性のある液体となる。きわめて不安定で、F あるいは F と O の混合物より反応性が高い。二フッ化四酸素(にフッかしさんそ、)は、化学式が OF と表される、77 Kで赤褐色の固体であるが、-183 でも穏やかに分解する。詳細はまだよく分かっていない。一フッ化二酸素(いちフッかにさんそ、)は、化学式が OF と表される、低温でのみ安定な O-O-F のような分子である。原子状フッ素と二酸素とから生成することが報告されている。
出典:wikipedia
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