二軍監督（にぐんかんとく）とは、スポーツチームなどの二軍（ファーム・マイナーリーグ・サテライト・リザーブ）の監督をいう。二軍監督の主な役割は試合、プレー面で二軍コーチ、二軍選手を指揮する二軍内責任者である。一軍の監督同様、二軍を常にベストの状態で試合に臨めるチーム体制を作り、優勝を目標とする。なお、この場合の「優勝」は「二軍の優勝」ではなく、「一軍の優勝」である。二軍の優勝も当然、目標とすべきものであるが、あくまで二軍は一軍と異なり、将来の戦力の育成、不振の一軍選手の再調整を行う面もあり、二軍の優勝だけが目標ではない。二軍監督による育成の巧拙は、数年後の将来への布石となるばかりでなく、直近の一軍勝敗にも直結するため、ヘッドコーチ人事と同様、ここに有為の人材を起用できるかどうかがチームの死活に関わる。また一軍監督への登竜門ともなっており、NPB二軍監督経験ののち一軍でのリーグ優勝を成し遂げた例としては、中日の濃人渉（移籍先のロッテで優勝）、ロッテの大沢啓二（移籍先の日本ハムで優勝）、広島の阿南準郎、ヤクルトの若松勉、真中満、近鉄の梨田昌孝（近鉄、及び移籍先の日本ハムでも優勝）、阪神の岡田彰布、西武の渡辺久信、ソフトバンクの秋山幸二がいる。またNPB二軍ではないが、MLBヤンキース傘下であったコロンバス・クリッパーズ（3A）の監督を経験し、その後、日本ハム一軍監督として優勝したトレイ・ヒルマンの例もある。

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