北条 沙都子(ほうじょう さとこ)は、『ひぐらしのなく頃に』に登場する架空の人物である(声:かないみか / 演:小野恵令奈(映画版)、清司麗菜(テレビドラマ版))。祟殺し編のヒロインであり、アニメ第二期オリジナルエピソード厄醒し編の主人公(ただし、アニメ版では鬼隠し編から登場する5人の主要キャラで、唯一キャストクレジットで1番手になっていない)。6月24日生まれ。圭一の下級生の女の子。相手の動きを予測して巧みにトラップを仕掛けるという、とんでもない趣味を持ち、その腕前に関しては、子どもの仕業とは到底思えないようなレベルに到達しているため、「トラップマスター」「トラップ魔人」「世界一のトラップ名人」などの名で呼ばれる。その種類はイタズラから本格的なものまで様々で、到る所にトラップの散りばめられた裏山は彼女のテリトリーとなっており圭一曰く「一個師団とも戦えるレベル」で実際に祭囃し編で鷹野の部下の山狗が痛い目にあい「少女の姿をした悪魔」と恐れられた。髪の色は金色であるが他のキャラ同様アニメ的な配色の結果であり、金髪というわけではない、ショートカットでカチューシャをつけている。運動神経が大変良く、兄の悟史がやっていた野球は大得意。家事はどちらかといえば苦手で、特に料理の腕はブロッコリーとカリフラワーの区別が付かないほど(それでも悟史よりはマシで、目下修行中)。得意料理は野菜炒め(圭一にも好評であった)。ちなみに嫌いな野菜はカボチャを始めとしてかなり多い。食べ物の好き嫌いは多いが、他部活メンバーの話などでは身体的発育は同年代の女の子と比べてもかなり進んでいる模様。厄醒し編では、大災害を生き延びている。しかし、精神的ショックで廃人となってしまった。その後、レナの帽子で意識を取り戻し、大災害の真相に気付き大石たちに話そうとしたものの、その直後に急性心不全で死亡してしまう(盥回し偏における魅音と同じ役回り)。最期まで薄幸の人生を送った人物であった。一人称は「私」(わたくし)。「〜ですわ」などといったお嬢様口調で話すが、その口調には間違いが多く、喋っている本人は上品なつもりでも周囲には挑発的に聞こえる。その口調や特技のせいで一見無茶苦茶な性格に見えるが、実際は仲間内で一番の常識人で周りの行動についていくことが出来ず、冷静にツッコミを入れることもある。笑い声は基本的に「をーっほっほっほ」と表記される。生意気盛りで、ことあるごとに圭一に対抗意識を燃やしてちょっかいを出すが、まだ幼いため逆に魅音や圭一にからかわれて泣いてしまうことも(ただし、大半がレナの「かぁいいモード」を発動させて成敗させる為の嘘泣き)。しかし負けず嫌いな上に懲りないので、決してめげることはない。圭一にツンデレであると分類され、ツンとデレの段差がストーリーの前半、後半の落差が激しい本作を象徴するヒロインとして「ミスひぐらし」の称号を与えられる。なお、独特の口調やトラップを仕掛ける趣味は、誰かに構ってもらいたい気持ちと自立しようとする心の表れである。両親は共に他界しており、両親の死後は叔父夫婦に引き取られ、兄・悟史と共に生活していた。だが、叔父夫婦と悟史がいなくなってからは梨花と共に集会場の裏にある倉庫で生活している。そのため、梨花と行動することが多い。兄の悟史のことを、「にーにー」と呼ぶ。両親は連続怪死事件の2年目の被害者。父親(声:岩崎征実(アニメ)・宝亀克寿(祭)・ 鶴岡聡(ドラマCD))(実父ではない)は鉄平の兄であり彼をさらに強くした感じで、母親(声:かないみか(PS2))は沙都子を大人にした感じの女性だったらしい。苗字の北条は母親の最後の再婚相手の苗字であり、両親の離婚と再婚の繰り返しにより過去に畠、吉澤、松浦であった時があり、虐待を受けていた。部活でのゲームスタイルは、言うまでもなくトラップを用いる戦いを得意としている(どのような状況でもトラップを使える。綿流し編では、神経衰弱のカードを入れ替えるという荒業をこなしている)。また、トラップ設置の際、「相手の心理を読み取り、そこからとる行動を予測する」という手順が必要なため、それを生かすことで相手の行動を予測、裏をかいて欺くなどの戦術立案も得意としている(罪滅し編など)。本人にもトラッパーのプライドがあるらしく、「仕掛ける罠は一つ」「相手が勝利を確信したとき使用」と決めているらしい。義父との確執を乗り越え、ダム戦争も起こらないため、健在である両親や悟史と共に平穏に生活。年相当の小生意気で甘えん坊な少女に成長しており、お嬢様口調も使わない。学校では同年代の中でも中心的な存在で、古手梨花の事を嫌っていたらしく、梨花に嫌がらせをしていた。その時の梨花の推測ではトラップの趣味もなかったと思われる。なお、元の世界の彼女は、両親を死なせ兄さえも失った自分を、それでも家族はいても甘えてばかりだった場合の自分よりもいいと、胸を張って悟史の帰りを待てると言ってみせる強さを示した。原作よりも年齢は上(中学生)。賽殺し編同様お嬢様口調ではなく年上の圭一を呼び捨てにしている。髪型はロングヘア。明るいお転婆娘で原作のトラップ趣味は健在である。いつも強がっているが、両親との不仲による確執、ダム賛同派の子供という村八分、両親死後に引き取られた叔父夫婦からの虐待、そして兄・悟史が突然の失踪など、本編中でも一、二を争う不幸の運命を背負ってきた、薄幸の少女と呼ぶべき存在。兄が失踪した原因が、自分が兄に甘えすぎた事にあると深く反省しており、自らが強くなるために努力をしているが、その決意が間違った方向に進んでしまい、祟殺し編、憑落し編などに代表される問題を起こすことになる。沙都子がどんなに叔父・鉄平から虐待されようと助けを求めなかったのは、そうした決意と悟史に対する償いのつもりで耐えようと決め込んでいたため。これは羽入のいう「強い思いに基づく行動は変わりにくい運命になる」に該当するほどのものであり、梨花がどの世界でもどれだけ奔走しても防げず、沙都子を救おうとする圭一などが鉄平を殺害し、必ず惨劇の結末を辿る「最悪の運命」となっていた。しかし、皆殺し編では、圭一をはじめとする仲間、学友たち、入江、大石らの活躍で状況が整い、「あなたを守ろうとした悟史の強さを知り、それを受け継いで強くなりなさい」という梨花の説得によって奮起。鉄平に果敢に立ち向かい、自らの意志で助けを求めたことで、見事に惨劇の運命に打ち勝った。実の母親が結婚と離婚を繰り返し、そのストレスによって雛見沢症候群に罹り、L5の末期感染者となる。祭囃し編の劇中で、入江は「沙都子のL5の症状は、即錯乱状態になるタイプではなく、表面上はいつも通りに見えていても、おぞましいほどの狂気を内面奥深くに隠しており、ちょっとしたきっかけで目を覚まし凶行に走るタイプ」と語っている。本編においては大分落ち着いてきているが、毎日薬(注射2本)を投与しないと発症してしまう。なお、彼女は自分が感染者であることを知らず、週に一度の検診も、「生活費の援助を引き換えにした入江の栄養剤実験の協力である」と梨花に言われており、自分の治療のためだということは知らない。悟史やその面影を見とめる圭一に頭を撫でられることを嬉しく思っているが、半ば発症した精神的に不安定な状態では、鉄平に散々殴られたトラウマを逆撫でされ、錯乱するスイッチになってしまう。過去の複数の父親とはいずれも仲が悪く、虐待を受けたこともある。その記憶が混同してしまい、最後の父親となった鉄平の兄とも最初から極端に仲が悪く、挙句には狂言虐待事件を起こした。この事件がきっかけで鉄平の兄は沙都子の心の傷を知って自身の態度を反省し、彼女との関係改善を心に決め努力したが、症候群が進行していた沙都子は急に優しくなった両親に対して自分を殺そうとしているのではないかと疑心暗鬼を引き起こし、最終的に旅行先で両親を崖から突き落として殺してしまう。つまり沙都子こそが2年目の祟りの真犯人であるが、L5の症状のせいで記憶を失っており、自身は事件当時車の中にいたと説明している(ただし大石と入江には見破られており、沙都子を執拗に調べようとした大石と彼女を守ろうとした入江は対立することとなる。二人の仲が良くないのはここにあり、また、祟殺し編で、大石が圭ーに彼女を呼んできてもらえないかと言い寄ってきたのは、このためである)。なお、この設定は澪尽し編では改変されており、老朽化した柵の崩壊によって両親は事故死したことになっている。真相は引越しした後の幸せな計画を聞いた事で誤解を解いた沙都子が両親に抱きつこうとした結果、勢いがついてしまって柵が壊れて転落しまっただけの不幸な事故である。両親は最後には沙都子を助けようと反対側へ突き飛ばしている。
出典:wikipedia
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