ペルシン (persin) は、アボカドに含まれている殺菌作用のある毒素で、ごく最近になって分離された。通常ヒトに対しては無害だが、家畜が大量に摂取すると危険である。乳癌の治療薬としての利用が提案されている。ペルシンの化学作用はまだ解明されていない。物理化学的な性質は脂肪酸に似ており、脂肪によって運ばれ、果実の種子の核から果肉へ達する。ヒトに対しては、アレルギー性があることが指摘されている。アボカドあるいはワカモレをヒト以外の動物に一切与えてはいけない。症状には胃腸刺激、嘔吐、下痢、呼吸困難、鬱血、心臓組織周辺の体液貯留から死に至ることすらある。ことに鳥類はこの有毒な化合物に敏感なようである。種子はイヌやネコの腸管に詰まり外科手術による除去が必要になることがある。ペルシンの影響は動物の種類によって異なっており、致死量はわかっていない。最近になってペルシンが乳癌の細胞を破壊することが発見された。さらに乳癌の抗癌剤であるタモキシフェンの効果を強化することが示されている。これにより現在使われている抗癌剤の必要な投与量を減らすことができる可能性がある。しかしペルシンは水に対して不溶性で、水溶性の錠剤にするためにはさらに研究が必要である。この研究結果は2007年6月4日にウルティモのパワーハウス博物館で行われたオーストラリア医学研究協会の会合においてにより発表された。
出典:wikipedia
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