ケネス・ジェリー・エイデアー（Kenneth Jerry Adair, 1936年12月17日 - 1987年5月31日）は、メジャーリーグベースボールの右投右打の二塁手、遊撃手。アメリカ合衆国のオクラホマ州出身。オクラホマ州立大学を卒業後、9月2日にオリオールズと契約し、その日の試合に守備固めとしてメジャーの試合に出場したという驚異的な経歴の持ち主。それからまではまともに試合に出場の機会がない日々が続いたが、に持ち前の高い守備力を武器にレギュラーに定着。に二塁手として当時のメジャーリーグ記録である守備率.994とエラー5個を記録するなど、守備の名手として5年以上にわたってオリオールズを支えた。にトレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍後は、ボストン・レッドソックス、カンザスシティ・ロイヤルズでもプレイ。オリオールズ時代と比べると出場機会は減ったものの、多くのポジションをそつなくこなせる選手として重宝された。限りでメジャーを去った後は、日本（阪急ブレーブス）でもプレーし、オークランド・アスレチックスやカリフォルニア・エンゼルスにも所属したが、メジャーの舞台に復帰することはできなかった。1987年にオクラホマ州で死去。50歳だった。打撃は、三振が少ないのが唯一の魅力ぐらいでかなり非力。通算打率や通算出塁率もレギュラー級の選手にしてはかなりの低水準である。しかしその一方で守備の評価は非常に高く、打撃成績で目立った数字を残したわけではないにも関わらず、とにMVPの票を投じられたこともある。本職はセカンドやショート。そのためサードはやや苦手にしており、通算守備率を見てみてもセカンドでの.985、ショートでの.972に対し、サードでは.934と若干低い数字になっている。

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