カンディル("Candiru")は、ナマズの仲間でアマゾン川など南アメリカの熱帯地方に生息する肉食の淡水魚の種の総称である。セトプシス(ケトプシス)科およびトリコミュクテルス科がこれに属する。狭義のカンディルとしてトリコミュクテルス科の"Vandellia cirrhosa"、もしくはVandellia亜科に属するナマズのみを指す場合もあるが、トリコミュクテルス科およびセトプシス科全体をカンディルと呼ぶのが一般的である。日本ではカンジェロ、カンジル、カンジルー、カンジール、カンビルとも表記される。銀色の10cmほどの小魚だが、生育すると30cmほどになるものもいる。カンディルには、自身よりも大きな魚のエラなどから細い体を潜り込ませて体の内側を捕食するものや、直接他の生きた魚や死魚の体表を食い破り肉を食すものが存在する。性質は、獰猛で獲物に集団で襲いかかる。カンディルのヒレには侵入した獲物から離れないよう返し針のようなトゲがあり、無理に引き離そうとすると肉を切り裂いてしまうので、このため、生息地の人々には毒針を持つ淡水エイと並び、ピラニア以上に恐れられている。その体型と習性から、女性の膣に侵入した事例が報告されている。種類によっては砂の中の微生物を食べて生きる比較的おとなしいものも存在する。19世紀の探検家が報告して以来次のような風聞がある。カンディルは、ほかの魚が排出したアンモニアに反応するため、時には人間も襲うことがあり、肛門や尿道から膀胱などの内臓にまで侵入する。切開による除去手術が必要となる。実際には、カンディルが男性の尿道に侵入したところが目撃されたことはない。Stephen Spotteの研究によれば、カンディルはアンモニアなどの化学物質には反応せず、視覚で獲物を探す。カンディルに関する文献を調査したIrmgard Bauerは、カンディルの生息域とその地域の人口を考えれば、危険性はないと結論している1997年にマナウスでカンディルが尿道に侵入した男性患者を処置したという医学論文が1件あるが、その執筆者を訪れたSpotteは報告は疑わしいものとしている。
出典:wikipedia
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