『ゴワッパー5 ゴーダム』(ゴワッパーファイブ ゴーダム)は、1976年4月4日から同年12月29日まで、朝日放送やNETテレビで全36話が放送された、タツノコプロ制作のロボットアニメ。放送日時は第1話から第23話までが毎週日曜日19:00 - 19:30、第24話から第36話までが毎週水曜日18:00 - 18:30。タツノコプロ初のロボットアニメであるとともに、女性がリーダーになった初のロボットアニメでもある。少年たちによって結成されたグループが悪と戦うという設定は、タツノコ作品では『科学忍者隊ガッチャマン』や吉田竜夫、九里一平の漫画作品にも多く見られる。主役ロボットのゴーダムとともに活躍する主人公たちを中心として明るい主題歌とシチュエーションを持つ作品だが、物語にはシリアスな要素も含まれており、中には後味の悪い結末のエピソードも存在する。放送途中で、日曜夜から水曜夕方に移動。制作局の朝日放送とキー局のNETテレビの全国ネット枠の編成事情により、制作局が朝日放送からNETテレビに変わっている。後半はゴーダムを合体ロボットとして活躍の幅を広げようとテコ入れが行われたが、視聴率は回復せずに3クールで終了した。本作以降、NETテレビ→テレビ朝日でのタツノコ作品は、テレビ朝日制作では『昭和アホ草紙あかぬけ一番!』まで9年間、朝日放送制作では『光の伝説』まで10年間、それぞれ途切れている。また、本作に限らず、NETテレビ→テレビ朝日系列で放送されたタツノコ作品は視聴率で苦戦した作品が多い。ちなみに、日曜19時台前半枠にアニメ番組が放送されたのは、朝日放送では1956年12月に開局して以来初めてであったうえ、NETテレビでは1962年1月に終了したNETテレビ制作で海外作品の『続々 珍犬ハックル』以来14年3か月ぶりであった。本作タイトルおよび少年たちのグループ名の「ゴワッパー」とは、「五童(ごわっぱ)」すなわち「5人の小童(こわっぱ)」である。当初から5人の少年少女(子供たち)を主役級の扱いとしていた本作の名称は、企画時に「アバレンジャー」が候補として挙がっていた。この名称は、本作の初回放送以前における番宣メディアのいくつかで用いられている。その後、1981年放送のタツノコ作品『ゴールドライタン』の企画タイトルとして使用されたが、正式な番組名としては2003年放送のスーパー戦隊シリーズ第27作『爆竜戦隊アバレンジャー』で使用されることになる。オープニング映像にはカットの順番にミスがあり、ゴーダムがミサイルを発射するとネンドロイドたちがホーガンダーで叩き潰され、ゴーダムがホーガンダーを発射するとネンドロイドたちがミサイルの爆発で吹き飛んでいる。劇伴音楽には、本作と同じくボブ佐久間が担当した『宇宙の騎士テッカマン』のものが一部流用されている。ストーリーの展開上、ゴーダムはシリーズ途中で合体ロボットとなるが、ゴーダムの玩具には発売当初から合体・変型機能が備えられている。色指定を担当した岡嶋国敏によると、ゴーダムの配色は当時のタカラの社長が、タバコの銘柄であるラークの配色をそのまま用いたものであるという。1990年代中ごろにLD-BOXが、2005年にDVDが発売された。発売元はコロムビアミュージックエンタテインメント。皇帝ジゴクダーが地底魔人を率いて、地球侵略を開始した。探検がてら潜入した無人島・奇顔島で、巨大ロボット・ゴーダムを発見した洋子たち5人の少年少女「ゴワッパー5」は、国際機関の一員・志摩仙太郎の協力を得て、ジゴクダーと戦う。前半は暗躍するドロンジャー軍団とゴーダムの孤独な戦いを描くが、後半は地底魔人の存在が白日の下に晒され、地上各国軍の参入で地底と地上の全面戦争になっていく。エド市の「トアル団地」に住む、仲良し5人の少年少女たちで結成された冒険集団。危険な大渦に囲まれて上陸困難な奇顔島への冒険でゴーダムを発見したことから、地球を守る戦士となる。このことは、家族や学校にも秘密である。ゴワッパー5の面々は全員、お揃いのつなぎ風のファッションとおかっぱの髪型の姿で登場する。武器として独楽型の飛び道具である「スパークトッパー」や銛を内蔵した「ゴワッパーガン」を携帯している。「了解」を意味するコールとして「ゴーダム」が使われる。地底魔人で構成された軍団。以前から存在していた地底人の国を地底魔人の皇帝ジゴクダーが支配して結成された軍事組織である。劇中、実際に地底国に行った志摩と豪はドロンジャーに抑圧される一般の地底人たちを目にしており、後に地底人のロマンダにより地上侵略は支配階級である地底魔人の方針であり、地底人の総意ではない事が語られている。作戦は皇帝ジゴグダーや総司令官の元、極秘裏にネンドロイドや巨大メカによって行われ(地底人が参加する事は殆ど無い)、さらに地上から科学者などの人間をさらって奴隷にする。そして用済みになった者や秘密を知った者は、老若男女問わず事故に見せかけて抹殺されてしまう。工作によって巧妙に情報操作もされており、シリーズ前半ではその存在はゴワッパーや協力者(喋れないアザラシ親子を除く)にしか知られておらず、地底魔人の実在を周囲に訴えても信じて貰えなかった。シリーズ後半、地底魔人の存在を知った地上側によって戦闘は全面戦争の様相となり、さらに国際機甲師団が地底魔人の正体がバクテリア生命体「チテイバー」である事を突き止め、チテイバーの遺伝子を破壊する地底ミサイルによる殲滅戦が実行に移される。大洗博士が地底魔人と戦うために開発した、全高30m 重量5000t(DVDのパンフレットには2000tとある)を誇る、巨大ロボット。頭の内部が広大な操縦席兼司令室となっており、乗降は足先の他、丸ごとドアとなっている鼻部分からも行なう(後期エンディングで、鼻が下に引き込まれて開き、内部から5人が次々に飛び出して来るシーンが見られる)。ゴワッパーの基地でもあり、全高30mの機体ながら、内部に各マシンや強化パーツを製造可能な非常に高い生産能力を持つ工場施設も有する。鈍重な外見だが高い機動力を持ち、それを活かした格闘戦で敵を倒す。大洗博士の遺志をメカ頭脳(メインコンピュータ)に記録しており、コックピット中央にあるシートから博士の立体映像が出現、5人に指令を出す。また乗員無しでの自立行動が可能だった。第23話でメカ頭脳が大破、以後大洗博士の意思が現れなくなり、5人は残された設計データからゴーダムを改造し、独自の判断で戦わざるを得なくなった。物語終盤、ジゴクダーを倒した際の衝撃で回路が回復し、ゴワッパーたちへの労いの言葉を久々に発した。ゴーダムのデザインは当時、タツノコプロに在職していた大河原邦男によるもので、大河原がデザインした初の主役ロボである。当時のアニメ作品の巨大ロボに比べ、武骨で重々しいデザインは、前年に製作された作品『宇宙の騎士テッカマン』の脇役(準主役)ロボであるペガスに共通する。またほかの合体ロボと違い、メンバーの個別マシンとは別に成立しているため、5人が揃って操縦する場面はそれほど多くなく、留守番しているメンバーが単独操縦で巨大メカを倒した事もある(この担当はゴエモンが多い。代表例として第30話)。メンバーが出払ってる時も大洗博士が独自に移動・戦闘を行ってゴワッパー5を助けたりと臨機応変に運用されている。ほかにもパンチなどの格闘戦を行う。第23話でのドックガーンとの初戦闘によりコクピット周辺が大破。メインコンピュータ(大洗博士)との接続が途絶えたのを機に、第24話で修理と同時に強化される。A1〜A14番の設計カセット(メモリーカセット)やコンピュータによる設計図(現代のCADに相当)により内部工場でパーツを製造し、手足を切り離した上で(ゴーダム・ブラストオフ)胴体部から射出した各パーツと合体する仕様に変更した。同時にコクピット周辺のレイアウトが一新され、各形態時に対応できるよう360度の方向転換が可能となった(変形時は主に横向きになる事が多い為)。状況によってはパーツを分離して別の形態にチェンジすることもある。ゴワッパー5の専用マシン。普段は海岸の難破船に格納されており、アメフトのユニフォームをモチーフにしたスーツに着替えた彼らが操縦して、奇顔島まで移動。ゴーダムに格納され、移動や戦闘に使われる。主題歌シングルは1976年4月発売(SCS-289)。挿入歌の初出は1976年8月25日発売の『テレビまんが人気者(アイドル)デラックス 5』(CW-7076)。全曲とも、作詞 - 若林一郎 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 青木望。OP映像は第24話以降一部変更(マグダー将軍の死亡に伴い、彼の登場シーンがゴーダムの戦闘シーンに差し替え)。ED映像は前半が静止画像(1 - 16話)で、最後のに登場する豪のポーズは『マッハGoGoGo』のOP最後に主人公・三船剛が取ったそれのオマージュ。後半は動画(17 - 36話)で、指を鳴らすシーン(ミュージカル映画『ウエストサイド物語』のジェット団のパロディ)やゴーダムの鼻の部分のハッチが開く時にそれぞれ効果音が入っている。本作はタツノコアニメとして初めてタカラ(現・タカラトミー)がメインスポンサーになった作品であり、同社からソフトビニール製人形や各マシンの玩具、ミクロマンのようなアクションフィギュアなど、各種玩具が発売された。シリーズ後期には『マグネモ』シリーズも発売された。当時のタカラの宣伝によると本作はマグネモシリーズの第2弾で、マグネロボ ガ・キーンは第3弾。番宣CMは比較的初期より流れている。大ヒットした『鋼鉄ジーグ』シリーズのそれとも互換性のある磁石の関節で手足を脱着し、ドラゴンなどのパーツに付け替えられるようになっていた。永大からはプラモデルが発売されていた。ショウワノートからは関連文具やお面なども発売された。最近でもゴーダムの玩具が発売されており、アートストームから「ES合金」が、エヴォリューショントイより「ダイナマイトアクション! 」が発売している。
出典:wikipedia
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