『グルメを料理する十の方法』（グルメをりょうりするじゅうのほうほう）は、栗本薫によるミステリ小説。レストランを舞台として起こった殺人事件の謎に、驚異の胃袋を持つ大食の女性コンビが挑むミステリ。1987年にはテレビドラマ化された。『EQ』1986年11月号に一挙掲載されたのち、同年12月25日にカッパ・ノベルス（光文社）（ISBN 4-334-02678-8）から刊行された。のち、1996年5月20日に光文社文庫版（ISBN 4-334-72224-5）が刊行されている。表紙は、ノベルズ版を杉本典巳、文庫版を石倉ヒロユキが担当している。美人で細身のテキスタイル・デザイナー鮎川えりかと、百キロをゆうに超える巨体を誇る女性・小林アザミは、グルメにしてグルマンであるという親友同士。二人は最低でも週に二回はともに高級レストランに出かけては、美食と大食と赤裸々な会話を楽しんでいた。そんなある夜、いつものように二人で訪れたイタリアレストランで、男が毒殺されるという事件を目撃した。同時に、その男とともに食事をしていた美食評論家・沢崎豊の姿が消えていたことに二人は気づいた。その奇妙な謎に好奇心をかきたてられた二人は、せっかくの食事を邪魔された腹立ちもあって、にわか探偵として事件の謎を追い始めた。1987年7月28日に日本テレビ系列「火曜サスペンス劇場」枠にて放送。

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