『影狩り』(かげがり)は、さいとう・たかをの劇画である。『週刊ポスト』(小学館)で連載された。舛田利雄により映画化された。徳川時代、封建制度のひずみはその財政破綻となって現れた。無策に悩む幕府は、最も卑劣な手段でその窮地から逃れようとした。それは諸大名の取潰しによる領地没収である。そのため、数多くの隠密や忍者が諸大名の些細な落ち度を暴こうとして、各地で暗躍した。世人は、この隠密や忍者を“影”と称して恐れおののいていた。影の跳梁に対する大名の自衛手段はひとつ、それは密かに潜入してくる“影”を殲滅し、その口を封じることである。ここに、3人の浪人が世に現れた。1人を室戸十兵衛と言い、残る2人を日光、月光と呼ぶ三人衆である。彼らは大名に雇われて、その“影”と対決する“狩人”である。やつらが血の臭いに乗ってやって来た!!幕府が諸藩に差し向ける公儀隠密。「声があって声なく、姿があって姿なし」と恐れられ、「天地に接して天地に逆らわず、大気になじんで大気を斬る」と言われる「四足の法」を身に付けている。主に伊賀同心、甲賀同心、根来同心、黒鍬組、二十五騎組があり、他にも将軍家護衛の黒縄組、大目付さえ存在を知らぬ老中直属の影がある。また、彼らも裏切り・逃亡を許さぬため「影目付根来衆」に常に監視されている。甲賀組は野武士・乱波の戦術を受け継ぎ、火付け、破壊、流言などを得意とする。黒鍬組は毒物を専門とし、“影”の体術を身に付けていない者もいる。影狩り三人衆が相手ではほとんど斬られ役にすぎないが、太平の世に慣れきった武士や諸藩の仕立てた隠密では相手にならず、城侍が“影”を倒すと影狩りからは「城侍などが易々と“影”を倒せるはずがないから何か怪しい」と考えられるほど。影狩りによって“影”が仕留められている事は幕府にとっても痛手であるようで、たびたび諸藩取潰しのためではなく影狩り抹殺のための作戦が行われている。1972年、『影狩り』と『影狩り ほえろ大砲』の2作が公開された。岡村賢二の作画によるリメイク作品『新・影狩り』が、『コミック乱ツインズ』(リイド社)に2011年9月号から2014年9月号まで連載された。さいとう版とは異なり、影狩りと影の戦いよりも影に狙われた藩内の人間ドラマに重きが置かれ、アクションシーンや濡れ場は控えめになっている(また、さいとう版ではほぼ無力だった各藩の侍たちが勇戦する描写も多い)。
出典:wikipedia
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