コンスタンツァ県(Judeţul Constanţa)は、ルーマニア・ドブロジャ地方の県。同国の最南東部に位置し、黒海に面する。県都はコンスタンツァ。西はヤロミツァ県とカララシ県、北はトゥルチャ県とブライラ県、南はブルガリアのシリストラ州・ドブリチ州と接する。2002年の調査で、県人口は715,151人、人口密度は101/平方キロメートル。都市人口がおよそ75%と、ルーマニア国内平均より高い。近年の人口動勢は以下のようになっている。人口の多数を占めるのはルーマニア人である。また、オスマン帝国支配時代の名残である、トルコ人とタタール人のコミュニティーも存在する。現在、この地域はルーマニアにおけるムスリム社会の中心となっている。アルーマニア人が大勢ドブルジャ地方に移住してきており、彼らは自身を少数民族というよりむしろ文化的少数派とみなす。その他にはロマ人がいる。 コンスタンツァ県面積は7,071平方キロメートルである。コンスタンツァ県のほとんどが、大陸性の半乾燥気候を伴う、低台地からなる。およそ144キロメートルの海岸線を持つ黒海沿岸は、内陸と比較すると海洋性気候である。コンスタンツァ県の1月の平均気温は0℃、7月の平均気温は23℃である。県北東部はシノエ湖のような潟がある。県東部はドナウ川河口である。県の主要産業は以下のとおりである。農業は県経済の重要な部分を担っている。コンスタンツァ県は国内最大の潅漑設備を持っている(1989年以前は4,300平方キロメートル以上あったが、現在著しく減っている)。穀物生産が主となっている。ムルファトラル()周辺で生産されるルーマニア・ワインが有名である。 チェルナヴォダ()には、2つの原子炉をもつ、カナダ人設計のCANDU炉のチェルナヴォダ原子力発電所がある。この原発は国内電力の15%以上を発電している。 コンスタンツァ港はルーマニア最大の海港で、黒海の重要港の一つである。ドナウ=黒海運河によってドナウ川とつながっている。黒海沿岸は、ルーマニアの夏季観光地が集まっている。コンスタンツァ県は、3つの都市、9つの町、58の小自治体から構成される。
出典:wikipedia
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