ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系、)とは、ウクライナにおける正教会の一つ。「自治正教会の広い権を有する自主管理教会」として、ロシア正教会モスクワ総主教庁と関係を保持している。ただし、関係を保持してはいるものの、本項で扱っている教会はロシア正教会とは呼ばれない。ロシア連邦政府も同教会につきウクライナ正教会と呼んでいる。ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)は、ウクライナにおける二つの主要な競合関係にある正教会のうちの小さい方であるが(ウクライナ正教会・キエフ総主教庁の方が信者数は多い)、他の全世界の主要な正教会からその教会法上の合法性を承認された唯一の正教会である。正教会は一カ国に一つの教会組織を置くことが原則だが(ウクライナ正教会以外の例としてはロシア正教会、ギリシャ正教会、ルーマニア正教会、日本正教会など。もちろん例外もある)、これら各国ごとの正教会が異なる教義を信奉しているわけでは無く、同じ信仰を有している。二つの主要な「ウクライナ正教会」を区別するため、本項で説明しているウクライナ正教会は「ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)」と表記される事が多い。しかしながら教会側は、自身がウクライナにおいて唯一の教会法上の合法正教会であり、ウクライナ土着の正教会であり、他に教会法上で合法な競合関係にある正教会は存在しないと強く主張することから、自身の名称を単に「ウクライナ正教会」であると主張している。ウクライナの国家宗教委員会では、「ウクライナ正教会」と登録されている公式にロシア正教会所属のウクライナのエクザルフ教区ウクライナ正教会は自らをモスクワ総主教庁下のウクライナ総主教代理教区であったと同時にキエフ(キイウ)及びウクライナにおける全ルーシの正教会の後裔であると捉えており、このことから、ウラジーミル1世(ヴォロディームィル1世)による988年のルーシの洗礼からの直接の系譜を主張している。前任の府主教ヴォロディームィル(Volodymyr (Sabodan))は、「キエフ及び全ウクライナの府主教」の称号を以て、ウクライナ正教会の首座主教として1992年に着座し、2014年7月に永眠。オヌフリイ(ベレゾフシキイ)が後任として2014年8月に着座した。ウクライナ正教会はウクライナでは現在、正教会世界に於いて唯一の教会法上の合法性を満たしている正教会であり、全世界の他の正教会とフル・コミュニオン関係にある。主要な正教会の建物の多数を保持し、ウクライナの東方と南方で優勢である。キエフ府主教の公式な座所はキエフにあるキエフ・ペチェールシク大修道院である。ウクライナ正教会には現在、42の主教区があり、58人の主教(主教区を管掌する者が42人、補佐が12人、引退した者が4人。その位は府主教10人、大主教21人、主教26人。内訳合計が58人にならない理由は不明)がおり、8516人の司祭と443人の輔祭がいる。
出典:wikipedia
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