帯岩(おぴいわ)は、沖縄県宮古島市の下地島の西岸にある巨岩。1979年(昭和54年)6月1日に旧伊良部町の史跡に指定されており、現在は「下地島巨岩(帯岩)」として宮古島市の史跡となっている。高さ約12.5メートル、周囲約59.9メートルの巨岩で、通り池の南側約800メートルに位置する。付着したサンゴの分析や文献から1771年4月24日(明和8年3月10日)に起きた八重山地震の津波(明和の大津波)で打ち上げられた津波石であると考えられており、世界最大の津波石であるとも言われる。明和の大津波は、石垣島の最大地点で、記録によると高さ85メートル、近年の科学的分析によると高さ30-40メートルほどに及んだとされ、宮古諸島の多良間島での遡上高は18メートル程度と推定されている。この津波により、下地島でも無数の巨岩が打ち上げられた。岩の多くは下地島空港建設の際に爆破されたが、この帯岩だけは残され、佐和田の浜の巨岩とともに、巨岩を動かす津波の凄まじい威力を伝えている。この岩は中央部がややくぼんでおり、人が帯を締めているように見えることからこの名称がついたとされる。中央のくぼみは波に浸食された跡で、この岩はかつては海岸崖の海面付近の部分であったと考えられている。地元では「オコスゴビジー」(大きな帯をした岩)や「ヌーマミージー」(馬の番をする岩)とも呼ばれる。爆破された岩の中には、「ウシミージー」(牛の番をする岩)と呼ばれる岩もあったという。現在は民間信仰の対象のひとつにもなっており、大漁、航海安全、家内安全の祈願が行われる。
出典:wikipedia
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