BMWザウバー・F1.08はBMWザウバーが2008年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーで、ウィリー・ランプが設計した。2008年の開幕戦から最終戦まで実戦投入された。F1.08は安定性のあったF1.07をベースとして通常進化させたものである。チームはスーパーコンピュータを装備する風洞施設を活用して、今までに見られないような様々なエアロパーツを投入した。フロントノーズ上には、マクラーレンが考案したエンジンカウルのホーンウイングのようなパーツが装着された。これは後にレッドブル・RB4やホンダ・RA108などに模倣された。フロントウィングは3層構造で、ノーズから吊り下げるステーが真ん中のプレートに接続しているのが特徴。サイドポンツーン周りはフィンやミニウィングが連なり、非常に複雑な構成となっている。その他の変更点としては、4つのホイールにフェラーリのようなホイールカバーを装着している。2007年シーズンはフェラーリ、マクラーレンに次ぐポジションを維持していたが、2008年シーズンも開幕から速さは衰えることがなかった。第2戦マレーシアGPでニック・ハイドフェルドがチームにとって初ファステストラップを、第3戦バーレーンGPではロバート・クビサが初ポールポジションを獲得。第7戦カナダGPではクビサ・ハイドフェルドの順でチームにとっての初優勝を1-2フィニッシュで飾った。この時点でクビサはポイントリーダーとなった。クビサは第17戦中国GPまでタイトル争いに加わっていたが、最終戦でフェラーリのキミ・ライコネンに抜かれ、ランキング4位で終えた。ハイドフェルドは終盤調子を取り戻したルノーのフェルナンド・アロンソに抜かれ、ランキング6位だった。クビサとハイドフェルドの2人あわせて11回もの表彰台を獲得し、最終的にコンストラクターズランキングは3位となった。前年はマクラーレンが失格処分となっての2位だったため、地位的にあまり変化はないが、獲得ポイントは30点以上増している。2009年シーズンに向けて、変更されるレギュレーションに対応させたマシンである。11月17日にスペインのカタロニア・サーキットで開催されたバルセロナ合同テストでデビューした。モノコックとサスペンションはF1.08のものを使用しているが、それ以外の部分はほとんど改修されている。F1.08からの変更点として、フロントウイングとリヤウイング、ディフューザーなどのエアロパーツがレギュレーションに合致するように変更されたほか、ノーズ先端が持ちあげられ、サイドポンツーンはまったく違う形になった。KERSも同時にテストされている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。