スブド(SUBUD)とは独特の思想を持った団体で、宗教的な主張をしているので宗教団体扱いされることもある。神を信仰し、1000日間にわたる特別な神秘体験を受けた、インドネシアの神秘家、ムハンマッド・スブー・スモハディウイジョヨ(スブドのメンバーからは、親しみを込めて、お父さん、叔父さん、というような意味の「バパ」と呼ばれている)という人物によって、1920年代に設立され、全世界にひろがった団体。日本にも1950年代に伝わり、現在も日本支部である「スブドジャパン」があり、本部は神奈川県川崎市宮前区鷺沼1丁目9番22号である。すべての宗教の信者を国際的に包括し得るとうたっている団体で、メンバーは全員が自発的な行動をとる非組織型の団体となっている。その運営は、会員からの自発的な献金と、国によっては、団体が関係する会社組織などからの献金だけによりまかなわれており、会員となっても、一切の経済的義務(献金の義務など)が生じる事はない団体である。教祖に相当する人物が、前述のムハンマッド・スブー・スモハディウイジョヨ(バパ)であるが、経典もなく、祭壇ももたず、宗教団体とは一線を画す団体であり、さらに、会則において、一切の政治活動に関与しないことも明示されている。スブドにおける修練と体験は、すべての宗教経験を補完し、すべての宗教の信者にとって、自身の信仰体験を深める手助けになると言われる、ラティハン・クジワアンと呼ばれる定期的な修練がメンバーらにより行われているが、その修練の集まりへの参加も完全に自発的行動による任意のものとなっている。ムハンマッド・スブーの名前がスブドの由来と誤解されることが多いが、それは間違いであり、スシラ・ブディ・ダルマ という3つの言葉の頭文字をとって名付けられた団体名である。スシラは、唯一全能なる神のご意志にかなった真の人間の性質を意味し、ブディは、人間の内部に存在する至高の力を意味する。そして、ダルマは、忍耐と信頼と誠実さをもって、全能なる神のご意志に全託する内部感覚の真の姿を意味する。インドネシアから始まった団体であるが、最初に英国に伝えられ、当時ウスペンスキーに導かれていた、グルジェフ財団と深い繋がりをもつようになり、現在では、世界中に1300万人以上のメンバーがいるといわれる。ただし、80か国以上に広がるメンバーは国際組織への貢献については、自覚がなく参加している者もおおく、オープンと呼ばれる入会式を終えた後に、継続してスブドメンバーとして活動しているのは、100分の1程度であろうと言われている。スブドには、7つの円を描くシンボルマークがあり、ラティハン・クジワアンという神と人間の結びつきを直接のものに回復する接触方法がある。そのための神による直接の訓練がラティハン・クジワアンだと言われており、この修練が全世界の会員により、原則的に、週に2回のペースで続けられている。1回のラティハン・クジワアンの修練に要する時間は1時間弱であり、多くの会員は、通常の仕事を終えた後に、決められた広い会場に集まり、ラティハン・クジワアンと呼ばれる修練を行った後、また全く普通の日常生活に戻る生活を続けている。(出典:めるくまーる出版刊行「スシラ・ブディ・ダルマ」他)
出典:wikipedia
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