ウーヴェ・ボル(Uwe Boll, 1965年6月22日 - )はドイツの映画監督、映画プロデューサー、脚本家。幼い頃から自主映画を撮影し続け、『シアトル猟奇殺人捜査』(2001年)でハリウッドデビューする。近年では1年のうちに映画を3、4本というハイペースで製作している。映画監督を志すきっかけとなった映画は、10歳の頃に見たルイス・マイルストン監督の『戦艦バウンティ』。自身が映画化を手がけたことのある『ポスタル』シリーズの最新作『Postal3』にキャラクターとして登場する予定である。2000年代中期にゲームの映画化を多く手がけたが、評判は散々。その割りにレイ・リオッタやクリスチャン・スレイターといった人気俳優からベン・キングスレー、ユルゲン・プロホノフなどの大物俳優が次々出演するため「資産家の息子では?」「ハリウッドに有力なコネがあるのでは?」という噂も出るほど。最低映画制作者として現在も王道を邁進している。高名なゴールデンラズベリー賞のノミネート回数では群を抜いていたが、2008年(第29回)に受賞(最悪監督賞に加え最悪功績賞というおまけつき)に至った。ゲームファンの中にはボルが監督することを嫌がる者も多く、これ以上ゲーム原作の映画を撮るのを止めさせるための署名活動のサイトも存在する。それに対しボルが「『Postal』公開までに100万票集まったら映画監督から足を洗う」と発言し、それを受けたCadbury Adams USA社が「100万票集まったら署名した全員に無料でガムを配る」と発表する騒ぎにまで発展した。同じくゲーム制作者からも敬遠されることがあり、『World of Warcraft』を映画化しようとした際にはブリザード・エンターテイメントから「あなたにだけは絶対に映画化の権利を売りません」と頑なに拒否された。そのためか、近年はゲーム原作の映画をあまり撮らない傾向にある。しかし雑誌『映画秘宝』では、「撮影現場ではカメラを常に2台回して無駄が無く、現場では笑いが絶えなかった」というコメントが出演者のクリスチャン・スレイターから出ることや、ゲーム原作以外の映画ではリアルで陰惨な暴力描写が評価されるなど、肯定的な評価がないわけではない。パフォーマンスも積極的で、自分の作品を批判した評論家とボクシングの勝負をしたり、「映画界を追放された」とスーダン(実際は南アフリカのロケ地に作った映画のセット)で生活する動画を公開するなどした。作品評価の低さにも関わらず映画撮影資金を調達し続けられたのは、国内映画産業奨励を目指したドイツ国内法のためである。この法律では映画製作に投資された資金は全額が課税控除となり、利益だけが課税対象となる。このため、投資側からは最初から利益を出すことを求められておらず、『POSTAL』のように1800万ドルの製作資金を投じた上で、全米でわずか12館での公開ということが投資側から認められてしまう。一方で、同じ国内法で投資された映画の多くが、控除を認められる段階に入れば撮影中止してしまうのに対して、ボルは少なくとも映画を完成させ、法律の目的を満たしているという指摘がある。
出典:wikipedia
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