コース別管理制度(こーすべつかんりせいど)は、日本の正社員のコース区分のこと。職種別採用、職務給制度の欧米には存在しない概念である。本制度は1985年前後を機に、大企業を中心に普及していった。その後、2000年代後半になると業務の多様化等により、コース別管理制度は曖昧になる動きがあるという。コース形態は、業務内容や転勤の有無等によって区分される。「総合職」「一般職」の区分が有名だが、他にも企業によって様々なものがある。ここでは例示として厚生労働省の『平成16年度 コース別雇用管理制度の実施・指導等状況』ものを示す。「一般職→総合職」、「総合職→一般職」のように、コースを変更することをコース転換と言う。厚生労働省調査によれば、2004年時点で調査対象の約8割が転換制度を設けている。また、制度を設けている企業で実際に転換事例があった割合は、7割弱となっている。コース転換制度は、東京都による調査によれば、中小企業は制度がある割合が低い。また、労働組合が無いと制度がある割合が低い。コース転換に必要な要件については、「上司等の推薦を要件としている」が最も高く、次いで「「年齢又は勤続年数に下限を設定している」となっている(複数回答)。新規採用者の総合職、一般職への採用状況は、以下のとおりとなっている。一般職という人事制度における区分は、制度設立経緯及び構成員の大半が女性であることから、女性差別であるという意見がある。詳細は女性差別を参照されたい。また近年では労働に関する価値観の多様化から一般職としての勤務を希望する男性も現れているが、一般職=女性の職種という企業側の考えとのギャップにより、一般職として採用された男性は極めて少なく、この点について男性差別という意見が生じている。
出典:wikipedia
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