クレシラス(Kresilas, ギリシャ語:)は、古代ギリシアの彫刻家。クレタ島のキュドニア()の出身。紀元前5世紀の人で、ペロポネソス戦争の時には、ミュロンの理想主義的な肖像の追随者として、アテナイで活動した。アテナイでクレシラスが制作したものに、ストラテゴス(将軍)の象徴として、頭にコリントス式の兜をかぶったペリクレス像がある。その基部はアテネのアクロポリスから見つかった。パウサニアスがそこで見たブロンズ像(『ギリシア案内記』I.25.1, I.28.2)であることは疑いない。バチカン美術館や大英博物館(ティヴォリのヴィッラ・アドリアーナで発掘されたもので、Charles Towneley()が所有していた)、ベルリン旧博物館などにある一連のペリクレスの胸像は、それから派生しているものと思われる。クレシラスは同時に、エフェソスのアルテミス神殿の競技大会のために、負傷した男たちと瀕死のアマゾンも作った(この競技大会にはペイディアス、ポリュクレイトスたちも参加した。参照)。その作品を複製したと思われる彫刻が多数あって、その1つ、クレシラスの「負傷したアマゾン」像(大プリニアス『博物誌』xxxiv. 75)はバチカン美術館にある。クレシラスはアテーナー像の「ヴェッレトリのアテーナー(ヴェッレットリのパラス)」タイプ()の創始者であることも確認されている。
出典:wikipedia
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