スリープ・ダート (Sleep Dirt) は、フランク・ザッパが1979年にリリースしたアルバムである。『ホット・ラッツIII』 (Hot Rats III) の別名でも知られる。ビルボード・ポップ・アルバム・チャートでは175位に達した。『スリープ・ダート』は、レーベルとの契約を満了するために、ザッパが1977年ごろワーナー・ブラザーズに4枚まとめて渡したアルバムのうちの1枚である。レーベルは、アルバムのリリース権についてザッパが結んだ契約を盾に、ザッパへの支払いを拒否した。ザッパはレーベルを告訴すると同時に、これら4枚のアルバムにその他いくつかの素材を加えて、4枚組ボックス・セット・アルバム『レザー』としてフォーマットし直した。しかし4作品のマスター・テープをすでに渡されていたワーナーは、リリース権は自社が保持しているものと主張し、他社から『レザー』(ザッパはマーキュリー/フォノグラムと契約してテスト・プレスに入っていた)が発売されることのないよう法的措置に訴えたため、計画はお蔵入りとなり、『レザー』は幻の作品となった(正式に発売されるのは1996年)。ワーナーに渡された4枚のアルバムは、ザッパとワーナーが決別したのちに、ザッパの明確な許可なくリリースされた。少なくとも『ザッパ・イン・ニューヨーク』を除く3枚に関しては、そのリリースにザッパは一切関与せず、ジャケットの制作などについても発言権をもたなかったため、スリーヴにおけるミュージシャンのクレジットさえ欠いていた。オリジナルのLPは、全曲がインストゥルメンタル曲で構成されている。しかし、このアルバムの収録曲のうちの3曲(「フラムベイ」「スパイダー・オブ・デスティニー」「タイム・イズ・マニー」)は、1971年の大怪我により療養生活を送っていた1972年ごろに構想された、SFミュージカル『ハンチェントット』(未完成に終わる)のために書かれたものであり、ザッパは当初これらの曲をヴォーカル入りのものとするつもりであった。そこでCD化の際に、これら3曲にはタナ・ハリスのヴォーカルとチャド・ワッカーマンによるドラムがオーヴァーダビングされた。これらの曲のオリジナル・インストゥルメンタル・ヴァージョンは『レザー』で聴くことができる(ただし「フラムベイ」は短縮版に編集されており、長尺版は元のLPにしか見られない)。なお、のイラストに描かれた奇妙な生物は、明記こそされていないが、映画『ゴジラ対ヘドラ』などに登場する怪獣ヘドラである(楽曲『チープニス』や、息子アーメットのミドルネーム"Rodan"がラドンの綴り替えであることから知られるように、ザッパは日本の怪獣映画のファンであった)。作詞・作曲はいずれもフランク・ザッパによる。アルバム
出典:wikipedia
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