


協同組合日本シナリオ作家協会(きょうどうくみあい にほんシナリオさっかきょうかい、英文表記"Japan Writers Guild")は、日本の脚本家の組織する事業協同組合である。略称シナリオ作協。組合員の作品の使用に関する斡旋、原稿用紙など消耗品の共同購買、経済的地位改善のための団体協約の締結、事業に関する経営および技術の改善向上、または組合事業に関する知識の普及を図るための教育・情報の提供、文芸美術国民健康保険・団体生命保険等の福利厚生に関する事業を行い、シナリオ作家から公衆送信権・上映権・複製権・頒布権等について信託を受け映画・放送著作物の著作権に関する管理事業、利用者に許諾を与えるとともに、使用料の徴収・分配業務を行っている。映像作品のシナリオライターの団体である点で日本脚本家連盟と類似し、実際双方に加入する会員も多いが、入会資格として「映画化された劇場用映画シナリオ1本以上、又は放映されたテレビドラマのシナリオ合計2時間以上」の執筆経験を要求し、構成作家専業者の入会を認めていないことが、シナリオ作協の一つの特色となっている。昭和32年に「シナリオ研究所」を開設。学生運動による閉鎖を経て、昭和58年より「シナリオ講座」を開講し、脚本家の育成を行っている。昭和24年度よりその年度を代表するシナリオとして10作品を「年鑑代表シナリオ」として選定している。第21回(昭和44年度)までは回数を表示しているが、昭和45年度以降は年度表記のみで回数を表記していない。2009年、映画『アマルフィ 女神の報酬』の脚本クレジットを無記名で公開した事に対し、製作したフジテレビに「脚本家軽視の疑いがあり、これは前代未聞の異常事態」として声明を発表、抗議を申し入れた(その後、日本放送作家協会からも同様の声明が発表された)。一応フジテレビ映画事業局長の亀山千広名義で回答はあったが、不審な点があり、製作者を招いた対談の形で、事の経緯を問いただされた。このやりとりの模様は作協ニュースにまとめられ、月刊シナリオ11月号に掲載された。すべて発行元は社団法人シナリオ作家協会である。
出典:wikipedia
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