スイス国鉄Ae610形電気機関車(スイスこくてつAe610がたでんきかんしゃ)は、スイスのスイス連邦鉄道(SBB: Schweizerische Bundesbahnen、スイス国鉄)の本線系統で使用される電気機関車である。ゴッタルド峠の下を通るゴッタルド鉄道トンネルを擁するスイス国鉄のアルプス越えルートの一つであるゴッタルドルートではロッド式のBe6/8形、ブフリ式のAe4/7形およびSLMユニバーサルドライブ式のAe4/6形が主力として使用されていたが、勾配が27パーミルであるため、最も強力なAe4/6形でも単機での最大牽引重量は375tに制限され、それ以上では重連で牽引をするか重量列車専用ブフリ式もしくはSLMユニバーサルドライブ式のAe8/14形による750t牽引となっていた。このような状況のもとで製造された本機は、ゴッタルドルートで単機で600tの列車を75km/hで牽引可能な性能として、重連が必要な600-770tの列車を全体の5%に減らし、重連運用に伴う補機の単機回送を解消し、コスト削減と列車運行本数増を図ることができる山岳区間用の貨物列車および旅客列車用電気機関車で、当時世界でも最新鋭であったベルン・レッチュベルク・シンプロン鉄道のAe4/4形およびRe4/4形に続く全軸駆動の軽量高出力の電気機関車であり、Co'Co'の車軸配置と高圧タップ切換制御により、最大392kNの牽引力と125km/hの最高速度を特徴とする強力機である。まず試作として1952年、1953年にの2両が、その後量産車が1955年から1965年にかけて118両が登場しており、現在では老朽化などにより一部が廃車となっているものの、UIC方式の新しい形式名であるAe610形となり機体の形式番号の変更が進められているほか、残存全機がSBBの貨物輸送部門であるSBBカーゴの所属となっている。車体、機械部分、台車の製造をSLMが、電機部分、主電動機の製造をBBCとMFOが担当しており、価格は1両1,625,000スイス・フランで、製造時にスイス国鉄が提示した性能要件は以下のとおりであった。また、各ロットの機番及び製造年は以下のとおり各機体の機番と機体名(スイスのカントンおよび都市の名前)は以下の通り
出典:wikipedia
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