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第5代総選挙 (大韓民国)

第5代総選挙(だい5だいそうせんきょ)は、韓国における国会の議員を選出するため第二共和国時代の1960年7月29日に行なわれた選挙である。本稿では改めて行なわれた第4代大統領選挙(国会議員による間接選挙)についても記述する。尚、韓国では「第○回」ではなく「第○代」と選挙回数を数える。また名称も「総選挙」()ではなく、「総選」()と表記するのが一般的である。第一共和国の大統領である李承晩が四月革命で退陣した後、1960年6月15日に責任内閣制への憲法改正が実施された後で、民議院と参議院の選挙が同時に行なわれた。尚、参議院については李承晩時代の1952年7月の憲法改正で導入はされてはいたが、選挙は実施されておらず、今回がはじめての選挙となった。選挙の結果、民議院と参議院の両院で民主党が多数派を占める結果となった。今回の選挙から選挙権は満21歳から満20歳に引き下げられた。自由党が事実上崩壊し、政治的空白状態の中で群小政党が乱立する中での選挙戦となったが、結果は民主党の一人勝ちであった。当選者数で2位となった無所属当選者の多くは、民主党候補者の公薦(公認)漏れだったため、大部分が国会開院と同時に民主党に入党した。13選挙区で不正が摘発され、直ちに再選挙が実施されるなど、不正が横行した第一共和国時代とは打って変わって、自由で公正な雰囲気の中で選挙は行なわれた。進歩党事件以後影を潜めていた革新勢力は、四月革命以後政治の第一線に踊り出て、社会大衆党や韓国社会党を結成して選挙に挑んだが、準備期間が短く十分な選挙体制を組めなかったため、民議院で233議席中5議席、参議院で58議席中2議席と惨敗した。総選挙後の8月12日に開かれた民議院と参議院の合同会議で、第4代大統領選挙が実施された。選挙の結果、民主党旧派の指導者である尹潽善議員を圧倒的多数で大統領に選出した。大統領選挙後の8月16日、尹潽善大統領は旧派の領袖である金度演を国務総理に指名し民議院に対し承認を求めた。しかし翌17日に行われた投票では賛成111票、反対112票、無効1票で承認は否決された。そのため民主党新派の領袖である張勉を国務総理に指名、19日の民議院において行われた承認投票で可決され、国務総理に就任した。組閣に関し張勉国務総理が、内閣閣僚から旧派を排除し、新派一色で構成しようとしたことで、民主党内の新派と旧派の争いが激化した。結局、旧派は民主党を離脱して1960年10月18日に新民党(第三共和国と第四共和国の新民党とは直接の関係は無い)を結成した。

出典:wikipedia

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