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CD選書

CD選書(シーディーせんしょ)とは、廉価版復刻CDシリーズの名称。1990年代に多く使用された。1970年代から1980年代中頃にかけてアナログ・レコードで発売されたスタジオ・アルバムやライブ・アルバムが、コンパクトディスク(CD)で復刻される際に使用されたシリーズの商号。主に、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ポニーキャニオン、東芝EMI等が使用した。本シリーズの意義として、CD登場(日本でのCDソフト商品化は1982年10月から)以前に制作されたアナログ・レコード時代の多大なる名盤・名作を、劣化しにくいCDで蘇らせた功績が挙げられる。また、過去にCD化されていた作品であっても、“CD選書”としてリニューアル再リリースされたケースもある。ほか、旧譜の復刻でなく、過去にレコードやCDで発売されたことがない“CD選書” 独自の企画ベスト・アルバム や、年代ごとに切り分け、様々な歌手の楽曲を集めたオムニバス作品 も発売されている。新作アルバム1枚の税抜平均価格はおおむね3000円前後であるが、本シリーズは1枚の税抜平均価格が1500円と廉価価格である(ベスト盤は2000円、2枚組は2500円、3枚組は3500円)。そもそも、新たにレコーディング費用が発生しない「復刻」であることに加え、LPや初発CDでリリースされた当時の付属品(たとえば、封入されていたステッカーやポスター、写真集など)を省き、歌詞カードもシンプルな白地に黒文字印刷に統一する(すでにCD化されていた場合の再発などに例外あり)ことなどで、余分なコストを省いている。CDケースは、プラスティック製のスリム・ケースが使用される。レコード会社によっては通常のケースが使われるものもあるが、裏ジャケットは省き歌詞カードに印刷する場合もあった。CD帯のデザインは、レコード会社ごとに概ね統一されている。また、CD帯には「Q盤」(旧譜の「旧」とQualityの「Q」の掛詞)と記載されるものもある。ディスクのレーベル面に斜体の“CD選書”ロゴと共に「Q盤」の文字がプリントされる場合、Q盤の『盤』というロゴは上は『般』だが「さら」脚の部分が『皿』ではなく『DISC』を下線でつないだ記号が当てられている。また「Q盤」ロゴ下の太線内には白抜きで『Quality Music』と書かれている。ちなみにQ盤のパンフレットの挿絵には、漫画家の蛭子能収が起用された。規定額の切手同封で申し込んだ人に先着で100名に、Q盤としてリリースされた曲のダイジェストが収録された12cmCDが手に入るという企画もあった。ある程度著名な作品のCD化が進んだ2000年代に入ると、アナログ・レコードのパッケージをCDサイズで忠実に再現した、いわゆる“紙ジャケット仕様”での旧譜復刻が相次いでおり、過去にCD選書化された作品が紙ジャケット仕様で再びCD化されるようなケースも発生している。紙ジャケットでの復刻は、リマスタリング等の音レベル再調整で高音質になった音源や、元来アルバムに収録されていなかった楽曲 がボーナス・トラックという形で追加収録されることもセールス・ポイントとなる場合が多い。元々、音質よりも価格の安さ、手軽さを売りにしたCD選書での復刻は近年、新規の復刻はほぼ凍結されている。一方で、そのいわゆる“紙ジャケット仕様”はその特殊性から、単品販売のないCD-BOXのみの販売であったり、個別販売があったとしても完全限定生産がほとんどであり、最終的に流通作品としてはCD選書盤だけが店頭に残る場合もある。また、CD選書として生産が終了し、紙ジャケット仕様での再復刻も期待できないような作品は、中古市場で定価以上の価格にて取引される場合がある。オリジナル・アルバムがCD選書や紙ジャケット仕様で復刻される場合、発売当時のままの曲順で復刻されて「アルバム、初CD化!」などと喧伝されることが多いが、2000年以降は「ゴールデン☆ベスト」「MYこれ!クション」「BEST & BEST」など、アルバム単位でなく楽曲単位の「初CD化」と高音質をセールス・ポイントにしている廉価ベスト盤シリーズもあり、膨大なタイトルが発売されている。予約注文を受け付け、その総数でCD化(もしくは再CD化)を決めるソニー・ミュージックエンタテインメントの企画。いわゆる受注生産である。たとえば、歌手・南沙織によって1970年代に発表された全19枚のスタジオ・アルバムは、14枚がCD選書で、残り5枚がオーダーメイドファクトリーで復刻され、最終的に全19作品がCD化された(のちに一挙に紙ジャケット化された『Cynthia Premium』もある)。ただし、復刻決定後の注文は原則受け付けていないので、受注終了後に復刻される情報を入手しても手遅れな場合が発生し得る。また、予約総数が復刻条件の規定枚数に達することなく、CD化自体が見送られる場合もある。

出典:wikipedia

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