高砂（たかさご）は日本の繁殖牝馬。血統不詳であったにもかかわらず、サラブレッドやアングロアラブとの交配によって構築された牝系が20世紀後半においても繁栄をみせた。品種はサラブレッドともアラブともされるが血統不詳のため定かではない（ただし、血統登録上はアラブとされる）。慶応3（1867年）年にフランスから日本へ輸入された。当時のフランス皇帝ナポレオン3世から徳川幕府の第14代家茂への贈り物である。出典等、詳細はナポレオン三世の馬参照。明治維新の混乱期に行方不明となるが、何頭かの馬を目撃したフランス公使の抗議を受けたことによる明治政府の捜索により所在が確認された。高砂が出産した牝馬の吾妻や第二高砂から続く牝系は、アングロアラブと交配された系統が日本のアングロアラブの6分の1を占めるといわれるほどの繁栄をみせ、またサラブレッド系種とされた子孫からも重賞優勝馬のセカイオー、イナボレス、コーナンルビーをはじめとする多数の活躍馬が誕生した。

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