枝打ち(えだうち)は、樹木の枝を幹から切り落とす作業のこと。林業における保育作業の一つ。 樹木の枝の部分は、製材した際に節として現れるが、この節の部分が生じないよう、生じたとしても抜け落ち(抜け節)たりしないように、あらかじめ下層の枝を切り落とし、製材にした際の商品価値を高めるという人工林では重要視される作業である。仮に、枝打ちを怠り、抜け節や腐朽(腐った枝を幹が巻き込み生じる)が生じた場合、どんなに太く成長した樹木でも商品価値は大きく損なわれる。特にニュージーランドで植栽されているラジアータパインでは輪生枝が欠点となるために入念な枝打ちが行われる。1990年代以降は商品価値の観点ばかりではなく、スギやヒノキについては枝打ちが花粉症対策に効果があるものとして、補助制度の拡充が行われるなど、必要な森林整備の一つとして重要視されるようになった。また、間伐と同じく林床の下層植生の成育を通じて土壌流出にも効果があることから、劣悪な状態の保安林などにおいては公共事業としても実施されている。 国、都道府県、市町村により、枝打ちを森林組合に委託する費用の一部を補助する制度などが存在する。 身長程度の高さであれば、ナタやノコギリにより容易に作業を行うことができるが、それ以上の高さでは専用のハシゴや昇降器具を使わざるを得ず、作業の難易度は高くなる。労働災害の発生頻度も高い。 ノコギリを回転させながら機械が木を昇降する自動枝打ち機も開発されたが、重量が重く、斜面での運搬が困難であることから、一般的に普及するまでには至っていない。
出典:wikipedia
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