アイアンマン()は、2008年のアメリカ映画。主演はロバート・ダウニー・Jr。「マーベル・コミック」のアメリカンコミック『アイアンマン』の実写映画化の第1作品目である。そして、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う一大企画『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズの第1作目である。1963年に「マーベル・コミック」からスタン・リーを中心としたクリエイター達によって生まれた人気フランチャイズ『アイアンマン』の実写映画化作品の第1作目である。それと同時に、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う一大企画『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズの第1作目となる。1990年にユニバーサル・ピクチャーズから映画化の話が持ち上がって以来、20世紀フォックスやニュー・ライン・シネマなど各社で壮絶な権利争奪戦が繰り広げられたが、最終的にマーベルの映画製作部門であるマーベル・スタジオズが権利を買い戻し、自社初の独立製作(インディペンデント)作品として2006年頃から製作が進められた。監督には、同じくマーベル・コミックが原作の映画『デアデビル』に俳優として出演した縁からジョン・ファヴローが着任した。脚本の草稿も完成し、本格的なプリプロが開始された。並行してキャスティングも進められ、おおよその役が決まっていったが、主人公の「トニー・スターク」を演じる俳優探しに関しては難航した。製作サイドが数多くの若い男優をリストアップする中、ファヴロー監督は当時43歳のロバート・ダウニー・Jrを推薦。制作スタジオ側はダウニーの過去の薬物問題から「どんなことがあっても、彼を雇うことはない」としていたが、原作コミックのファンを公言していたダウニーは、オーディションで他の役者たちを圧倒する役作りを披露。タイトルロールの座を勝ち取った。本作はアメリカをはじめ各国でヒットした。不安要素だったダウニー・Jrの「トニー・スターク」も批評家から賞賛され歓迎された。日本では公開が9月と全米公開から4か月以上も後の公開となった。日本でのキャッチコピーは「装着せよ。強き自分」。トニー・スタークは軍事企業「スターク・インダストリーズ」の社長であり、発明家だった。彼は自身が開発したクラスター型ミサイル「ジェリコ」のプレゼンテーションの為に、アフガニスタンにいる親友の「ローディ」ことジェームズ・ローズ率いるアメリカ空軍を訪問した。トニーをテロリストグループ「テン・リングス」が襲撃し、ゲリラはミサイルをトニーの車に撃つ。トニーは、ミサイルに刻まれた自社のロゴマークを目撃し、爆風で吹き飛ばされ意識を失う。気がつくとトニーはゲリラの本拠地である洞窟に拉致されており、胸には車載用バッテリーに繋がった電磁石が取り付けられていた。爆発の際飛び散ったミサイルの破片がトニーの心臓周辺に突き刺さり、電磁石で破片を引き留めておかなければ1週間で命を落とすという。ゲリラの本拠地には横流しされたスターク・インダストリーズ社製の武器が所狭しと並んでいた。トニーは解放の条件として「ジェリコ」の組み立てを強要される。やむなく「ジェリコ」製造に取り掛かったトニーは、同じく捕虜となったインセン博士と一緒にエネルギーを生み出す熱プラズマ反応炉「アーク・リアクター」の小型版をゲリラの目を欺きながら開発する。胸に接続して生命維持を可能にする小型アーク・リアクターを完成させたトニーは、続いてアーク・リアクターと連動するパワードスーツ「マーク1」を開発。「マーク1」を装着したトニーは自らの命を犠牲にしたインセンの犠牲でゲリラを退けて脱出した。マーク1が壊れてアフガニスタン辺境の砂漠に墜落したトニーは、米軍の捜索隊に保護された。自社製品がゲリラの手に渡り、それが人の命を目の前で奪った事から、記者会見で「軍事関係には今後一切関わらない」と宣言する。テロと戦うために新たなアーマーの開発に着手した。試作品の「マーク2」を経て完成品の「マーク3」を完成させる。オバディア・ステインはスターク・インダストリーの乗っ取りを目論み、パワードスーツ「アイアンモンガー」でトニーに挑むが撃退される。この事件のインタビューをテレビクルーに受けたトニーは、「僕がアイアンマンだ」と公表した。トニーにニック・フューリーは「チームを編成している」と告げる。パラマウント映画配給で2008年5月2日に封切られ、初登場第1位を記録した。週末ボックスオフィスでは歴代11位(公開当時)となる9861万ドル(約105億円)を記録した。ちなみに2008年12月現在の全米興行収入は、マーベル作品歴代ボックスオフィスの第4位(第1位~3位は『スパイダーマン』シリーズで、第5位は『』)。また、本作は最先端のVFXを用いた映像が高く評価され、第81回アカデミー賞において「視覚効果賞部門」にノミネート。第35回サターン賞ではSF映画賞・主演男優賞・監督賞の3部門を受賞した。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給で2008年9月27日に公開。初登場第1位を記録(日本で公開されたマーベル原作映画において、第1位獲得は2007年の『スパイダーマン3』以来1年ぶり)。本作のヒットを受けて2作の製作も決定。脚本は『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』を執筆し、同作に出演したダウニー・Jr.を唸らせたというジャスティン・セロウが担当する。ファヴロー監督や主要キャストの続投も報じられたが、メインキャラクターの1人「ジェームズ・ローズ」を演じたテレンス・ハワードは続編の製作決定直後、出演料に関してマーベル側と衝突し急遽降板。第2作『アイアンマン2』(2010年5月7日全米公開)以降は、ダウニー・Jr同様に原作の大ファンであるドン・チードルが代役として出演する。この直後、本作に「ニック・フューリー」役でカメオ出演したサミュエル・L・ジャクソンも続編への関与を否定したが、その後マーベル側と『アイアンマン2』『アイアンマン3』を含む9作に登場する契約を交わし復帰した。『アイアンマン2』のヴィラン(悪役)には、ミッキー・ロークが「アイヴァン・ヴァンコ(=ウィップラッシュ)」役で、そしてサム・ロックウェルが原作におけるトニーの好敵手「ジャスティン・ハマー」役で登場することが決定した。ちなみに一部マスコミではロークの降板が報じられファンが激怒するという騒動もあったが、後にロークはこれらの報道を否定するため自ら出演に関してのコメントを寄せている。また、時を同じくして登場が発表された「ナタリー・ラッシュマン(ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ)」役には、スカーレット・ヨハンソンが抜擢。同役はエミリー・ブラントが交渉を受けたがスケジュールの都合で実現しなかったという経緯があり、エリザ・ドゥシュクも同役を切望していたことを打ち明けている。また、本作以降のマーベル・スタジオズ作品は、「マーベル・ユニヴァース」の4大ヒーロー(アイアンマン以外に「ハルク」「ソー」「キャプテン・アメリカ」が加わった4人)が一挙に登場する『アベンジャーズ』(2012年5月4日全米公開、同年8月17日日本公開)に繋がる一大プロジェクトであることも発表されており、同作ではファヴロー製作総指揮のもとダウニー・Jrがアイアンマンを演じた。日本のアニメ制作会社・マッドハウスが制作するアニメ作品が、2010年10月1日から12月10日までアニマックスにて放送された。。本国アメリカでは2011年にケーブルテレビ局ので放送予定となっている。ただし舞台はアメリカから日本に変更されている。作品の監督を務める佐藤雄三によると「実写映画1作目からの流れで全体が構成されていて、今後のエピソードでいろいろつながっていく構成になっている」と話している。なお、トニーとペッパーの吹き替えは、実写映画でも両名を担当した藤原・岡が引き続き行う。2009年3月18日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントよりBlu-ray Disc/DVD/UMDの3フォーマットでリリース。
出典:wikipedia
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