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AMC・ペーサー

ペーサー("Pacer" )は、かつてアメリカン・モーターズ(AMC)が販売していた自動車である。1970年代初頭、AMCはGM、フォード、クライスラーのビッグスリーと日本車との販売競争、それに追い打ちをかけたオイルショックの影響を受けて深刻な経営不振に陥っていた。この事態から脱却するため同クラスの他社モデルとは比較にならないほど前衛的といわれたグレムリン()をさらに発展させ、他社に10年先んずることをコンセプトとしたモデルとして「ペーサー」を1971年に企画する。AMCのチーフデザイナーであるリチャード・E・ティーグによりデザインされ、全長はサブコンパクト、幅はキャデラックといわれたサイズ、後席へのアクセスを楽にする助手席側のみ長い非対称ドア、極端に低められたフード、大型の曲面ガラス(バブルグラス)の多用など、特徴あるプロポーションとスタイリングとなった。しかしデザイン優先でガラス面積が大きくなったため、フロントドアのガラスは下まで完全に下がらなかったうえに、結果的に車重の増加を招いてしまった。その斬新なコンセプトは動力・駆動系にも及び、カーチス・ライトが北米での製造権を持ち、GMがシボレー・ベガで使用する計画で生産を予定していたバンケルロータリーエンジンを搭載する前輪駆動車として計画され、名実ともに革新的なクルマとなるはずであった。しかし第一次オイルショックの煽りを受け、燃費面で課題の残るロータリーエンジン計画が中止となり、またコストの関係からドライブトレインも旧来のリジッドアクスルを用いた陳腐なFRとなった。1975年モデルイヤーにペーサーは発売された。発売直後にはその斬新なデザインが受けて女性を中心に爆発的に売れ、TVや映画にも数多く登場した。1977年には販売てこ入れのためリアオーバーハングを延長して実用性を高めたステーションワゴンをラインナップに追加した。また日本やメキシコ、イギリスなどの海外市場でも販売され、メキシコでは現地生産も開始した。しかしAMCの経営悪化は収まらず、次第にAMCの製造品質やアフターサービスが低下してゆき、また各社から2ボックス形状のモデルが販売されるとその斬新さも薄れてゆき、その後フロントグリルのデザイン変更などのマイナーチェンジを行うものの急激に販売数を落として行った。また過大なガラス面積の多さがもたらす車重の重さ、そしてその結果の燃費の悪さなどのマイナス点が指摘されたが、これをカバーすることは設計上不可能であった。1979年にAMCがルノーの資本を受け入れ事実上の傘下に入ったことを受け、販売車種の合理化を進めたために1980年モデルイヤーでペーサーは販売を終了した。モデル末期は不遇であったペーサーであるが、それでも「この革新的なモデルこそ1970年代を代表するアメリカ車である」ともいわれている。

出典:wikipedia

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