レジェーレ・フェルディナンド級駆逐艦(レジェーレ・フェルディナンドきゅうくちくかん、ルーマニア語:)は、ルーマニア海軍の駆逐艦()である。レジェーレ・フェルディナンド級駆逐艦は、ルーマニア王国海軍向けの第一次世界大戦後初の本格的な駆逐艦としてソーニクロフト社によって設計された。同型艦は2 隻で、ともに1928年にイタリア・ナポリのパティッソン・ヤードで起工、1930年に就役した。艦は、533 mm魚雷発射管6 門を第2煙突と後檣との間に装備していた。また、艦橋前に2 門と、艦中部に1 門、後部に2 門の合わせて5 門の120 mm砲を搭載していた。この他、若干の対空兵装を有していた。射撃管制装置としては、前後の艦橋に測距儀が備え付けられていた。レジェーレ・フェルディナンド級の2 隻は、第一次世界大戦前にイタリアに発注し、戦中に接収されたヴィフォル級嚮導駆逐艦の内で返還された2 隻(マラシュティ、マラシェシュティ)とともにルーマニア海軍の駆逐艦隊を編成した。第二次世界大戦中は主に船団護衛に従事した。これらの駆逐艦が戦時中に失われることはなかったが、拠点としていたコンスタンツァに侵攻してきた赤軍によって1944年8月29日に捕獲された。9月14日にルーマニアが降伏すると、レジェーレ・フェルディナンド級は戦利艦として正式にソ連の所有物となり、赤色海軍黒海艦隊に編入された。艦名はロシア語の名称に改められ、これに伴い艦級名もリホーイ級駆逐艦()となった。リホーイ級は1951年7月3日付けでソ連海軍を除籍され、ルーマニアに返還された。かつての王政は倒されていたにも拘らず、艦名は王政時代の人物に因んだ元の名称に戻された。1950年代末に退役、1960年に退役した。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。