


『そらのおとしもの』は、水無月すうによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。『月刊少年エース』(角川書店)にて2007年5月号から2014年3月号まで連載された。エース誌上に連載された水無月すうの作品としては、『JUDAS』に続く2作目となる。略称は「そらおと」。2014年5月現在、単行本は20巻まで発売されており、累計300万部を突破している。本作を原作とするテレビアニメが2009年10月から第1期、2010年同月から第2期が放送され、2011年6月下旬には映画が公開された。さらに、2012年1月に第3期シリーズの制作決定が少年エースなどにて発表されたが、後の2013年10月に完全新作の映画が2014年に劇場で公開されることが発表された。スピンオフ漫画『そらのおとしものPICO』も2011年3月9日から4コマnanoエース2011年Vol.1から連載を開始し、4コマnanoエース2012年Vol.11まで連載された(最終話は少年エース2012年5月号に掲載)。空美町に住む桜井智樹は、「平和が一番」をモットーにするエッチな中学生。ただ一つ普通じゃないことといえば、顔さえ思い出せない女の子が現れる夢をよく見ること。そんなある日、守形英四郎のいる新大陸発見部へ入部することとなり、ある日の夜、新大陸が空美町上空に来ているとして新大陸直下へ向かう。すると、空から自称「愛玩用エンジェロイド」である天使の少女イカロスが降ってきた。イカロスと出会い、鎖で結ばれることになった。イカロスは特殊な能力を持ち、智樹の願いを何でも叶えてくれるという。智樹はイカロスと同居しながらもこれまでと同じ日常を過ごせることを願っていたが、やがて新たなエンジェロイドが智樹の元へと迫り、平和が狂ってゆく。そして、イカロスは記憶を失っており、本当は戦闘用エンジェロイドであることを知り、さらに空美町上空に存在する謎の大陸「シナプス」の存在へと近づき、シナプスの陰謀に巻き込まれていく。やがて智樹は「身近な非現実」を知ることとなる。何のためにエンジェロイドが作られたのか?なぜ智樹のもとにエンジェロイドが?シナプスの正体とは?自分の夢の真実とは?真実へ近づいていくうちに、智樹の平和な日常が大きく変化してゆく。著者は神崎リン、角川スニーカー文庫レーベルより発売。基本的に第1巻は忠実なアニメのノベライズ、第2巻はアニメのシナリオと原作の展開をなぞりつつも一部は、オリジナルキャラクター「比奈」が登場するオリジナル展開となっている。イラストについては、第1巻は表紙、本文イラストともにアニメのキャラクターデザインを務めた渡邊義弘が担当し、第2巻は、表紙は原作者の水無月すうが、本文イラストは橘あゆんが担当している。本編では智樹に関するセクハラ行為の要素が一部盛り込まれている反面、謎の大陸「シナプス」を中心とした謎解きもあり物語が進むにつれてシナプスの陰謀が明らかになりイカロスやニンフの過去にミーノースから奴隷同然に酷い仕打ちを受けていたこと。イカロス達の破壊(可変ウィングの核の回収)のためにミーノースが刺客を送り込み、その危険を察知したダイダロスが夢を利用し智樹に危機を知らせていたこと。そして劇場版での風音日和の登場によりシナプスの施設のシステム(シナプス人の夢)から生み出された存在しない非現実の人間が明らかになるなど人間とエンジェロイドとの友情と絆を描いたシリアスの濃い作品となっている。ここでは、地上波放送分第1期・第2期との相違点を記述し、DVD版との相違点にはふれない。括弧( )内に補足説明のないスタッフは、第1期・第2期共通。『劇場版 そらのおとしもの 時計じかけの哀女神』(げきじょうばん そらのおとしもの とけいじかけのエンジェロイド)は、角川シネマ新宿他で2011年6月25日公開。2010年11月10日に発売された『月刊ニュータイプ12月号』にて、劇場アニメ化の決定が発表された。新ヒロインとして風音日和が登場し、新大陸シナプスの謎を軸に彼女の視点からストーリーが展開される(前半は風音日和を視点にTVシリーズ版の総集編的な内容に展開され、後半以降f{フォルテ}の続編となっている)。時系列としては第2期の『そらのおとしものf』の直後のエピソードとなっている。なお、映画から観始めた人のために日和視点で進むことをこの映画では『エンジェル・ビジョン方式』と呼んでいる。全体の構成はA、B、C、Dと全部で4パートがあり、アバンタイトルのA、アイキャッチ後のC、Dパートは完全新作である。Bパートはテレビシリーズの映像を使用した総集編ではあるが、前述したように日和視点で進むため新規カットが多数盛り込まれている。興行収入は1億円を突破している。キャッチコピーは「―天使よ、救い給え―」「今夏、中2の翼を羽ばたかせる」。リピーターキャンペーンとして、劇場半券3枚を送った方抽選10名にアフレコ台本をプレゼント。2011年6月10日よりオンラインゲーム「アークサイン」との期間限定タイアップキャンペーンも行われた。2011年6月19日父の日には『ザ・乳の日 そらおと叱られまつり』と題し、バスツアーとニコニコ生放送が行われた。「役名 - 声」 テレビアニメ版と同様のキャストである。総集編箇所も含め全編完全新録である。テレビアニメ版第3期に代わる形で制作される。『そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠』(そらのおとしもの ファイナル エターナルマイマスター)のタイトルで、2014年4月26日に劇場公開。アニメーション制作会社は、テレビアニメ版や劇場版第1作を制作していたAIC ASTAから独立した面々による新会社プロダクションアイムズへ変更された。テレビアニメ放送にともない、2009年10月1日よりアニメイトTVとマリン・エンタテインメントにて、『そらおと〜ふぉーりん☆らぶ〜』と題したインターネットラジオが配信された。アニメ放送最終回に合わせる形で、第28回配信をもって最終回を迎えた。なお、2010年4月28日に第1回から 第8回放送分を収録したDJCD Vol.1が、同年8月13日に第9回から第16回放送分を収録したDJCD Vol.2がマリン・エンタテインメントより発売された。シリーズDVDの発売元は角川書店、販売元は角川映画となっているが、Blu-ray Disc BOXについては、角川書店と角川映画の合併に伴い発売・販売元とも角川書店となっている。DVD各巻に通常版限定版共通特典としてコメンタリーが収録されている。限定版の巻には抱き枕カバーか特典CDが封入特典として収録されている。第2期シリーズのBlu-ray Disc/DVDの発売元は角川書店と角川映画の合併に伴い発売・販売元とも角川書店となっている。第1期と同じくBlu-ray Disc/DVD各巻に通常版限定版共通音声特典としてコメンタリーが収録されている。映像特典としても同じく共通でノンテロップOPEDが各巻に収録されており、PV、CM集も共通である。各巻の封入特典として原作者水無月すう描きおろしのリバーシブルジャケットと懐メロをカバーするキャラクターソングのほかドラマCD、キャストコメントを収録した特典CDが封入された。Blu-ray Disc BOXにおいても発売・販売とも角川書店であり、特典として、新たに原作者水無月すう描きおろしのおふろポスターが付属したほか、オーディオコメンタリーやノンテロップOPED集、PV&CM集が再録されるほか特典CDもキャラクターソングとドラマCDのみ再録された。『劇場版 そらのおとしもの 時計じかけの哀女神』のBlu-ray Disc&DVDの発売元・販売元は角川書店となっている。販売形態はBlu-ray Disc(KAXA-4001)とDVD限定版(ABA-10058)、DVD通常版(KABA-10059)の3系統が2012年2月24日に発売された。Blu-ray Disc版とDVD限定版、DVD通常版共通音声特典として斎藤久総監督、黄樹弐悠プロデューサー、風音日和役の日笠陽子が参加するコメンタリーが収録されており、映像特典として劇場予告集や特報、CM集が本編ディスク中に収録されている。本編ディスクの収録時間は104分となっている。Blu-ray Disc版とDVD限定版には『リア充ウハウハ!バージョン』と題して、封入特典として『イカロスと日和の添い寝ベッドシーツ』のほか、舞台挨拶やイベント告知映像等の映像が収録された特典DVDやフィルムブックマーク等が収録された。『劇場版 そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠』のBlu-ray Disc&DVDの発売元・販売元は角川書店となっている。販売形態はBlu-ray限定版とDVD限定版、DVD通常版の3系統が2014年8月29日に発売される。本編は劇場公開版でカットされた約1分ほどの未公開シーンを加えた完全版となってる。Blu-ray Disc版とDVD限定版には特典として原作最終話「普通!!」にオールキャストによる新規アフレコを加えたボイスコミックとスタッフ、キャストインタビューや名場面集イラストギャラリーを収録したメモリアルブックレット「そらぼんFinal」が付属する。アストレア役の福原香織、ニンフ役の野水伊織、見月そはら役の美名、ダイダロス役の大亀あすかの4人で結成された声優ユニット。2010年9月19日に東京・六本木ラフォーレミュージアムで行われたイベント「放送できるか!?そらのおとしものf(フォルテ)大前夜祭」にてユニットデビューを果たし、『天使のウィンク』、『RASPBERRY DREAM』、『不思議TOKYOシンデレラ』の3曲を披露した。また同年12月8日にはアルバム「そらのおとしものfプレゼンツ そらの少女TAI♪」をリリースしており、1970年から1980年代のアイドルシンガーの楽曲カバーが主な歌唱曲であった。アルバムリリース前には配信限定シングルとしてカバーしている。
出典:wikipedia
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