『地球樹の女神』(ちきゅうじゅのめがみ)は、1988年(昭和63年)から1992年(平成4年)にかけて発表された平井和正の長編SF小説である。平井和正が中学2年生の時に同じクラスの初恋の少女をヒロインにして書いた長編処女小説『消えたX』が原型。ラスト・ハルマゲドン・ストーリーと銘打ち、角川書店『野性時代』誌に1988年(昭和63年)6月から1989年(平成元年)9月にかけて発表したが、出版社による改竄が発覚し中断した。続編は徳間書店『 SFアドベンチャー』誌に1990年(平成2年)4月から1992年(平成4年)3月にかけて掲載し無事完結した。活字化のたびにトラブルに見舞われ、書籍の入手が難しい作品であったが、現在は電子書籍で出版されている。IQ400以上の超天才少女・後藤由紀子は、観葉植物フィロデンドロンの「教授」と交信し多くの知識を得ていた。中学3年生になった新学期、遅刻のため正門が閉ざされた学校裏手の塀の上で、少女は一人の同級生と出会う。謎を秘めたその少年・四騎忍との出会いが、世界の終焉と再生への幕開けだった。「『狼男だよ』改竄事件」から20年目にあたる1989年(平成元年)、カドカワノベルズ版『地球樹の女神』において改竄問題が発覚した。平井本人によると、既刊6巻において著作者人格権に著しく抵触する改竄部分は130箇所以上あった。その他、校正者が作者の同意なく改変を加えた箇所は夥しく数え切れないという。角川書店は当時、平井のほとんどの作品を文庫化していたが、これにより関係は決裂する。1996年(平成8年)『地球樹の女神』は徳間書店から新書判での再刊行準備が行われていたが、平井は出版社の用語規制によるチェックを言葉狩りと非難し、徳間書店からの出版を拒否する。この件により「幻魔大戦シリーズ」「ウルフガイ・シリーズ」をはじめ多くの作品を出版してきた徳間書店との関係も決裂する。
出典:wikipedia
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