『とっても少年探検隊』(とってもしょうねんたんけんたい)は、あろひろしによる日本の漫画作品。前半は『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年に連載、後半は『月刊少年ジャンプ増刊号』(同上)にて1989年から1992年にかけて連続読切で掲載された。形としては探検バラエティ番組のパロディである(「川口浩探検隊」の影響を受けていることが、『ふたば君チェンジ』の単行本最終巻で語られている)。探検の様子を見せつつ、探検隊員自身によるナレーションがついている。また、そこに織り込まれるギャグはSFや特撮などのパロディが満載で、マニアックな作風が持ち味とされるあろひろしの作品の中でも、とりわけそのような色が濃い。舞台となる場所のほとんどが原野否学園内である(学園の裏山などを探検する回も存在する)が、その学園の探検先はどう見ても、世界の極地のような熱帯雨林(実はビニールハウス)であったり標高8000m級の高山(実は高層校舎)であったり果てしない砂漠(実は砂場)であったりと、単なる学園ものの舞台ではない。それらの学園のあまりにも広大なスケールと、出てくる個性的なゲスト出演者とが織り成す破壊的なギャグ展開が、この作品の魅力を形成している。この作品は『週刊少年ジャンプ』に連載されていた桂正和の『ウィングマン』が、作者の体調不良により休載することになったため、代稿として1984年20号から同年27号まで掲載された。通常の『ジャンプ』掲載作品は人気が無い作品は10週で打ち切りとなるが、この作品は代稿と言う事もあってか、わずか8週でその連載を終えてしまう。上記理由により、通常のジャンプでの連載第1回は巻頭カラーのはずなのだが、この作品は連載第1回にもかかわらずカラーどころか巻末から4番目の掲載順となっており、全話に渡ってカラーページが無い。作品がカラーになっているのはわずかに単行本の表紙のみである。その後、5年の間を置いて『月刊少年ジャンプ増刊号』に第2部が不定期に読み切り掲載された。この作品は作者のお気に入りであるらしく、作者によると、この作品のためのアイデアが他の作品に流用しがたいもので、それが勿体無くて無理に第2部を描かせてもらったとのこと(第2巻カバー見返しより)。なお単行本の1巻と2巻の間には『優&魅衣』が8巻分連載され、さらにその中では『MORUMO 1/10』が2巻分連載、そして『雲界の旅人』はその中で1巻収録分が描かれた後、『探検隊』2巻の後に『雲界』2巻収録分が描かれるという、複雑な作品史となっている。悠久の歴史を持つ私立原野否(パラノイヤ)学園、小学部から大学まで(第二部では幼稚園から大学院まで)その広大な敷地全てを見たものはいないという。その全貌を究明すべく、立ち上がったのがわれら少年探検隊である。隊員は全部で6人、全員小学生であるが、好奇心や超人的な能力、超絶的な展開で学園の隅々を今日も探検し活躍するのであった。6人とも小学部5年3組に所属している。ジャンプスーパーコミックス(集英社)より全2巻。
出典:wikipedia
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