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零 (ゲーム)

『零 zero』(ゼロ)は、テクモ(現コーエーテクモゲームス)から発売された日本のホラーゲームの第1作であり、後に委託した複数の他社から海外移植版が、第4作以降は任天堂から新作がリリースされているシリーズ、およびそれらを原作とするアトラクション、小説、映画、漫画作品などである。ラインアップは以下の通り。カプコンの『バイオハザード』が開拓したサバイバルホラーゲームのブームの時流にあった2001年12月にPlayStation 2にて第1作目『零 zero』を発売し、海外版、リメイク、スピンオフなども含めてシリーズ化され現在に至っている。最大の特徴は「射影機」というカメラを用いたゲームシステムと、「最恐和風ホラー」と題したジャパニーズホラー的なデザインなどで、それまでのホラーゲームがおおむね西洋の世界観を題材にしていたのに対し、全ての人物が和服の生活習慣である明治・大正・あるいはもっと古い時代に起きた事件で描写される過去と、プレイヤーが実際に操作する主人公達が暮らす昭和後期ぐらいの現代の日本を舞台とし、その異なる時代背景に深く関係している様々な「心霊現象」によって恐怖感をあおり立てている点である。海外版はFATAL FRAME(フェイタル フレーム)、Project(PROJECT) ZERO(プロジェクト・ゼロ)などのタイトルで移植(輸出)されており、その大半は発売元を全く別の他社に委託している。第4作目『零 月蝕の仮面』にて任天堂と提携してからは、日本国内においても続篇の発売を委託するようになっている。また、初のスピンオフ作品『心霊カメラ 〜憑いてる手帳〜』もリリースされた。メディアミックスとしては、2004年7月に第2作目『零 紅い蝶』を基にしたテーマパーク向けホラーアトラクション『4D零』、2014年以降からは原作大塚英志による小説『零 〜ゼロ〜 女の子だけがかかる呪い』、それを基にした監督安里麻里、主演中条あやみ・森川葵の邦画『劇場版 零 ゼロ』、原作天樹征丸、作画hakusによる漫画『零 影巫女』などが展開された。主なゲームシリーズの累計発売本数は130万本。最新作は2014年9月に発売されたWii U専用ソフト『零 濡鴉ノ巫女』。以下、全作(プロジェクト全体)を指して用いる零シリーズという総称と区別するため、第1作目については『零』ではなく『zero』と略記し、そのリメイク作『FATAL FRAME 零 SPECIAL EDITION』と、第2作目『零 紅い蝶』とそのリメイク2種『FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT』『零 眞紅の蝶』に絞って総称する場合は、『zeroシリーズ』『紅い蝶シリーズ』と表記する。全体的なゲームデザインは前述の『バイオハザード』に倣った3Dアクションアドベンチャーだが、最大の違いであると同時に特徴として挙げられるのが、「射影機」(しゃえいき)と呼ばれるシリーズ全作共通のメインアイテムになっているフィルムカメラの存在(システム)である。射影機は幽霊などの「ありえないもの」を写し出せる特殊なカメラであり、「その姿を撮影する」という手段によって死者の想いに触れたり声なき声を聞き取ることが出来るほか、「過去を写す」「呪縛を解く」といった機能もあるため、ストーリーの謎を解くのに必要不可欠な役目を担うものとなっている。また、ゲーム内で敵となる怨霊に対抗しうる武器にもなるが、その得物にカメラを採用した点についてはほかにも狙いがある。それは、やみくもに撮影(攻撃)しても微々たる威力にしかならないが、大ダメージ・様々な有利効果・コンボなどのボーナスがつく「フェイタルフレーム」と名付けられた特別な弱点を敵それぞれに設定している点である。その弱点は総じて「画面いっぱいまで顔が迫ってくるようなギリギリの距離」まで引き付けないと発生しないため、敵との戦闘を早く終わらせるには「恐ろしくても怨霊を直視し続けなければならず、場合によっては自分から積極的に近付いていかなければならない」という独特の恐怖を生み出すツールにもなっている。加えて、不意を突いて出没する浮遊霊を含めた数百体分の「霊リスト」が存在するため、上手く撮影できればポイントも増える一石二鳥な収集要素も手伝って、カメラをかまえること自体が常時プレイヤーを恐怖の出来事に注視させるための仕掛けなのである。そんな射影機は唯一無二の物で上位機種(武器替え要素)が無い代わりに、「強化レンズ」と「装備機能」に大別されるパーツアイテムを入手することで、怨霊戦でのダメージを数倍に高めたり、撮影の難しい浮遊霊でも出現位置に自動で振り向いてくれるといった様々な効果を得られるようになる。さらに、作品毎に異なる二次的なアイテムか、霊に関するものを撮影していくとたまっていくポイントを任意で振り分けることで、目的別に設定されている基本能力値をいつでもレベルアップさせられるようにもなっているため、恐ろしいからと霊との対峙を避けるのではなく、むしろ向っていって撮影することで「ゲームを進める上でのメリット=様々なレベルアップ、クリア特典解放のフラグ立て」と、「プレイヤーの立場からのデメリット=怖い、可能ならスルーしたい」という相反する要素を上手く融合させているのもカメラシステムの特徴である。一方、劇中には旧字体や歴史的仮名遣で記されている古書がファイルアイテムなどで登場し、それらが重要な情報である例が多いため、プレイヤー自らが努力して現代表現に翻訳したり、サブキャラクターの日記やメモから過去の惨劇の秘密を解き明かしていくことも大きな目的となっている。また、過去の惨劇は否応なく人命を犠牲にする人身御供を伴う何らかの儀式と災厄に起因しているのが通例のため、悲劇的な内容が少なくないマルチエンディング(異なる結末)へとつながる布石にもなっている。なお、零シリーズでは一定時間(5分程度)コントローラを操作せずにいると、ぞっとするような演出のスクリーンセーバーが自動的に起動するようになっている。演出は作品ごとに異なっており、同じ作品でも偶数奇数の章によって異なるケースもある。しゃえいき、"CAMERA OBSCURA"、"SHADOW OBSCURE"、사영기。異界研究者である麻生邦彦博士により作り出された「ありえないもの」を写し出せるカメラで、撮影することで残留思念や過去を見聞きしたり、怨霊を除霊したりできる。しかし、射影機で霊を撮影することは使用者の心が霊によって蝕まれることでもあり、使用者の霊感が強い場合は霊から受ける影響も強くなるため、その使用者が悲劇的な末路を辿ったケースが多い。モデルはリンホフ社・5×7in判シリーズで、デザインは作品毎(あるいは1作品内の複数機)で全て異なっている。外見は蛇腹式のスプリングカメラでほぼ共通しているが、ゲームの舞台・状況(閉鎖空間)からすれば撮った写真を射影機から直接現像しているとしか思えないため、その意味ではポラロイドカメラの方があてはまりそうだが、全作共通のアイテムである「フィルム」のCG上に「"12sheets"」との記述があり平たい箱に収められている点、『刺青ノ聲』の一ノ刻で入手する「古びたフィルム」の形状なども合わせて、ロールフィルムではなく大キャビネ(中判)のシートフィルムと思われることと、蛇腹・背面構造などの要素から組立暗箱(ビューカメラ)が最も近いと言え、英語圏の海外版では「"CAMERA OBSCURA"」、『紅い蝶』および『II DIRECTOR'S CUT』におけるファインダーモード時の射影機背面下部の刻印では「"SHADOW OBSCURE」などと対訳ないし表記され裏付けられてはいるものの、明確な定義付けや解説はされておらず、結局のところ「何カメラ」なのかはプレイヤーの想像に委ねられている。特徴と相違点は以下の通り。ファインダー付近に付属している豆電球大の筒状コイル型発光器。改定以前の旧設定は『zeroシリーズ』『紅い蝶』を参照のこと。霊的な「ありえないもの」を感知するレーダーで、浮遊霊や怨霊などには赤く、地縛霊や封印霊などには青く点灯し、照り具合の濃淡でその方向や距離を知らせる。フロントビュー視点でデザインされた『月蝕の仮面』『眞紅の蝶』『濡鴉ノ巫女』などでは操作まわりの仕様変更に伴って「霊フィラメント」の名の十字型ランプに差し替えられており、前後左右のどこに出現しているのかを分かりやすくしている。そのため従来のコイル型は「アイテムフィラメント」というマップ探索用の青い単色ランプにスイッチされている。朧月島の面打ち用の塗料を改良したものが使われているフィルムで、弱→強の順で「〇七式」「一四式(十四式)」「六一式」「九〇式」「零式」(アイテムCG上では07Film/14Film/61Film/90Film/ExtraFilmと表記)などの種類がある。改定以前の旧設定は『zeroシリーズ』を参照のこと。〇七式は最弱ながらも枚数は無限だが、零式は逆に最強ではあるが2または7枚撮りしかできず、差が激しいものとなっている。また、総合ダメージ値は使用者自身の霊感(たいがいはプロフィール上で示唆されている)でも差が生まれる。『紅い蝶』『II DIRECTOR'S CUT』『眞紅の蝶』『月蝕の仮面』では装填に時間差の概念があり、浮遊霊の撮影時などに影響する連写の能否に差がある。ロックおよびキャプチャーサークルとも表記される照準器。改定以前の旧設定は『zeroシリーズ』『紅い蝶』を参照のこと。浮遊霊などの場合は一重の円で明滅するだけだが、怨霊の姿を捉えると梵字で描かれた霊力ゲージがたまり、一周すると「シャッターチャンス」判定が発生する。ただし当作ではシャッターチャンスをも超える最大のダメージ判定「フェイタルフレーム」の方を狙うことが通例のため、怖れずに怨霊の姿を直視してギリギリまで引き付けるようにプレイしていればおのずと霊力はたまるように仕組まれている。本体基本性能の「範囲」や「感度」はこの部分にかかわっており、前者を強化すればサークルの直径が拡大して2体、3体以上という複数同時撮影が狙えるようになり、後者を強化すれば遠い場所の浮遊霊や後述のコンボで吹き飛び離れていく怨霊なども逃さずに捕捉(反応)できるようになるため、ほぼ全作において優先的に強化するのが望ましい部分となっている。霊力ゲージの充填速度はフィルム依存であったり「速度」から上昇させられるなど、作品によって違いがあり統一されていない。霊波計の円が真っ赤に反応する瞬間を前者、フィラメントの下部付近に小さな赤い丸が点灯する瞬間を後者で読み書きされる、攻撃判定および怨霊の弱点(以下SC、FFと略記)。改定以前の旧設定は『zero』、変更された設定は『濡鴉ノ巫女』を参照のこと。SCの場合は、ダメージの増加や怨霊を怯ませる(行動の一時的キャンセル)ボーナスがつくため、当作の戦闘において最も基本的かつ常套手段の撮影となっている。FFの場合は、ダメージ量の平均1.2から2倍増、強化レンズ「圧」と同等の後方に吹き飛ばせるヒットバック、その状態で怯んでいる時に再びFF判定が点灯し最大3から7ヒット前後まで繋げられるコンボ(フェイタルコンボ)、獲得する撮影ポイントのアップなどの多大なボーナスがつく。しかし、FFの瞬間は怨霊が文字通り眼前に迫る距離まで引き付けないと発生しなかったり、攻撃モーションの前後だったりする場合が大半かつ、シャッターボタンの受付時間も非常に短い一瞬の間だけであり、ハイリスク・ハイリターンな撮影となっている。なお、射影機の装備機能の中には、FFの点灯時に音が鳴って狙いやすくなる「報」、常時強制的にFF状態にさせられる「祭」などもある。特定のアングルやタイミングで判定される、レベルアップ用ポイントの加算ボーナスのこと。下記以外にも様々な条件が用意され複数を同時に成立させることも可能であり、ただ倒すだけとは比較にならないほどの撮影ポイントを稼げるようになっている。代表的な判定には、霊波計サークルの中央に捉えて撮影する「"CORE SHOT"」、2体同時に撮影する「"DOUBLE SHOT"」、霊力ゲージ最大でフェイタルフレームを撮影する「"ZERO SHOT"」、最強クラスの強化レンズを用いるなどして過剰ダメージで止めを刺す「"OVER KILL"」、2プレイヤーと協力する「"SYNCHRO SHOT"」(『眞紅の蝶』から)などがある。射影機本体に組み込む内蔵部品で、使用制限は無くフィールドとバトルを問わない場面で様々な恩恵をもたらしてくれる。入手法には本篇以外のミニゲームも含まれる。改定以前の旧設定や名称の差異は『zeroシリーズ』『紅い蝶シリーズ』を、限定的な互換設定は霊石灯を参照のこと。代表的なものにはフェイタルフレーム判定の赤丸を出現させる「瞬」、射影機を構えると浮遊霊の位置にオートで合わせてくれる「追」、初回プレイでは隠されている霊を撮影可能になる2周目恒例の「感」、フィルムが無限化し減らなくなる「無」などがある。射影機における写真レンズで、特に怨霊戦において様々な恩恵をもたらしてくれる。入手法には本篇以外のミニゲームも含まれる。改定以前の旧設定や名称の差異は『zeroシリーズ』『紅い蝶』『II DIRECTOR'S CUT』を、限定的な互換設定は霊石灯を参照のこと。使用するには制限があり、怨霊戦で写真を撮る(ダメージを与える)ことでたまっていく最大4つから7つの「霊子」ゲージから、各レンズ毎に設定されている数を消費して発揮される。代表的なものには霊の動きをスロー化させる「遅」、シャッター判定に関係なく後方へ吹き飛ばせる「圧」、大ダメージを与える「零」などがあり、作品によっては固有のキャラクター限定種もあったり、強化レンズ自体が使えない者がいたりもする。精神的に焦っていたりパニックに陥りやすいのが特徴でもあるホラーゲームゆえに、入手(装着)しているのに存在を忘れてしまっている、霊子が溜まっていないため発動されない、などのケースが起こりやすいが、たとえば上記の「遅」は霊子の消費数が最少の1または2つで済む上に、フェイタルフレームのタイミングがとりやすくなるため、行動パターンが読めてきたらFFが点灯する直前に「遅」でスロー化→FFを撮影→ヒットバック中に再び「遅」でスロー化→FF撮影という使い方をすればフェイタルコンボが格段に続けやすくなるため、ほとんどの怨霊を相手に勝ったも同然と言っても過言ではないのが強化レンズの利点であり、慣れれば(ゲーム自体の難易度とは関係がない)アクションゲームが苦手というプレイヤーにこそメリットが大きいものとなっている。『眞紅の蝶』からは攻撃種は「紅レンズ」、妨害種は「蒼レンズ」、補助種は「碧レンズ」のように効果や属性でグループ分けされるようにもなった。当作の大半の登場人物が該当する、いわゆる幽霊のこと。零シリーズの前提として、主要人物以外の脇役・モブキャラクターにも名前(本名)や経歴といった人物像が設定されており、各作品毎の儀式と災厄ないし凄惨な事件を経て死亡し「ありえないもの」へと変貌を遂げ、以下の種類にカテゴライズされるという設定になっている。その中には生前→最期→死後という過程を反映した呼称ないし役割で複数種を担い、繰り返し接触してくる者もいる(『zeroシリーズ』の緒方浩二、『紅い蝶シリーズ』の須堂美也子、『刺青ノ聲』の瀧川吉乃など)。吹き替えは有本欽隆、ウォルター・ロバート、幸田夏穂などが幅広く担当している。ほぼ全作で持ち歩く光源装備で、コントローラ操作である程度自在に動かすことが可能。『月蝕の仮面』や『眞紅の蝶』では隠されたアイテムを発見できる効果が足されている。『zero』から登場するコンパクトカセット(およびそれを再生する機器も含む)。後述の霊石ラジオや映写機とは異なり麻生博士による異界研究の発明品ではないが、"ありえない音" も同時に記録されている場合が多く、文章ファイルなどに属する資料的アイテムでありながらプレイヤーを恐がらせるツールの1つにもなっている。再生機器は、『zeroシリーズ』ではキーアイテムとしての「テープレコーダ」(横向き型)の名で、『刺青ノ聲』では現実世界の固定マップ装置としての「カセットデッキ」、『月蝕の仮面』ではキーアイテムとしての「テープレコーダー」(縦向き型)の名でそれぞれ登場する。『紅い蝶』から登場した特殊な鉱石ラジオ。麻生博士が異界研究の実験に成功した第1号で正式名称は「鉱石式異界電波受信機」といい、人の思念を伝える効力がある「響石」を応用しており、死者の残留思念や過去の会話などを受信し聞き取ることができる。『紅い蝶シリーズ』と『刺青ノ聲』では携行しており、前者ではあられ石、月長石、ほたる石などの鉱石をセットする、後者では特定の場所や霊に近付くことで機能し、『月蝕の仮面』では同型機3台が各地に点在する固定マップ装置として登場する。『紅い蝶』から登場した固定マップ装置で、様々なフィルムリールを取り付けて再生する霊石ラジオの映像版といえる機器。れいせきとう。『月蝕の仮面』『濡鴉ノ巫女』などに登場する武器で、上記懐中電灯の光にダメージ判定を付けたような道具。使用するには制限があり、構えると減りフィールドモードに戻ると自動回復する「月霊力」というゲージの範囲内で発揮され、威力はタメ時間と霊との距離によって変動する。射影機との下位互換性もあるため、少ないながらも強化レンズや装備機能の脱着が可能で、霊リスト収集用の単純撮影にも対応している。『濡鴉ノ巫女』ではゲストキャラクターのあやね専用のアイテム(デザインも新規)という扱いで怨霊を倒せる力は無く、『刺青ノ聲』における黒澤怜の「フラッシュ」に似た一時的に怯ませることに特化した用途となっている。シリーズの大半には、人里から隔絶された環境で行われていた災厄を防ぐための儀式が登場する。これらの儀式は人間を生贄とする非常に残酷なもので、その儀式が失敗すると大きな災厄が起こり、儀式に関わる者や近隣の住人のほぼ全てが死に絶えることになる。ゆえにゲームの舞台となる場所は、儀式の失敗によって無人となった呪われた土地である。主な関連用語・設定は以下の通り。零シリーズではマルチエンディングを採用しているため、正史(公式)の結末以外にも、途中の章からのリタイア分岐・2周目以降・難易度変更・サブイベント完遂などによって異なる結末を迎えることができる。各タイトル毎の詳細は以下の通り。『zero/零 SPECIAL』『紅い蝶/II DIRECTOR'S CUT/眞紅の蝶』『刺青ノ聲』『月蝕の仮面』『濡鴉ノ巫女』の5作品では、登場人物を中心に間接的にだが世界や時代が繋がっている(以下、当項では『zero』『紅い蝶』と略す)。ただしストーリーはそれぞれで独立しており、中でも『月蝕の仮面』は登場人物の血縁関係が接点という程度で、繋がりはほとんど無い。時間的流れとしては、『zero』が1986年、『紅い蝶』が1988年、『刺青ノ聲』がその約3か月後の1988 - 1989年頃、『濡鴉ノ巫女』がその約10数年後の出来事となっている。『月蝕の仮面』に関しては1980年代とされているのみなので正確な時系列は不明だが、物語の発端となった最大の惨劇(儀式、事件)にプレイヤーキャラの主人公が直接関わっており、それから数年しか経っていない設定、つまり幼年期→青年期という時代背景で描かれている点が大きな違いとなっている。総じて、判明している時系列としては(『月蝕の仮面』は除外して)『zero』→『紅い蝶』→『刺青ノ聲』→『濡鴉ノ巫女』の順で新しく、過去の儀式の失敗も同じ順になる。なお、『zero』と『紅い蝶』では黒澤(宗方)八重が少女時代と晩年の姿に分かれて登場しているため混乱しやすいが、これは『zero』において「儀式の失敗」と「神隠し事件」という、年代の違う2つの事件に関係する人物の霊が登場しているためであり、『zero』と『紅い蝶』の過去の事件の時系列は、となる。クリア後特典の追加コスチュームなども含めた服装に代表されるトレンドなどに平成になってからの文化(時流)も反映されているため携帯電話が存在していても不思議ではないが、スタッフインタビューによれば「1980年代に設定した理由は携帯が普及していなかったから」と述べており、そういった外部と連絡の取れる近代的な通信機器が「はじめから無い世界」と設定して持たせないことで孤独感を際立たせるという、和洋折衷ならぬ新旧折衷の意図的な演出によるものであり、各作品の劇中では手紙・固定電話・公衆電話程度に抑えられている。ただし、唯一『紫の日記』では上述してきた設定はふまえておらず、現実のリリース当時の2012年代の社会(物語)として描かれており携帯も登場している。物語および主要人物の顛末については、スタッフの『刺青ノ聲』に関連したインタビューと攻略本での対談などで示されている正史を結末「○○」として記述し、それ以外は#異なる結末にて羅列する。ひなさき みく。『zeroシリーズ』『刺青ノ聲』『濡鴉ノ巫女』に登場。声はわくさわりか、ルミコ・バーンス(海外版zero/零 SPECIAL)、キム・マイ・ゲスト(同刺青ノ聲)。ひなさき まふゆ。『zeroシリーズ』『刺青ノ聲』に登場。声は金丸淳一、(海外版)。あまくら みお。『紅い蝶シリーズ』『刺青ノ聲』『心霊カメラ』に登場。声は神田朱未、カリ・ウォールグレン(海外版)、ダフネ・アレクサンダー(同)。あまくら まゆ。『紅い蝶シリーズ』『刺青ノ聲』『心霊カメラ』に登場。声は川澄綾子、キム・マイ・ゲスト(海外版)、パトリシア・ギャノン(同)。くろさわ れい。『刺青ノ聲』に登場。声は皆川純子、キンバリー・ブルックス(海外版)。メインの主人公で、フリーの写真家。23歳。過去に自らの運転する車で起こした自損事故により同乗していた婚約者の麻生優雨を亡くしてしまったことが最大の心の傷になっており、自分だけが生き残ってしまったと苦悩し今でも自責の念に駆られ、仕事に没頭することで悲しみと共にそれを紛らわしている。また、優雨の存命中から居宅には雛咲深紅という4つ年下の同居人がおり、アシスタントを務めてもらっている傍ら家事のほとんどを任せっきりの状態にもなっている。仕事でも使用しているレトロなカメラを好む。幽霊屋敷と噂される廃屋でファインダー越しに優雨らしき人影を見たことでそのまま誘われるかのように白昼夢を体験し、全身に刺青が刻まれた恐ろしい女に追い詰められたところで我に返るが、自宅に帰って写真を現像すると確かに優雨が写っており、その日を境に囚われるようになった眠りの家の悪夢の中で優雨との再会を目指すと同時に夢から覚めると身体に刺青のような痣が広がって苦痛を伴うようになる。その後も物言わぬ優雨らしき人影は屋敷の奥へ奥へと進んでいくのみで、自身の声はいつも届かないまま夢から覚めてしまうが、刺青の呪いも一夜ごとに大きさと痛みを増し続け、「眠りの家」の都市伝説の通りに深紅や天倉螢と同じ悪夢も並行して体験するようになっていく。固有能力はフィールド・ファインダーモードを問わずに使用可能な「フラッシュ」で、一瞬ではあるが怜自身の全身が無敵判定になるとともに怨霊の行動を強制的にキャンセルできる。また、強化レンズ「刻」は怜専用となっている。理由は不明だが「刺青の巫女」こと久世零華と同様に右の目元に泣きぼくろがある。また、同じ姓の一族が過去作に登場しているが血縁者かは一切明示されていない。 あまくら けい。『刺青ノ聲』に登場。声は織田優成、ジョシュ・キートン(海外版)。3人目の主人公で、若手ノンフィクション作家。26歳。自身から見た姪にあたる澪を実姉・静の頼みを受けて預かり共に暮らしている。また、雛咲真冬や麻生優雨とは仕事仲間だった時期があり、優雨には似たような経緯で失踪してしまった真冬および澪の双子の姉・繭の行方についても相談していたが、同居から3か月ほど過ぎたころから澪に奇病の兆候が現れ始めたために作家業を全て中断して原因と思しき「眠りの家の都市伝説」の調査を開始し、優雨には調査結果を詳細に知らせると同時にとある廃村近辺にあった幽霊屋敷と噂される巨大な廃屋(元久世屋敷)で拾った射影機(秋人殺害後の夜舟によって隠されていたもの)や別の場所で入手したカセットテープなどを「優雨の方が詳しそうだし大事にしてくれそうだ」という理由で郵送(譲渡)していたが、優雨自身の急逝についてはまだ知らないでいる。「眠りの家」の調査を続けるうちに螢自身も澪と同じ悪夢に囚われるようになってしまい、「髪を梳かす女」こと久世鏡華が生前に事実婚の契りを結んで一子を儲けていた柏木秋人と瓜二つの風貌であることから秋人と間違われて狙われ続けることとなる。リアリストであり本来心霊現象には懐疑的なため主人公中最も霊感が弱く射影機戦が不向きとなっているが、その代わりに専用の強化レンズ「圧」「撃」などが用意されている。また、「隠れる」という固有のスニークアクションを有しており、マップ上の各所に上手く紛れることができれば絶対霊や怨霊を回避できるようにもなっている。他にも、劇中唯一の男性プレイアブルキャラという設定から防御力が最も高く、抜け道を塞いでいる大きな箪笥などの障害物を1人で動かせたり、屋根から屋根といった離れた足場へ跳び移れるため、怜や深紅のための近道を用意したり、二人が捜索できないマップへ進入することもできる。みなづき るか。『月蝕の仮面』に登場。声は能登麻美子。メインの主人公。17歳。10年前に神楽を見ていた際に神隠しに遭い、後に救出されるも神隠しに遭う以前の記憶を失っている。また、神隠しに遭った当時は四方月の姓を名乗っていたが、両親の離婚により現在は小夜歌の旧姓である水無月を名乗っている。父親に実験台として「月蝕の面」の試作品を何度もを被せさせられたことで精神に影響が出始め、徐々に記憶や自我が崩壊して死に至るという朧月島の風土病「月幽病」(げつゆうびょう)を患ってしまい、朧月館に入院して神隠しの後は月幽病を更に悪化させてしまったが、月の光によって奇跡的に精神状態が回復し、その代償に過去の記憶を一切失ってしまう。その後、神隠しに遭った5人のうち二人が死亡し、海咲と円香が朧月島に行ったのをきっかけに唯一思い出せる戦慄を奏でる度に蘇る断片的な記憶とその先にあるものを知りたい、失ったものを取り戻したいという想いから病の床に伏した母である小夜歌の制止を振り切って無人島となった朧月島に渡る。その後は朧月館から生家である四方月邸を調べるうちに徐々に記憶を取り戻し、やがては朔夜の魂を鎮める上でかつて宗也が成功させようとした「帰来迎」を成功させるために月読崎灯台を目指す。あそう みさき。『月蝕の仮面』に登場。声は沢城みゆき。主人公の一人で、我が儘且つ意思の強い少女。17歳。幼い頃に月幽病を患って朧月館に入院しており、霊媒体質だったために症状の進行が早かった時に出会った入院中の朔夜と親しくなるが、今は過去の記憶も含めて朔夜のことを忘れている。また、その頃に朔夜から貰った人形に「海夜」という名前を付けて大切にしている。鏡に映った黒衣の少女の言葉に導かれ、その正体を知るために円香と一緒に朧月島に向かう。つきもり まどか。『月蝕の仮面』に登場。声は後藤沙緒里。主人公の一人で、海咲の友人。17歳。気が弱く、海咲の言うとおりに行動してしまうことがあるが、同じく神隠しから助けられた友人である奈々村十萌と篠宮鞠絵が相次いで死亡してから海咲の様子が変わったことを心配している。また、幼い頃に月幽病を患って朧月館に入院しており、同じ病棟に入院していた亞夜子からは壮絶な虐めを受けていたが、亞夜子からは「中身の綺麗なおもちゃ」と呼ばれて気に入られていた。海咲が海咲にとっての「大切な人」を思い出してしまうことを密かに恐れているために朧月島に行くことは乗り気ではなかったが、海咲に言われるまま付いて行くこととなる。きりしま ちょうしろう。『月蝕の仮面』に登場。声は小西克幸。主人公の一人で、元刑事の探偵。25歳。刑事時代に連続殺人の容疑者である灰原耀を追って朧月島に渡った時に神隠し事件及び朧月神楽急死事件に遭遇する。その後、病院関係者の密告で灰原病院の地下を調べていたところを神隠しに遭った彼女達を発見し、本土に戻った後は刑事職を辞めて私立探偵となり、独自に灰原耀を追うようになる。その後は神隠し事件がきっかけで懇意になった小夜歌の依頼で朧月島へ向かった流歌を追うが、その際に小夜歌から「霊石灯」を受け取っており、ただ一人射影機ではなく霊石灯を使用して闘う。『紫の日記』の主人公で、プレイヤー自身(アバター)。まや。白い服の少女。主人公が引きこまれた「紫の日記」の中にいた少女。記憶を失っているが、呪いを解くため主人公と協力する。結末については#主人公にて参照のこと。声は久川綾。こずかた ゆうり。『濡鴉ノ巫女』に登場。声は種田梨沙。メインの主人公。日上山(ひかみやま)近辺に伝わる「影見(かげみ)」と呼ばれる特殊な力(影見は触れたものから記憶や秘密を知る能力)を持つ。過去にとある事件で家族を失っておりそれ以降から「他人には見えないもの」の姿や声を認識してしまうようになったことから精神的に追い詰められ、ついには行方をくらまして自殺を図るも寸前で黒澤密花に止められる。それからは同じく影見ができる女主人の黒澤密花が営む「骨董・喫茶 くろさわ」に住み込みで働いており、後に行方不明になった密花を捜すために日上山を訪れる。ひなさき みう。『濡鴉ノ巫女』に登場。声は内田真礼。主人公の一人で、3歳の時に失踪してしまった母親の深紅を捜している少女。幼年期から母がそばにいない環境で育ったために親の愛を知らず、自分が虚ろな存在であると感じている。現在は芸能事務所に所属しアイドルとして活動しているが前述の理由からほぼ自暴自棄になっており、きわどい仕事も淡々とこなしている。母が日上山にいるという噂を聞き、山へと向かう。ほうじょう れん。『濡鴉ノ巫女』に登場。声は鈴木達央。主人公の一人で、麻生家の分家筋の人間。黒澤密花、不来方夕莉とは知り合いで、また麻生家分家の蔵から見つかった貴重な複眼式の射影機などを所持している。また、作家でありながらも売れっ子とは程遠く、物事を直感で判断する向きが強いために助手の鏡宮累から注意されることもしばしばある。日上山に伝わる「弔写真(とむらいしゃしん)」という風習を次作の題材になると注目し、取材するために山に入る。あそう くにひこ。文献上や写真だけの登場ではあるがシリーズを通して間接的に関わっている、江戸末期から明治初期にかけての神秘科学者。特に「ありえないもの」に関する霊界・異界の存在を科学の力で証明しようと試みていたため学会の人間からは変人扱いされていた。射影機・霊石ラジオ・映写機・霊石灯などの実用化に成功するも、同時に機械の使用者に跳ね返る副作用の危険性も認識していた。親友だった真壁清次郎に試作型の射影機を渡したのち、氷室邸を訪れて完全な射影機を完成させた直後に失踪し何処かの地で死亡した。残されたそれらの機械は後年に貸与・寄贈・紛失・骨董収集家の嗜好品としての取引などの形でも全国各地に散らばることとなる。一方では朧月島にある朧月館の一角に「麻生記念室」という公の施設も存在しており、ここには1980年代になっても作動する射影機が残されていた。青年期の顔立ちは放生蓮と瓜二つで、老年期は麻生記念室の肖像写真として現存している(だたし劣化が激しく人相は判別できない状態)。幼少期は白菊から好意を寄せられており、青年期は黒澤逢世に好意を寄せていた。雛咲深紅と雛咲真冬の兄妹が主人公。アドヴァタイジングスローガンは「絶体絶命シャッターホラー」舞台は氷室邸という広大な廃屋敷。視点はアイソメトリックビュー(俯瞰視点)方式で、ストーリーは全5章。「射影機」を駆使して索敵および探索を進め、浮遊霊などを撮影しながら怨霊を倒しつつクリアを目指す。『零 SPECIAL』としてリメイクもされている。PlayStation 3でプレイ可能なダウンロード版は北米版のみのサービス。射影機については、フィルムは威力の差のみで分けられる「一四式」「三七式」「七四式」「九〇式」の4種で、ファインダーモードでのフィルムチェンジはまだ不可能だった。強化レンズ、装備機能も概念および区別そのものがまだ無く「補助・特殊機能」の名で存在し、ゲージ消費制ではなくアイテムの「霊石」1個につき1回(発)という個数制で、続篇では本体に組み込む部品へ分けられた「感」「追」なども含まれていた。基本性能は霊波計の直径が広がる「範囲」、霊力ゲージの充填が早くなる「速度」、同ゲージ(梵字)が増える「最大値」の3つとなっている。フィラメントは赤色(赤橙)で浮遊霊と怨霊を、青色で地縛霊と封印霊を示す仕様で、出現を知らせる補助演出をコントローラの振動機能で担っていた。なお、当作では怨霊を射影機内に封印するという概念があり、劇中で「封印」された怨霊はそれ以降出現しなくなる。また、敵の弱点もフェイタルフレームの別称がまだ無く「シャッターチャンス」のままで、撮影ポイントのことを「霊力が貯まる」とも表現していた(霊波計の霊力ゲージのことではない)。サウンドについては、担当者・奥田の選別によってアーニス・サウンド・テクノロジーズ社の立体音響「S+」を採用しており、同社とタイアップしたヘッドフォンのプレゼントキャンペーンも行われ、両社の公式ウェブサイトにはそれらの外部音波変換装置を介しての試聴用音源ファイルが複数用意されている。また、同社はゲーム本篇では語られていないサイドストーリーを描いたPHS向けのメディアミックス『零〜zero〜サウンドホラー』にも携わっている。おまけ要素の追加コスチュームには、髪と肌の色&化粧までを含めて変わる「ガングロ」などもある。フェイタル フレーム ぜろ スペシャルエディション、Xbox、2003年2月6日発売通算では2作目にあたる。アドヴァタイジングスローガンは「さらに深い闇へ…。」Xboxの映像能力によるグラフィック向上を中心にして製作された1作目『zero』のリメイク。当記事では『零 SPECIAL』と略記する。日本に先駆けて後述の北米圏からリリースされたため逆移植版とも言え、上級者向けの最高難易度「FATAL」、「ギャラリーモード」、新たなマルチエンディング・怨霊・地縛霊・文章ファイルなどが追加されている。主人公の深紅を中心にキャラクターのモデリングも一新され、PS2版よりも大人びた容姿・スタイル・衣装にアレンジされている。射影機については、ほぼ『zero』に倣った仕様のままだが、ファインダーモードでの霊力ゲージ(梵字)が霊波計(キャプチャーサークル)と融合して表示される仕様に改定された。サウンドについては、今作で最後となったARNISの立体音響技術「S+」をPS2版から引き続き採用しつつ、新たにドルビーデジタル5.1chサラウンド出力に対応するようになった。セーブおよび本体との相性などについては#注意点、バグ、不具合を参照のこと。シリーズ第2作(通算では3作目)。天倉澪と天倉繭の双子の姉妹が主人公。アドヴァタイジングスローガンは「どれほどの絆があれば この悲劇から逃れられるのだろう…」舞台は皆神村というまるごと1つの廃村。視点はアイソメトリックビュー(俯瞰視点)方式で、ストーリーは全9+1章。零シリーズ中で唯一『II DIRECTOR'S CUT』と『眞紅の蝶』の2作でリメイクされている。PlayStation 3でプレイ可能なダウンロード版は北米版のみのサービス。「射影機」を持つ澪がメインキャラだが、霊に憑依されて単独行動してしまう繭とシンクロして交互に操作するという二人三脚的なシステムが特徴で、戦闘時に繭が倒されてしまってもゲームオーバーになる。村人の残留思念や死後の想いを聴ける「霊石ラジオ」や、無声映画のような映像を再生できる「映写機」などが初登場し、プレイヤーの想像力を利用しての恐怖演出が追加された。また、ある章では手に持つ懐中電灯が突然点かなくなったり、射影機と共に落としてしまうなどのパニック演出が発生し、それらの状況下ではマップ上の雷雨による散発的な稲光や、僅かな和蝋燭の灯りなどを光源の代わりにするしかなく、後者ではフィラメントは表示されるもののファインダーモードに移行できなくなる。さらに、今作からは射影機自体が効かない完全無敵かつ即死攻撃という「絶対霊」が追加され、逃亡に専念するしかない絶望的な窮地に陥るようにもなった。射影機については、フィルムは以降の続篇にも引き継がれた「〇七式」から「零式」までの全5種類が確立されたと共に装填時間差という概念が追加され、たとえば〇七式は連写が効かないためAという浮遊霊を撮影した直後に続けて現れるBという浮遊霊を撮影しようとしても間に合わずに逃してしまうことになる(一四式からは連写が効く)。霊波計の充填速度にも差別化が施され、〇七→九〇式の順で早く、零式が最も遅いという仕様になった。フィラメントは怨霊を示す赤を除いて全て青色で発光し、出現予告もノイズ演出に改定された。本体や強化レンズのレベルアップ法はポイント制だが、前作『zeroシリーズ』の「霊石」のCGをアレンジし、レベルそのものの上限を増やす役割へと変えた「念珠」というアイテムも別途で必要となった。それに伴って強化レンズの使用法はアイテム個数制ではなくなり、最大4つで蓄積される「霊力」を消費してのゲージ制になった。装備機能は「追加機能」と「装備機能」の2つのグループに分けられて存在している。基本性能は霊波計の直径が広がる「範囲」、より多くの強化レンズが使えるようになる「蓄積」、ダメージの上昇&射程距離が伸びる「感度」の3つとなっている。サウンドについては、PS2本体の擬似5.1chサラウンドによるステレオ・モノラル出力の切り替えのみとなった。劇中歌の「贄唄」は担当者・奥田および齋藤による楽曲。細かい点では、「古い射影機」というカメラ型オブジェだったセーブポイントが「灯篭」に改定された。複数セーブを心がけていないとやり直しがきかなくなる深刻なエラーについては#注意点、バグ、不具合を参照のこと。通算では4作目にあたる。アドヴァタイジングスローガンは「今、そこにいる恐怖…」「その恐怖 何よりも深く そして儚い…」など。前作『零 SPECIAL』に続いて製作された『紅い蝶』の1回目のリメイク。当記事では海外PS2版の副題=CRIMSON BUTTERFLYとの混同を避けるため『II DIRECTOR'S CUT』と略記する。日本に先駆けて後述の北米圏からリリースされたため逆移植版とも言え、上級者向けの最高難易度「FATAL」、各ボーナスの統合メニュー「アディショナルフィーチャー」、新たなマルチエンディングなどが追加された。当作独自の要素としては、「FPSモード」(主観視点)が追加され、フィールドのほぼ全体を目視できていた従来の俯瞰視点とは一変し、何の変哲も無かった単なる通路ですら死角が存在するため「曲がり角の先に何かがいるかも……」といった恐怖が増し、数倍の緊張感が絶え間なく続くプレイを選べるようになった。なお、当モード時では画面上に現在位置と付近の見取り図をガイドするミニマップが常時表示される。また、従来のミッションモードとは別に「サバイバルモード」が初導入され、より過酷な条件の上での村脱出を目指す遊びも用意された。射影機については、基本性能・機能・レベルアップ法などはそのままだが、最初に入手する(装填されている)フィルムが「一四式」に変更され、装填時間が最も遅い(連写が効かない)種に一四式も含まれるようになったほか、ファインダーモードからのフィルム変更操作が初めて可能になった。おまけ要素の追加コスチュームには、同社の別ゲーム『デッド オア アライブ シリーズ』のかすみ(澪側)とあやね(繭側)や、『蒼魔灯』のレイナ(澪側)と『影牢 〜刻命館 真章〜』のミレニア(繭側)などもある。セーブおよび本体との相性などについては#注意点、バグ、不具合を参照のこと。通算では8作目にあたる。『月蝕の仮面』で初導入されたフロントビュー視点とWiiリモコン&ヌンチャクを用いた操作系で再開発した、『紅い蝶』の2回目のリメイク。アドヴァタイジングスローガンは「それは、決して見てはいけない禁断の儀式…」別売の周辺機器が必要で解像度にも制限がかかるものの、後継機のWii Uでもプレイできる。キャラクターのモデリングや射影機のデザインなどは前リメイク版の『II DIRECTOR'S CUT』とも異なる新規に描き起こされたものが採用され、任天堂の要望により澪と繭の年齢が2つ上げられた。「さわるシステム」の演出も『月蝕の仮面』以上に多彩な「もっとさわるシステム」となり、新たなマルチエンディング・強化レンズ、シリーズ初となる肝試し的なミニゲーム「お化け屋敷」などが追加された。怨霊戦では、特定の条件で「闇帰り」という復活現象が発生し、攻撃力が上昇したり、新たな行動パターンが追加されるようになった。また、Wiiリモコンが2つあれば2プレイヤーが参戦することができ、シャッターボタンのタイミングを合わせた同時押しに成功すると「シンクロショット」が発動しダメージおよび入手ポイントが増えるというボーナス要素が追加された。射影機については、基本性能は霊波計の直径が広がる「範囲」、霊力ゲージ(梵字)が増える「蓄積」、同ゲージの充填が早くなる「感度」、より多くの強化レンズが使えるようになる「霊子」の4つとなっている。フィルム毎の装填時間差(連写の能否)は六一式までが中速で共通、九〇式が高速、零式が低速という3種になっている。レベルアップ法は前々作にあたる『刺青ノ聲』に倣った単純ポイント制で、新たに撮影以外にも『月蝕の仮面』から引き継がれ改名と共に単純なポイントアイテム(少→多)にスイッチされた「霊石の欠片(蒼 or 紅)」からも獲得できるようになった。細かい点では、装備機能が「強化機能」へ改名された。シリーズ第3作(通算では5作目)。黒澤怜、雛咲深紅、天倉螢の3名が主人公。アドヴァタイジングスローガンは「侵蝕する恐怖」舞台は眠りの家と呼ばれる悪夢の中の広大な廃屋敷と、怜たちが暮らしている現実世界の近代住宅。視点はアイソメトリックビュー(俯瞰視点)方式で、ストーリーは全14章。PlayStation 3でプレイ可能なダウンロード版は北米版のみのサービス。各主人公には個性が設定されており、怜は一時的な無敵回避技の「フラッシュ」、深紅はスロー効果をもたらす「御神石のお守り」と固有のタメ攻撃「重(チャージショット)」、螢はマップ内の要所に回避する手段「隠れる」などを有する。3人をそれぞれで独立している章ごとに操作し、悪夢と現実を行き来しながら進めていくが、次第に境界が曖昧になり現実世界にも霊が侵食してくる恐怖が特徴。加えて、前作『zeroおよび紅い蝶シリーズ』の事件にかかわった人物・舞台・血縁者などが悪夢の中に様々な役割で再登場しているため、劇中の主人公などが「もう終わったはずなのに…」のように体験している不安や既視感覚を、前作を遊んだことがあるプレイヤー自身も同様に感じるという要素も含まれている。また、当作ではある章以降はほぼ全マップが瘴気に包まれ画面がモノクローム化し、限定的な登場だった絶対霊の「刺青の巫女」が高確率のエンカウンター制に変わって先々に出現するようになってしまうため、各地に点在している「袚いの灯火」という消耗アイテムを探しあてて炎の勢いを補充する必要に迫られるというタイムリミット・サスペンス的な展開も追加される。射影機については、フィルムの装填時間差という概念は廃止され、どのフィルムでも平時からの連写が可能となり、霊力ゲージの充填速度も「零式」(最も遅い)を除いて一律化された。レベルアップ法についても「念珠」を廃止したポイント制のみに単純化され、基本性能は霊力ゲージ(梵字)が増える「最大値」、霊波計の直径が広がる「範囲」、霊力ゲージの充填速度の上昇&射程距離が伸びる「感度」の3つとなっている。ただし、射影機は3人の主人公それぞれで個別に所持しているが、獲得した撮影ポイントは共有制で、フィルムは逆に「六一式」以上の物は取得者に固定化されるため、どの主人公の射影機から優先してレベルアップさせるのか、または強いフィルムを回収させるのかなど、キャラ毎の相性や必要性を踏まえつつ各章の中ボス戦ないし終盤やラストボスに向けた戦略が重要となっている。劇中歌の「鎮メ唄」は担当者・齋藤による楽曲。細かい点では、装備機能のグループ分けが無くなり強化レンズのゲージ名が「霊子」に改定され、浮遊霊の撮影で入手するポイントが変動ではなく500、1000、2000ptsの固定制になり、舞台がほぼ屋内に限定されたため主なセーブポイントが灯篭ではなく「行灯」になっている。複数セーブを心がけていないとやり直しがきかなくなる深刻なエラーについては#注意点、バグ、不具合を参照のこと。シリーズ第4作(通算では6作目)。水無月流歌、麻生海咲、月森円香、霧島長四郎の4名が主人公。アドヴァタイジングスローガンは「恐怖を体験する。」舞台は朧月島という離島にある廃墟となった西洋館建築のサナトリウム・病院・和風建築の住宅など。視点はフロントビュー(後方視点)方式が初導入され、Wiiリモコンとヌンチャクを使った独自の操作方法となっている。ストーリーは全12章。現コーエーテクモゲームスとなる合併前に掲げられた「テクモ×任天堂プロジェクト」の第1弾タイトルで、開発はテクモ、監修・発売元は任天堂。別売の周辺機器が必要で解像度にも制限がかかるものの、後継機のWii Uでもプレイできる。当作では単なる光源でしかなかった懐中電灯に隠されたアイテムを照らし出せる役割がつくようになり、アイテムを入手したりする際に「さわるシステム」というズームアップ&モーションが挿入され、プレイヤーの意志でボタンを押し続けて手を伸ばす時間を調整することが求められ、ゴーストハンドに腕を掴まれるなど「何かが起こるかもしれない……」という緊張感が終始つきまとう恐怖演出が追加された。そのため、後述する強化要素を満たす手段が撮影ポイントではなくなったこともあり、どんなにイヤだとしても射影機のレベルアップのためには怪しい場所や光っているものを積極的に掴んでいくことから逃れられなくなっている。バトルについては、シリーズ初の新視点および操作の仕様変更に伴い、『紅い蝶』の頃の強化レンズ「追」に相当するオートロックオンがリモコンの操作で任意に行えるようになったほか、フィールド移動時も含めてフィラメント発光が前後左右の4方向をガイドしてくれるようになった。フィルムは『刺青ノ聲』に倣っているが霊力ゲージの充填速度は〇七→零式の順で遅い仕様になった。そして射影機とは別に長四郎のみが扱うシリーズ初登場の新武器「霊石灯」が追加された。射影機については、レベルアップがシリーズ通例である撮影ポイント共有制ではなく、初となるアイテム共有制となっており、本体は「青い霊力の欠片」、強化レンズは「赤い霊力の欠片」を別々で集めることが必要で、今作での撮影ポイントはセーブ燈篭の「交換」メニューを介して「万葉丸」などの回復系や「九〇式」までの各フィルムとの取引に用いる仕様になった。基本性能には差別化が施され、霊力ゲージ(梵字)が増える「最大値」と、より多くの強化レンズが使えるようになる「蓄積」の2つは3名共通、霊力ゲージの充填が早くなる「感度」とフィルムの装填時間差を縮める「チャージ」の2つは流歌と海咲、霊波計の直径を広げる「範囲」は海咲と円香、霊子の充填を早める「霊子吸収」は流歌のみの要素となっている。おまけ要素の追加コスチュームには、任天堂のゲームキャラとコラボしたゼロスーツサムス(流歌用)やルイージ(海咲用)などもあり、プレイ中からの衣装変更が初めて可能になった。一方、エクストラアイテムの封印が解除されないなどの#注意点、バグ、不具合があり、当作ではコンプリートが達成できなくなっている。零シリーズ中唯一海外販売(移植)がされていない。シリーズ第5作(通算では7作目)。当記事では後述のモード名から『紫の日記』とも略記する。AR技術やジャイロセンサーといった3DS本体の特徴を駆使した新しいホラーゲームを標榜する一作で、タイトルから零が外された理由については菊池啓介が「一般性を求めたため」のように答えており、射影機の設定を流用したカメラバトルがメインの内容となっている。主なモードは以下の通り。シリーズ第6作(通算では9作目)。不来方夕莉、雛咲深羽、放生蓮の3名が主人公。アドヴァタイジングスローガンは「Wii Uで体験する濡れる恐怖」舞台は日上山という丸ごと1つの山。視点はフロントビュー(後方視点)方式で、Wii U GamePadを射影機に見立てているなど独自の操作方法となっている。ストーリーは全16+4章。シリーズ初となる要素もいくつか追加された。バトルについては、シリーズ通例だったシャッターチャンスがデフォルトの判定制ではなくなっており、代わりに怨霊を撮影する毎に「霊片」という破片が飛び散るようになり、それらをファインダーに収めた数が多いほど本体に与えるダメージが増える仕様になったため、フェイタルフレームを狙って特定の行動パターンを始めるまで付き合う「待ち戦法」が基本だった過去作とは異なり、積極的に撮影して手数で押す「攻め戦法」が有効になっている。射影機には夕莉、深羽の使う通常の射影機と、蓮が使う連写機能のある複眼射影機が登場する。また、射影機での撮影時、深羽には彼女の固有能力として一時的に時の流れを緩やかにする「スロー撮影」ができる。射影機のレベルアップ法は月蝕の仮面以外のシリーズ通例である撮影ポイント共有制。基本性能は攻撃の射程距離が長くなる「感知」、フィルムチャージ時間が延びる「充填」、与えるダメージが増える「出力」、霊力を吸収する効率が上がる「吸収」の4つで、蓮の使う複眼射影機の場合「吸収」の代わりに、連写撮影時の撮影間隔とが短くなり、スロー効果のある「速写」の性能となっている。通常の射影機を持つ夕莉、深羽と、複眼射影機の蓮では射影機の強化に使うポイントが共有なので、どの射影機にポイントを振るかも考えどころである。またフィルムのチャージ時間もフィルムごとと難易度ごとによって変化し、今作では六一式フィルムが一番遅く、九〇式フィルムが一番速くなっている。強化装置や強化レンズシステムも引き継がれており、強化装置を一度装備すると、射影機、複眼射影機の両方にその効果が反映されるが、強化レンズの場合夕莉、深羽の使う射影機にのみの要素となる。なお、強化レンズも射影機本体と同じようにポイントを使って強化することができる。また、今作では章の区切りがミッションモードのそれと同義であり、フィルムや消耗アイテムは次章に引き継がれない使い切り制で、セーブも自動で行われる通過ポイントチェック制になった。クリア後の特典では、『II DIRECTOR'S CUT』以来となる『デッド オア アライブ シリーズ』とのコラボとしてTeam NINJA監修によるあやねが登場するミッション「?」が用意されており、『刺青ノ聲』における天倉螢の固有能力に似たスニークアクションが楽しめるモードとなっている。追加コスチューム、追加アクセサリーには、ウサギ耳、ウサギ尻尾(夕莉用)やグラビア水着(深羽用)などがある。『刻命館』から始まったトラップシリーズ、いわゆる「テクモのダークなゲーム」を手掛けたスタッフによって誕生。最初期の公開名称は「Project Ø(仮)」だった。中心的な人物はプロデューサーの菊池啓介と、ディレクターの柴田誠の両名で、劇中に地縛霊としてゲスト出演している作品もあり、女性キャラの誰かに片思いしていたというネタになっている。1作目から参加し『紅い蝶』と『II DIRECTOR'S CUT』ではプロジェクトマネージャーを務めた長谷川仁は退社し角川ゲームスへ移ったため、以降の続篇では参加していない。『月蝕の仮面』では他社のグラスホッパー・マニファクチュアから須田剛一が、任天堂から伊豆野敏晴と大澤徹が参加し、伊豆野と大澤は『心霊カメラ』『眞紅の蝶』『濡鴉ノ巫女』にも参加した。ストーリーは全作それぞれで独立しているが、『zero/零 SPECIAL』『紅い蝶/II DIRECTOR'S CUT/眞紅の蝶』『刺青ノ聲』『濡鴉ノ巫女』は事実上の4部作である。ただし、『月蝕の仮面』も含めて舞台となる場所と時間(年月日)は異なり、登場人物も間接的なつながりが存在する程度なので、プレイヤー(ユーザー)に対して購入(体験)の順番を強制したりはしておらず、どれからプレイしてもいいようにデザインされている。副題にも表れている通り、ほぼ全作品毎にテーマカラーが設定されており(『zeroシリーズ』の白と黒色、『紅い蝶シリーズ』の赤色、『刺青ノ聲』の青色、『月蝕の仮面』の黄色、『紫の日記』の紫色、『濡鴉ノ巫女』の濡烏色など)、それらが暖色系の場合は平仮名の「の」を、寒色系の場合は片仮名の「ノ」をタイトルの格助詞に用いている。『紅い蝶』の製作初期に菊池啓介から「テーマソングが欲しい」という提案がなされ、柴田誠が「零の世界観にぴったりな人を見つけた」として「箱庭〜ミニチュアガーデン〜」という楽曲のシンガーソングライター・天野月子(現天野月)を推薦したことで主題歌「蝶」がタイアップされたのを機に好評を博し、『紅い蝶シリーズ』『刺青ノ聲』『月蝕の仮面』『濡鴉ノ巫女』などで彼女の楽曲が起用されている。一方、サウンドトラック盤などは一切リリースされておらず、2006年からの一時期に限って運営されていた『テクモのメロディ』での配信程度となっている。また、1作目当時からヘッドフォンなどの外部音波変換装置を介してのプレイが度々推薦されており、実際に体験するとフィラメントの発光が索敵手段の生命線と

出典:wikipedia

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