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Fate/stay night

『Fate/stay night』(フェイト・ステイナイト)は、2004年1月30日にTYPE-MOONから発売されたテレビゲーム。ジャンルは伝奇活劇ビジュアルノベル。稼働プラットホームは当初はパソコンのみであったが、現在は家庭用テレビゲーム機・スマートフォン(スマホ)など各種に渡る。特にスマホでは(動作保証機種が限定されるなどいくつかの制約はあるが)一部のゲームパート(ルート)が無料プレイ化されている(#スマートフォンアプリの節を参照)。どんな願いも叶えると言われる聖杯を手に入れるために、魔術師たちが神話や歴史の英雄の霊を召喚し殺し合う「聖杯戦争」。その聖杯戦争に巻き込まれた半人前の魔術師、衛宮士郎を巡る伝奇活劇ビジュアルノベルゲームである。本作品は、それまで同人サークルとして活躍していたTYPE-MOONの商業デビュー作品である。また、TYPE-MOONによる他の作品、『月姫』や『空の境界』などと同一世界での出来事を扱っていることでも知られている。これらの作品の間にはストーリーの直接的な関係はなく、それぞれの作品は単独で内容を理解することができるものの、共通の設定を背景に描かれており、クロスオーバーする部分も存在している。『月姫』同様ビジュアルノベル形式のゲームであり、、「ストーリー、設定面に比重を置いた伝奇活劇物」の色合いが強いゲームである。後年発売されたファンディスク『Fate/hollow ataraxia』も合わせた販売累計は約40万本におよび、アダルトゲームの実販売数が集計されるようになってからは(2011年時点で)最高の売上を誇っている。そのヒットの余波は凄まじく、本作発売当時はコミックマーケットをはじめとする同人誌即売会を本作品一色で埋め尽くし、普段アダルトゲームをプレイしない層にも「名前くらいは聞いたことがある」ほどの知名度を獲得した。インターネット上では「Fateは文学」というコピペも流行した。物語の途中の選択肢によって生まれる状況の差異により、ストーリーが「Fate」「Unlimited Blade Works」「Heaven's Feel」の計3ルートに分岐する方式が取られている(後述)。2006年1月から同年6月まで、「Fate」ルートを基本にした全24話のテレビアニメが放送された。また2010年1月23日に劇場版アニメ「Unlimited Blade Works」が公開された。2014年10月より分割2クールのテレビアニメとして「Unlimited Blade Works」が放送された。劇場版アニメ「Heaven's Feel」の制作も2014年7月27日に発表されている。テレビアニメ第1作の放送開始に合わせて『月刊少年エース』にて西脇だっとによる「Fate」を基本にした漫画版の連載が開始され、2012年12月号まで連載された。また2015年6月号より『ヤングエース』で「Heaven's Feel」の漫画版が連載されている。ゲーム形式で販売された作品に限定して記載する。その他の関連作品については#外伝作品を参照。物語の途中の選択肢によって生まれる状況の差異により、ストーリーが計3ルートに分岐する方式が取られており、全てのルートで全てのサーヴァントの役回りが異なる壮大なビジュアルノベルとなっている。また、分岐できるようになる選択肢が現れる条件から、プレイ可能なシナリオの順番は固定されており、隠された真相が後のルートで明かされるという相互補完的な要素が盛り込まれているのも大きな特徴である("Heaven's Feel"シナリオの長大化の原因ともなった)。標準的な攻略時間は60時間にも及ぶ。エンディング45の内、バッドエンドやデッドエンドが40という多さも特徴である。構想段階では3ルートではなく、ライダールートやキャスタールートなど、もっと多くの分岐が考えられていたという。ところが、開発時間の不足と攻略時間の軽減のために削られていき、物語上必須であったイリヤルートまでが削除された結果、イリヤルートの一部は桜ルートに統合されることになった。本編でデッドエンドやバッドエンドを迎えた時に登場する「へんてこヒントコーナー」。全40回。回をこなすごとにタイガースタンプに記録されていく。道着を着た「タイガ」こと藤村大河と、体操着を着た「ブルマ」こと弟子1号(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)が活躍するが、ポンチ絵で描かれた「へたれセイバー」やタバコらしきものをくわえた「やさぐれRIN」など、本編の他のキャラクターも回によってはデフォルメやモザイクがかかった状態で登場する。ただし、リズと黒桜だけはそのままの姿で登場している。基本的にメタフィクション的な視点で進行するが、本編でどのようなエンディングを迎えたかによって、タイガー道場でのキャラクターたちも微妙に変化する。一応、グッドエンドやトゥルーエンドへのヒントを語っているが、回によってはキャラ同士の掛け合いに終始するだけで、ヒントになっていないこともある。タイガースタンプ10個につきミニ劇場が1つずつ開放され、となりで眠っているトラの絵が活発化していくギミックになっており、全40回と本編のエンディングを全て見ると、タイガとイリヤのお宝映像を見ることができる。日本のとある地方都市「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。7人の魔術師(マスター)は7騎の使い魔(サーヴァント)と契約し、聖杯を巡る抗争「聖杯戦争」に臨む。聖杯を手にできるのはただ一組、ゆえに彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。遠坂凛は、前回の聖杯戦争で命を落とした父の遺志を継ぎ、聖杯戦争に挑もうとしていた。凛はサーヴァントの召喚を万全の状態で行ったが、家の時計がずれていた事を忘れていたために、サーヴァントは別の部屋に召喚されてしまい、その部屋へ駆け付けるとそこにはの上にふんぞり返る男がいた。彼は凛のサーヴァントであるにも関わらず、凛の言うことを聞かずに挑発する態度を取ったため、業を煮やした凛は令呪を使って言うことを聞かせるという暴挙に出てしまう。その効果は薄かったものの、彼は凛を認め自身のクラスはアーチャーだと答える。その後、学校に結界が張られていることに気付き、学生の居ない夜間に調査を開始するが、そこに敵のサーヴァント・ランサーの妨害が入り戦うこととなる。アーチャーは弓ではなく双剣で対抗し緊迫した雰囲気になるが、この戦いを学生に目撃された事により、ランサーが口封じのためにその学生を殺害する。これにより、この戦いは流れランサーに殺害された学生を凛が確認すると、その学生は凛の顔見知り・衛宮士郎だった。凛は、士郎に出来る限りの蘇生を施してその場を後にするが、ランサーが見逃すハズは無いだろうと士郎の家に向かうも、そこで新たに現れたサーヴァントに奇襲されたアーチャーが倒れ、見えない武器を突き立てられる。そのサーヴァントは小柄な金髪の少女で、凛が真に望んでいたサーヴァント・セイバーだった。士郎は10年前(1994年)に起きた冬木大災害の生き残りで、半人前の魔術師として暮らしていた。高校生になっていた士郎はある日、夜の学校で偶然にもアーチャーとランサーによるサーヴァント戦を目撃したことから、ランサーに殺されてしまう。しかし、直後に凛によって蘇生の魔術を施され自宅へ帰っていたが、自宅へやって来たランサーに驚き庭にある蔵へ逃げ込むも、ランサーに追い詰められる。その時、蔵の床に描かれていた魔法陣によって、偶然にもサーヴァントの1人・セイバーが召喚され、士郎自身も聖杯戦争に巻き込まれることとなる。亡き養父・衛宮切嗣のような「正義の味方」になりたいと願う士郎は、無関係な一般人の犠牲者を増やさないために聖杯戦争に参加することを自発的に決意する。士郎とセイバーは様々な強敵たちと対抗するため、凛やアーチャーと共同戦線を張ることとなる。激闘の末、セイバーは「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を使用して間桐慎二のサーヴァントであるライダーを撃破する。エクスカリバーを使ったことでセイバーの真名はアルトリア(アーサー王)であることが明らかとなり、王の選定の剣を抜いた時から成長が止まり、少女の身のまま男性として振る舞ってきたことが語られる。その後、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの城にて士郎たちは最強の敵・バーサーカーと対峙する。一度はアーチャーを失うという敗北を喫するも、雪辱戦では士郎がセイバーの失われた選定の剣「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」を投影してバーサーカーを倒す。サーヴァントを失ったマスター・イリヤスフィールは衛宮の屋敷で保護し、アーチャーを失った凛も引き続き士郎に協力することになる。だが間もなく、存在しないはずの8人目のサーヴァント・ギルガメッシュが現れ、その圧倒的な力でキャスターを撃破するという事件が発生する。士郎は単身、8人目のサーヴァントというイレギュラーについて監督役の言峰綺礼に聞き出そうとするが、その言峰こそがギルガメッシュのマスターであり、また残るランサーについても言峰が他のマスターから略奪したサーヴァントであったことが判明する。言峰は士郎を聖杯戦争の勝者と認め、聖杯を士郎に与えると言い、聖杯の力であれば10年前の災厄もなかったことにできるだろうと語りかける。しかし士郎は「起きたことはやり直せないし、そんなことはしてはならない」と言い、それを聞いたセイバーも「王の選定をやり直す」という自身の願いを改める。しかし、聖杯は万能の盃などではなく、呪われた力の渦に過ぎないことが言峰の口から明らかとなる。窮地に陥る士郎とセイバーだったが、ランサーの命を賭した足止めによって難を逃れる。直後、言峰は衛宮邸を襲撃して聖杯の器であるイリヤスフィールを誘拐し、自らが聖杯を召喚しようと企てる。士郎は聖杯を壊そうとセイバーに提案し、セイバーは士郎に同意する。士郎は自身に埋め込まれていたエクスカリバーの鞘「全て遠き理想郷(アヴァロン)」をセイバーに返す。「全て遠き理想郷」はギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」の一撃をも防ぎ、セイバーはギルガメッシュを倒し、また士郎も「全て遠き理想郷」を投影し因縁の敵である言峰を倒す。士郎はセイバーに聖杯の破壊を命じ、イリヤスフィールを救出する。そしてセイバーは、士郎に愛の告白をして彼の前から姿を消す。聖杯戦争によって起きた被害は、教会から派遣された新しい神父によって元の形を取り戻した。士郎は凛から「セイバーが消えて、もっと落ち込んでいるかと思った」と問われるが、「未練なんてきっとない。いつか記憶が薄れても、セイバーが好きだったことはずっと覚えてる」と言い日常へ戻る。セイバーもまた過去に戻り、ベディヴィエールにエクスカリバーを湖に投げ入れるように命じ、剣が湖の乙女に返還されたことを聞き届けたのち静かに安らかな眠りにつく。紆余曲折の末、凛やアーチャーと同盟を結ぶことになった士郎とセイバーだったが、士郎はアーチャーと反りが会わず、アーチャーからも 「理想を抱いて溺死しろ」とまで告げられる。それでも士郎は何故かアーチャーの刀や剣技に惹かれていくのだった。冬木市内で魔力を集めるために暗躍するキャスターは士郎を柳洞寺におびき出して自分と手を組むよう迫るが、士郎は乗り込んできたアーチャーとセイバーに救われる。その際、柳洞寺の山門の守護にあたっていたアサシンは実はキャスターの傘下にあったことが判明する。ついで士郎と凛は学校に張られた結界の対応にあたるが、結局結界は発動し、その後の戦闘の中で結界を張っていたライダーが何者かに敗れて脱落する。キャスターのマスターは実は凛の担任教諭・葛木宗一郎であり、ライダーをしたのは彼だった。キャスターの策略によりセイバーと士郎との契約は断たれ、セイバーの令呪はキャスターに奪われてしまう。サーヴァントを失った士郎だったが、なおも単身で聖杯戦争を続行する。続いてアーチャーが離反してキャスターに与し、孤立した凛は士郎と行動を共にして打開策を練る。同盟相手を模索してアインツベルンの城を訪れるが、そこで士郎たちはバーサーカーが間桐慎二率いるギルガメッシュに敗れ、イリヤスフィールも心臓を抉られて殺害されるという場面に遭遇する。途方に暮れる2人だったが、ランサーの協力を得たことで再びキャスターに挑む。苦戦を強いられる士郎たちだったが、裏切ったアーチャーによってキャスターと葛木は倒される。しかしアーチャーは凛の元へは戻らず、士郎にその刃を向ける。そこでアーチャーの目的が士郎の殺害であるということが判明する。そこで凛は救出されたセイバーと再契約して危機を脱するが、アーチャーの宝具と言わしめる魔術固有結界「無限の剣製(アンリミテッド・ブレードワークス)」を見せつけられ、決闘を条件として凛をわれてしまう。アインツベルンの城で、アーチャーの正体が未来において英雄になった衛宮士郎その人の姿であり、その末路を聞かされ、自身の理想は間違いだったと告げられるが、士郎はそれを否定し対決する。一方で拘束されていた凛はランサーによって救出されるが、ランサーはマスターである言峰と相打ちになって果てる。未来の自分の姿であるアーチャーに士郎は苦戦し、またアーチャーは士郎の理想を衛宮切嗣の借り物にすぎないと否定して士郎を追い詰めるものの、士郎もまたその理想が間違いではないという信念を貫く。その様を見たアーチャーはかつての自分を思い出して次第に手が止まり、最後は士郎を認め敗北する。そして終結の最中に突如として現れたギルガメッシュの攻撃から士郎をい「お前が倒せ」と言い残してアーチャーは消える。柳洞寺にてギルガメッシュは聖杯の器であるイリヤスフィールの心臓を慎二に埋め込んだ不完全な聖杯、アヴェンジャーを現界させる。士郎と凛は聖杯のもとへ、セイバーはギルガメッシュのもとへと二手に別れて向かうが、士郎達の前にギルガメッシュが現れ、セイバーはなおも山門を守護していたアサシンに阻まれる。凛は慎二の救出へと走り、そして士郎はギルガメッシュとする。ギルガメッシュの圧倒的な力に劣勢を強いられる士郎であったが、アーチャーの固有結界である「無限の剣製」を自身の手で発動させた事によって形勢を逆転させ、ギルガメッシュを追い詰める。一方、凛は消滅を免れていたアーチャーの援護もあり、聖杯の核となっていた慎二の救出に成功し、アサシンを破ったセイバーの宝具によって聖杯も破壊された。核を失った聖杯は、士郎と交戦中だったギルガメッシュを新たな核として取り込もうとするが失敗し、ギルガメッシュを巻き込んで消滅する。そしてアーチャーは凛に士郎の後事を託し、満足しながら消滅する。その後、日常に戻った士郎は理想の自分と対峙したことを感慨深く振り返り、理想を追い求める決意を固める。そして、アーチャーもまたかつての自分と対峙したことを抱きつつ、正義の味方になることを誓った切嗣との思い出の光景を浮かべながら、「それでも―俺は、間違えてなどいなかった―」と口にし、自分を受け入れていくのだった。凛やアーチャーと同盟を結んだ士郎とセイバーは、緒戦において間桐慎二とライダーに勝利する。敗北のショックで荒んだ慎二から守るため、士郎は慎二の妹である間桐桜を衛宮邸にう事を決める。しかしその頃、柳洞寺のアサシンからもう1人のアサシン(真アサシン)が召喚され、桜たちの祖父である魔術師・間桐臓硯と契約する。またキャスターがセイバーによって倒され、ランサーも真アサシンによって敗死する。監督役である言峰綺礼からも警戒を促された士郎は、セイバーとともに夜の市内巡察を行う。そして士郎や凛たちは、深夜の市街地で謎の「黒い影」と遭遇する。なおも探索を続けていた士郎とセイバーだったが、セイバーが真アサシンに敗れ、黒い影に取り込まれてしまう。サーヴァントを失った士郎だったが、ライダーが実は桜のサーヴァントであったということ、そして桜とその命は臓硯の手中にあるということを知らされる。冬木に被害をすかもしれないという桜を士郎は守ると誓う。士郎はイリヤスフィールを頼ろうとするが、そこで士郎は消滅したはずのセイバーがバーサーカーを破る光景を目撃する。真アサシン、そして黒い影を味方に付けたセイバーは士郎たちにも牙を剥くが、アーチャーの犠牲によって士郎たちはなんとか生還する。そしてそこで左腕を失った士郎は、アーチャーの腕を移植することで命脈を保つ。衛宮邸で安静にしていた桜であったが、その実聖杯の器として既に覚醒しており、黒い影を操る正体であったことが判明する。ギルガメッシュをも取り込んで力を得てしまった桜は、兄・慎二を殺害してしまったことから遂に正気を失ってしまう。真の聖杯の器であるイリヤスフィールを連行した桜と臓硯であったが、士郎は言峰と協力してイリヤスフィールを奪還する。そこで士郎はセイバーと同じく黒い影に囚われたバーサーカーと対峙し、アーチャーの腕を解放することによって限界以上の力を発揮する方法を自覚し、バーサーカーを撃破する。間桐臓硯は聖杯として膨大な魔力を得た桜に離反され、真アサシンも桜によって殺害される。桜を救いたいというライダーの協力を得た士郎は、セイバーを激闘の末に倒す。また時を同じくして凛は桜に挑むが、情から桜を殺すことができずに敗れ、桜は罪の意識にさいなまれる。そこへ現れた士郎によって、桜は黒い影から解き放たれる。また臓硯も、現れたイリヤスフィールと対峙してこの世への未練を捨て去り昇天する。大聖杯を破壊するために1人残った士郎だったが、そこへアヴェンジャーの誕生を悲願とする言峰が現れる。士郎は言峰と激闘を繰り広げ圧倒されるが、言峰もまた既に限界を突破しており、その戦いの最中に息絶える。士郎は最後の力を振り絞って大聖杯を破壊しようとするが、イリヤスフィールがそれを制止し、その力を使い果たして大聖杯の起動を収めた。これによって第五次聖杯戦争はその幕を閉じた。この作品の世界観はTYPE-MOON作品の多くが共有する世界観と同一である。声の項は特筆しない限りテレビアニメ第1作、[Réalta Nua]、テレビアニメ第2作のもので共通。相違する場合は特筆する。PCゲーム版はバーサーカーの咆哮を除きボイスは存在しない。ともに「THIS ILLUSION」(2004年1月30日発売)に収録。『Fate/stay night [Réalta Nua]』(フェイト ステイナイト レアルタ ヌア)は、新規エピソード・“Réalta Nua”を追加し、新規CG・演出・キャラクターボイスを追加した版(“Réalta Nua”の詳細は#攻略ルートを参照)。Réalta Nuaは、アイルランド語で「新しい星」を意味する。2007年にPS2へstay nightを移植する際に作られたのが初版。以降「stay night」を他機種へ移植する場合は全て“Réalta Nua”版となっている。批評家の東浩紀は、例えば「そもそも聖杯戦争に参加しない」という選択肢がない(厳密には選択肢はあるものの、選ぶと必ず殺されてしまう)など本作は自由度が低く、美少女ゲームという形式を採用してはいるが事実上漫画やアニメのシミュレーションに近い存在であり、かといって自由度が低いということに特別な意味がこめられているわけでもないと述べた。そして、1995年のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』以降、美少女ゲームを含むオタク文化圏には、それまでにはなかった思春期の自意識を直接的に扱うというパラダイムが定着したが、本作では主人公である衛宮士郎の内面の葛藤も描かれず、『機動戦士ガンダム』以前の物語へ回帰していると指摘している。評論家の前島賢も、本作が『新世紀エヴァンゲリオン』以前の物語消費に回帰したという前述の東の史観を支持すると述べている。評論家の宇野常寛は、衛宮士郎が戦うことに躊躇しないのは『新世紀エヴァンゲリオン』以前への回帰ではないとして東の見解を批判している。宇野によると、21世紀に入るとアメリカ同時多発テロ事件や聖域なき構造改革の影響で、『新世紀エヴァンゲリオン』での碇シンジのような自意識の問題を織り込み済みで「なにもしなければ生き残れないから自力でどうにかする」というサヴァイヴ感を前面に押し出した作風へと物語系想像力のパラダイムシフトが起こっており、本作も後者の想像力の中のひとつと考えられるという。2006年1月から同年6月まで放送された。全24話。アニメーション制作はスタジオディーンが担当している。TBSが製作に参加しているが、地上波のTBS系列では放送されず、BS-TBSでは後述の劇場版の公開を記念して特別編集版が2010年1月17日に放送された。また、TBSチャンネル2ではHDリマスター版が2015年1月22日から2月3日までの平日25:00 - 26:30という変則的な枠で放送され、以降もたびたび再放送されている。DVDの売上は2010年3月4日時点で100万枚を突破している。Fate(セイバー)ルートをアニメ化した作品。イベントCGが忠実に再現されている他、各ルートの見せ場とオリジナルエピソードが追加されている。武内は本作の制作決定に、同人という場で好き勝手に作っているところから、もう1つステップアップしていくのに良いタイミングであったことを挙げている。ジェネオン・エンタテインメントからのアニメ化のオファーに際して、スタジオディーンのスタッフと話し合った結果、互いにしっかりタッグを組んで進めていくことができそうと考え、アニメ化を決めたという。なお、ジェネオン・エンタテインメントは原作ゲームや『月姫』のCDなどの販売担当会社であり、TYPE-MOONとは元々懇意にある会社である。最終回のエンディングテロップでは、俳優(声優)名だけでなく本作に関わった全員の名前を五十音順で流すという実験的なものとなった。元々、俳優名を役の軽重にかかわらずアルファベット順に並べるというエンディングは実写映画では歴史ある手法であり、本作の発表以降も映画『マトリックス レボリューションズ』などで見られるが、演者、スタッフ、制作会社の関係者を全員一緒に五十音順に並べた(声優の隣に原画スタッフなど)のは珍しいパターンである。これは「役職や立場を抜きに全ての人が本作を制作した、舞台で言えば全員が手を繋いで出てくるカーテンコール」という理念に基づいている。山口は、本作の前に監督したテレビアニメ版『ヤミと帽子と本の旅人』の最終回でも、同様のテロップを流している。男性スタッフでは葛木宗一郎、女性スタッフでは第21話の私服姿のギルガメッシュが人気だったという。また、監督の山口は藤村大河を「とてもキュートなキャラクター」と大絶賛しており、奈須はアニメスタッフには藤ねえ好きが多いとコメントしている。アニメ完結にあたり、奈須と武内はイリヤとバーサーカーのイラストと共に、以下のコメントをアニメスタッフに送っている。また、奈須は「ライダーを最後まで生かしてあげたかった、ライダーにゴルゴーンくらいは出させてあげるべきだったか…」とも述懐している。奈須曰く本作の主題は「ボーイ・ミーツ・ガール」。監督の山口祐司、 佐藤卓哉、奈須の3人が満場一致でFateルートを描くことに決定した。奈須はストーリーを24話で割る案を提示し、毎週行われる脚本会議にご意見番として参加した他、各回の初稿プロットを担当した。また、アニメスタッフの要望に答え、多数の資料を作成して提供した。その結果、モードレッドのように本作に出演させるために正式に設定が書き起こされたキャラクターもいる。アニメオリジナルエピソードは奈須が初稿プロットの段階で、原作通りのものとアニメオリジナルエピソードの二種類を制作してアニメスタッフに提示している。例えば、18話と19話では原作に忠実なA案とオリジナル展開のB案を提示し、実際のアニメの放送ではB案が採用されている他、原作では描かれていないランサーの最期も奈須が書き起こしたプロットによるものである。山口は奈須に惚れ込んでおり、脚本会議は10年に一度と言われるほどスムーズなもので、脚本会議の後には山口と奈須は飲みに出かけていた。原作ではプレイヤーであるため、山口は最も描写が難しいキャラクターに士郎を挙げており、「話数を重ねるごとに進化していき、後半になるにつれ格好良くなっていく」「終盤は意図せずに士郎とアーチャーとオーバーラップして見えてくる」と語っている。アーチャー役の諏訪部や桜役の下屋も「士郎の成長を感じた」と語っているが、原作をプレイしたセイバー役の川澄と凛役の植田は「ギルガメッシュの方が好き」と譲らなかった。理由は「自信に実力が伴っているから」との事。両者とも、劇場版公式ガイドブックのインタビューでは劇場場第一作を見た結果として士郎への認識を多少改めている。本作ではキャラクター原案である武内崇がキャラクターデザイン監修も行った。これは、キャラクターデザイン担当であった石原恵が出来得る限り原作に似せたいという理由から武内に協力を依頼したためである。また、第1期オープニングの絵コンテは武内が担当している。また、ゲームに登場しない一部アイテムと特別衣装の他、新規キャラクターのデザインも武内が担当した。没案件として本作のオリジナルストーリー用にデザインが描き起こされた盾のサーヴァントが存在した。後に、そのキャラクターが『Fate/Grand Order』にシールダーとして参戦することが発表され、話題を集めた。中盤で登場するアニメオリジナルの桜の衣装(ボンデージ)については視聴者、特に原作ファンから多数の反響があった。後に武内はこれが奈須の提案によるものであった事をインタビューで明かしており、シナリオだけでなくビジュアル面でもアニメオリジナルに意欲的であった奈須は、「空気が読めない桜らしい格好」という指示で武内にデザインを依頼し、それをアニメスタッフに提示したとされる。武内は桜の衣装に対し好意的なコメントを残している。一方、提案者である奈須は空気が読めないのは僕だったと反省するコメントを残した。作画監督の西田亜沙子はテレビアニメ『Fate/Zero』にも参加している他、『Fate/EXTELLA』のオープニング制作にも関わっている。最終回の制作スタッフはカット一枚一枚を版権イラストとして提供できるクオリティにするため、スタジオディーンの作画監督クラス、キャラクターデザイナークラスが原画を担当するという異例な配役で制作された。エンディングアニメーション原画は後藤圭二が単独で担当した。後期の黒いテロップは通常、見づらいという理由で確実にNGになるが、背景の青空にマッチしたため、異例の採用となった。ロケーションモデルになっているのは兵庫県神戸市である。Fateシリーズで初めてキャラクターに声が付いた作品であり、2005年夏のアニメイベントで本作のプロモーション映像『Fate/stay night curtain raiser』が初めて公開された。ビジュアルはテレビシリーズとは少し異なり、川井憲次の楽曲が未完成の状態で使用されているなどレアな映像となっている。奈須はキャスティング決定の会議にも参加しており、「すごくわがままを言わせていただきました」と語っている。中でもセイバー役の川澄は武内たっての希望であった。なお、音響監督の辻谷耕史が武内に打診してきたのも川澄であったとされ、武内は感性が似ていると感じたという。セイバーのキャスティングがハマっていた為、凛役の植田はあえて凛には合わないだろうという理由から選ばれている。本作のキャスティングは後のシリーズでも大半が続投しており、後継シリーズに大きな影響を与えた。奈須が毎回アフレコ現場を訪れて声優への演技指導を行っている。川井憲次による劇伴曲は、サーヴァントの出自を意識したものとなっており、辻谷の指示のもとでケルト風の曲を取り入れた。これは、アーサー王伝説がケルト神話に基づくものであることが理由となっている。さらに、古代ギリシャとエジプト風味の曲を作り、エスニックな雰囲気を強調した。こちらは神話に関わる登場人物の存在から、神を崇める民族的なイメージによるもの。ラストシーンで流れているイタリア語の楽曲は鎮魂歌であり「私にはあなたしかいないのに、目の前から消えていく…」という、アニメの内容に合わせて作詞された楽曲となっている。川井は『Fate/stay night キャラクターイメージソング』の作曲も手掛けている。劇場版アニメ『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』(後述)の公開を記念し、総集編となる『Fate/stay night TV reproduction』が2010年1月22日に発売された。媒体はDVD / BDで全2巻。なお、制作はFate-UBW Projectとなり、オープニングアニメーションは新規に制作された。劇場アニメ『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』(フェイト ステイナイト アンリミテッドブレイドワークス)は、2010年1月23日に劇場公開された。配給はクロックワークス。2009年7月31日に制作発表が行われた。制作はテレビアニメ第1作から引き継いだFate-UBW Projectとなっており、主要なスタッフや声優も同一となっている。ストーリー的にはタイトルの通り、原作の凛ルートをアニメ用に再構成しているが、テレビアニメ第1作が全24話だったのに対して本作では約105分というごく短い放送時間に収めるため、アニメ化されなかった要素もいくつかある。鑑賞券は2009年8月22日に各公開劇場で販売が開始され、数量限定の特別鑑賞券も別途販売された。コミックマーケット76ではテレホンカード付きの特製先行販売券が販売。また、数回に分けて特典付き特別鑑賞券が発売され、クリアファイル付きの第1弾は同年9月12日に発売された。全国で13劇場での公開ながら2010年3月1日時点で、累計興行収入は2億円を突破し、観客動員数は13万9,000人を記録している。アニメ『Fate/staynight』の監督、山口祐司が奈須きのこから「思いっきりやって欲しい」という指示を受けて制作された劇場版アニメ。元々はテレビアニメ放送時からスタッフ内では話題に上っており、キャストにもトップシークレットとして劇場版の予定がある、という事だけは知らされていた。その後、キャストにも劇場版の情報は収録直前まで徹底して伏せられており、ライダー役の浅川に至っては、公式サイトのキャスト欄に自分の名前を見つけて大喜びした程であった。川井憲次の劇伴はFateの世界観を端的に表すためにハープでイントロを作成した。川井は、Fateに最も合うであろう楽器として、どこか繊細さが残るハープを挙げている。また、オープニング曲はコミックマーケットで流す予定があった為、雑音の中でも聞き取れるはっきりした音作りが行われた。「エミヤ」以外は全て新曲であり、ラストバトルでは川井としては「エミヤ」を流すべきシーンだという思いがあったが、アニメーションではどうしてもシーンが途切れてしまう為、「エミヤ」の雰囲気を持ったラストバトル用の新曲を作成した。アーチャー戦では「エミヤ」を丸ごと使うシーンが用意された。原作者の奈須きのこは本作に対し「まさに手に汗握る100分間。圧倒的な作画密度と疾走感、アニメーションの最高峰ともいえる熱量がみっしりと込められている。それは高い志と熱意、深い愛情を持ってスタッフと関係者が臨んだ結果であり、原作としてこれ以上の幸せはない」とコメントしている。2010年9月30日に発売された。発売元はFate-UBW Project、販売元はジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント。本編映像の他にプロモーション映像集、劇場版予告編、イベント上映用特報、テレビスポットが収録されている。『Fate/stay night』生誕10周年を記念して2014年秋より始動した、TYPE-MOON、アニプレックス、ufotableの3社合同による新プロジェクト。同年7月27日、品川インターシティホールにて開催された『Fate Project最新情報発表会』にて発表された。スマートフォンアプリ、テレビアニメ、劇場版アニメのメディアミックス展開で、『Fate/stay night』のメインヒロインの全ルートを網羅する企画となる。10周年を記念しロゴがリニューアルされた。シリーズの全ての元となる『Fate/stay night [Realta Nua]』をスマートフォン(iOS&Android向け)のネイティブアプリとして配信する企画。「Fate(セイバールート)」、「Unlimited Blade Works(凛ルート)」、「Heaven's feel(桜ルート)」を3分割して配信するが、特に「セイバールート」に関しては当初期間限定で無償配布を行うと告知された。これは、ufotable代表の近藤光が武内崇の「セイバールートがすべてのFateの中心にある」という言葉を聞き、それならテレビアニメ『Unlimited Blade Works』放送のタイミングでみんなが無償でセイバールートを楽しめる環境を作りたいと武内に相談したことにより決まった。このアプリ版は原典のPC版よりも高解像度(1280×960)グラフィックになっているほか、機種の横・縦持ちどちらにも対応する。セイバールートの配信予定は「Project Fate/stay night」の公表当初から告知されていたが延期され、2015年4月19日からiOS版が配信開始、2015年5月30日からAndroid版が配信開始(公式に動作可能を保証している機種は限られている。詳細は配信サイトを参照)。この影響で、当初は2015年6月末までと告知されていた無料配信機期間は同年10月末に延長。更に10月初頭には無料配布の期限そのものを撤廃。(配信が続く限りは)「永久無料」化される事になった。なお、凛ルート・桜ルートはiOS版が2015年6月18日から配信開始されている。『TYPE-MOON × ufotable プロジェクト』第3弾として分割2クールのテレビシリーズとして放送。1stシーズンは2014年10月4日から12月27日まで、2ndシーズンは2015年4月5日から6月28日まで放送された。正式なタイトルは『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』。アニメーション制作は劇場版『空の境界』やテレビアニメ『Fate/Zero』を制作したufotable。監督は三浦貴博。音楽は過去にTYPE-MOON制作のPC専用ゲーム『魔法使いの夜』の音楽を担当した深澤秀行。ストーリーは2010年にスタジオディーンにより1度映像化されている『UNLIMITED BLADE WORKS』。企画開始は2012年7月7日・8日に開催された『TYPE-MOON Fes』終了後。きっかけは『TYPE-MOON Fes』で発表されたufotable制作のPS Vita版『Fate/stay night [Réalta Nua]』のOP映像である。映像を公開した際、客席からの歓声を聞いていた武内とufotable代表の近藤が制作を決めた。以前からアニメ化の話はあったが近藤は当初、既に2回もアニメ化されている本作をさらにアニメ化する必要はないと断っていた。しかし、この歓声が後押しとなり制作を決断したと振り返っている。監督に三浦が選ばれた理由はPS Vita版『Fate/stay night [Réalta Nua]』のオープニング監督を務めたため。絵コンテ・演出のほか、終盤には三浦自身が原画としても参加している。アニメーション制作は通常のTVアニメ制作に見られる、各話数ごとに1話分の作業を完全に委託するグロス請けを行わずufotable社内でほぼすべての作業を行う。若手スタッフを中心としているufotable徳島スタジオがメインとして制作した話数も存在しており、1話、4話、8話、15話、18話、22話は徳島スタジオを中心に制作された。今作は、全2クールで8827カット、600分強の映像に対して、約20万枚の動画が使用された。単位換算するとこのカット数は一般的に劇場版アニメに近い規模のものである。奈須と武内は今回のプロジェクトに対して、アニメ放送終了後に以下のコメントを寄せている。また、本作はufotableが運営するイベント『マチ★アソビ』において、ニュータイプ編集部が主催するアニメイベント『Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2015』で、2ndシーズンオープニング「Brave Shine」が主題歌賞を、監督の三浦が監督賞を、作品全体として作品賞(TV部門)を受賞した。シリーズ構成、脚本はufotableスタッフが担当。奈須は全ての脚本会議に出席、ufotableが制作した脚本に奈須が加筆・修正を加える形で脚本制作監修を行った。奈須は自身が手掛ける追加シーンに関して「この10年でバージョンアップを果たした『stay night』を踏まえ、一番新しい『stay night』にする」ことを目指し描いたと語る。本作は企画の段階でセイバーをヒロインとする「Fate」を制作する予定であったが、ある程度脚本制作が進んだ段階で現在のルートに制作が変更となった。「Unlimited Brade Works」となった理由は衛宮士郎に焦点を当てた物語にするためである。奈須はセイバールートのアニメ化も視野に入れていたが、多くの媒体で展開されたセイバールートを今、アニメ化すると大幅なアレンジが必要となり、凛ルートのテーマを2クールで1本の長い物語として表現できるなら映像化する意義があると凛ルートの映像化に同意した。奈須は脚本制作の段階で「主人公である士郎を客観的視点でどれだけ視聴者の胸に届けられるか」を意識して監修・執筆を行った。セイバールート前提で語られるキャラクターに関しての補完は奈須が中心となり制作されている。BDBOX特典小説はセイバールートで語られるアルトリアの物語を補完するために「stay night」の小説としては初めて執筆された。アーチャーに関しては奈須から「過去をしっかりと描くのは今回が初めてとなった」と言われており、原作には無い新規シーンが制作されている。ギルガメッシュは「セイバールートで見せていた英雄らしさを見せるべき」という奈須の判断により、冷酷な一面を見せながらも、英雄らしい姿が原作より増えている。各話タイトルにある「冬の日、」は「寒く厳しい時。でも、いずれ春は来る」というい想いが込められている。今まで語られるだけであったキャスターの元マスター、アトラムなど新たに追加された設定は奈須と三浦を中心にufotable主要スタッフ陣との協議により新たに制作されている。15話にて公開されたアインツベルンの設定はイリヤルートで使われる予定だったものである。また、19話から21話までの士郎とアーチャーの戦いは多くの部分を奈須自身が執筆。ufotableが最初に提示した脚本は原作になぞったものであったが、奈須からの提案により大筋は変わらないが演出が原作から大きく変更され、客観的に衛宮士郎の持つ痛みを理解してもらうことを意識して手掛けられたものとなる。23話から24話までのギルガメッシュ戦では「士郎に対してエアを使わないように」「バーサーカー戦を超えたものを」と奈須から要望され、一部原作から演出を変更。バーサーカー戦の続きをイメージしてコンテが制作されているため、カメラアングルなどがバーサーカー戦を意識した演出となっている。最終話では、今まで設定だけ存在した「ロンドン編」を制作。これは、原作のエンディングだけでは「衛宮士郎の物語」として決着をつけるには弱いと判断されたためである。ロンドン編はufotableがシナリオを制作、そこに奈須がセリフや追加シーンを修正・執筆する形で進行した。あわせて奈須は新たに魔術協会の設定などを公開、一部制作した。今作で新たに制作・追加されたデザインや設定などは、『Fate/strange Fake』や『ロード・エルメロイII世の事件簿』などFate関連作品でも使用される。奈須は今作を「(2015年時点で)今までで最もアニメ制作に踏み込んだ仕事内容であった」と語る。今作はサーヴァントの能力・正体を追求していくゲーム的要素は排除されている。これに関して奈須は「いまさら言うまでもありませんが、原作とアニメは別物です。違うジャンルの娯楽です。一つの目的地に向かって空路と海路で旅するぐらい違うものなのです。だから同じ読後感、同じ高ぶりを求めるのは前提が間違いです。アニメ版UBWはゲームでしか表現できない言葉の積み重ねを廃したかわりに、映像と演出、時間のコントロールで物語の裏側を表現しています」と語っている。演出については、奈須から「宝具の演出を設定自体は変えられないがギミックを今に通じるものに」と依頼される。ランサーのゲイ・ボルクやギルガメッシュのゲートオブバビロンなど戦闘シーンの演出は三浦を中心としたufotable演出陣により制作された。また、士郎について奈須から「笑わない、成長しないキャラクター」と説明され、三浦はその言葉を意識して「最後までブレないキャラクター」を描いた。また、三浦の提案により原作のもう一つのEDである「sunny day」が特典映像として制作された。奈須は三浦のつくる宝具・戦闘演出について「アクションの外連味やギミックの見せ方が化け物じみたところがある」と評している。また、シナリオに対しては「全体の空気感と着地点へのアプローチに三浦監督の解釈が生きている」と評した。士郎については1話にて初めて画面に映された表情に対し「これが描ける時点で内面描写に不安はない」と評しており、「あまりに理想的に作ってもらえていて、逆に引いたぐらい」と語っている。アーチャー戦は奈須曰く「ボクシングで例えるのなら、ゲーム版はフルラウンド使って戦いきる判定戦、アニメ版は1R目で燃え尽きるKO劇」と例え、「最高の結果」「アニメの『物語作り』はバトンリレーのようなもの。 脚本からコンテに、コンテからさらに演出に渡って、最終的に何倍もいいものになる。」と三浦や挿入歌の作詞、歌唱を担当したAimerを高く評価した。今作では、武内監修の元それまでの私服に加え新たに私服デザインが増えている。武内は今作のデザインに関して、どうしても気になるところのみ変更し完全には変えてしまわないよう新たにデザインしたと語る。しかし、藤村大河のデザインに関しては武内の要望により服装を大幅に変更し、士郎の姉という立場を強調する演出となった。キャラクターデザインは『Fate/Zero』と同様に各キャラクターの担当を数人のスタッフで振り分けて制作されている。さらに武内の要望によりデザインを原作の絵ではなく2014年現在の武内崇の絵に近づけるデザインにしている。キャラクターデザインは須藤友徳が『Fate/Zero』から引き続き登場する人物、士郎やアーチャー、大河などを担当。碇谷敦はランサーやバーサーカー、慎二などを担当。田畑壽之は凛やキャスターなど女性キャラクターを中心に担当した。今作からキャラクターデザインとして参加する田畑は、須藤や碇谷が描けないような可愛い女の子が描けるため人選された。武内はアーチャーに関して原作において弓を射る原画をほぼ描いておらず、「弓を持たなくてもアーチャーは格好いい」と考えていたが、今作で弓を使用するシーンが大幅に増加したのを見て「弓兵は格好いい」と改めて認識したという。背景美術は、『空の境界』から『Fate/Zero』までは写実的な背景を描くことを心がけていたが、本作では「アニメ的な明るさのある綺麗な背景」を意識しており、写真より綺麗な背景を描くことを目指し描かれている。そのため、描き込む量を減らしてキャラクターを目立つよう心掛け、空の境界では4日かけて描いていたところを、1日もかけていないくらいのスピードで描いている。ロンドンの背景は奈須と武内のロンドン旅行の動画を参考にして放送された年から約10年前のロンドンの風景を完全に手描きで制作した。固有結界の表現は場面によって異なるが、空は3DCG、地面は背景美術など3DCGと背景美術を組み合わせる絵作りとなっている。また、士郎とアーチャーの内面を空の色や雲の形で表している。音楽は近藤の希望により、近藤と音響監督の岩浪美和、音楽の深澤秀行が中心となりTVアニメ史上初の全話をシーンに合わせて音楽を制作する「フィルムスコアリング方式」で制作された。楽曲数は最終的に365曲となっている。また24話を中心に原作BGMもアレンジして使用された。また、ゲストコンポーザーとして『Fate/Zero』で音楽を手掛けた梶浦由記が参加している。第2期オープニングはAimerが原作をプレイしたうえで自ら作詞を行い、「Brave Shine」と「LAST STARDUST」が候補としてAimer側から提出された。その後、スタッフの協議によりスピード感のある「Brave Shine」がOPとして選ばれた。だが、奈須はテーマ性において飛び抜けていた「LAST STARDUST」も気に入っており「使用できないのならLAST STARDUSTは桜ルートで使いたい」と考えていた。しかし、三浦のアイデアと近藤のこだわりにより「LAST STARDUST」は挿入歌に採用された。その際、映像に合わせるために歌詞を新たに書き換えている。アフレコでは、声優が演じた後、その音声に合わせて作画を調整する演技を重視した方式をとっている。そのため、作画の修正時間も考慮し、放映の約1年前からアフレコ収録が行われていた。原作者である奈須はアフレコ収録に参加し演技監修のほか、時にはその場で台詞を修正することもあった。今作は、1時間SPが多いこともあり放送局の多さより放送フォーマットの自由さが優先された。そのため、1次放送はTOKYO MX・BS11・とちぎテレビ・群馬テレビのみである。また、インターネット配信はニコニコ動画にて地上波放送の1時間後に行われる他、GyaO!・バンダイチャンネル・dアニメストアでも約1日遅れで配信される。さらに世界各国で日本の放送と同日にテレビ放送、または配信が行われる。『Fate/Zero』でも世界のファンが同時に作品を体験する試みが行われ、本作もそれを引き継ぐ形でアニメの世界同時展開が行われる。近藤の提案により#00・#01・#12は1時間スペシャル放送となっている。#0は凛視点で語られる原作ゲームのプロローグが映像化された。一方、#01は士郎視点から描かれており、#0と#1で表と裏の関係になるよう構成されている。#12は当初、1時間の放送時間ではなかったが、#0と#1に対となる構成として士郎と凛の決別までを描くため、また、ufotableから原作ゲームの主題歌である「THIS ILLUSION」を流したいという案が上がり、結果として1時間枠での制作となった。1クールの中で3話分の放送が1時間SPという放送形態はテレビアニメでは初となる。最終話ではAパートとBパートの間にCMを挟まない放送形式となった。放送時間の都合で放送できなかった部分も存在しており、その部分はオリジナルエディションとしてBDBOXに追加されている。2013年7月13日に『劇場版 空の境界 俯瞰風景3D』完成披露前夜祭にて制作が発表され、同年12月27日にはアニメ公式サイトが開設された。また、2014年5月には米国版アニメ公式サイトが開設された。2014年7月27日、品川インターシティホールにて開催された『Fate Project最新情報発表会』にて、最新PV、制作ルート、放送局・日時などが発表された。8月9日にはufotable本社1階にあるufotable Cafe TOKYOにて制作スタッフによるトークショーが行われた。2014年8月16日よりTOKYO MX、BS11とのコラボ企画として7週連続でキャラクター別の番宣CMの放送を開始した。また、フォロワー限定のCMが公式サイトにて公開された。2014年9月28日より第1話世界最速同日先行上映イベント「Holy Grail's call」が開催される。このイベントは日本の東京、大阪、徳島の3都市、海外のアメリカ・ロサンゼルス、フランス・パリ、ドイツ・ニュルンベルク、韓国・ソウルで行れ、国内3都市では制作スタッフや声優陣も登壇し、徳島会場では徳島県の飯泉嘉門知事が登壇した。上映会では、大阪と世界各国で第0話、東京・徳島で第1話をそれぞれ上映する試みが行われた。また第0話、第1話が1時間スペシャルであることや第4弾キービジュアルなどの最新情報が公開された。本作では、世界同時感想ツイート企画『Fate/tweet night』や作品に携わる関係者のアカウントへのインタビューをリアルタイムに行う『Fate twinterview』、原作者奈須きのこによる実況ツイートなどTwitterを使用した多くの企画が行われる。ufotable関連店舗では以前制作した『Fate/Zero』と同様に放送時間に各店舗でTV放送を視聴する『リアルタイム視聴会&トークショー』が行われる。ufotable運営のアニメイベント「マチ★アソビ」ではトークショーや上映会など様々なイベントが行われた。2015年2月24日から3月8日まで、東京アニメセンターにて『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]展』が開催された。このイベントではTVアニメの原画や絵コンテといった設定資料の展示のほか、関連商品の販売も行われた。2015年3月14日から15日まで、徳島県徳島市で開催されるufotable主催のイベント「ぷち★アソビ」にて2ndシーズン先行上映会を開催、ufotable CINEMAにて第13話を上映した。3月28日には2ndシーズン特別先行上映「where you belong」を開催。新宿バルト9を本会場に全国31の劇場へライブビューイングを行った。会場では13話から15話までの上映、スタッフ・キャスト陣のトークショーが催された。2015年7月25日から池袋サンシャインシティにて『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]展 -Holy Grail's Atrium-』を開催。「アーチャーの視点から物語を振り返る」をコンセプトにパネル展示や原画・設定資料などの展示、キャストによるトークショーが行われた。2014年7月27日、品川インターシティホールにて開催された『Fate Project最新情報発表会』にて『TYPE-MOON × ufotable プロジェクト』第4弾として制作されることが発表された。ストーリーはこれが初の映像化となる『Heaven's Feel』(桜ルート)。『Project Fate/stay night』のラストを飾る企画となる。アニメーション制作はufotable。監督は『TYPE-MOON × ufotable プロジェクト』にて武内崇原案のキャラクターデザイン・総作画監督を担当してきた須藤友徳。音楽は『空の境界』『Fate/Zero』を担当した梶浦由記。2016年3月27日に行われたAnimeJapan 2016の「Fate Project 2016」ステージにて、映画は全三章の構成で第一章は2017年に公開予定であることが発表された。キャラクター原案である武内崇の手により間桐桜の新たな私服設定が追加される予定である。角川書店『月刊少年エース』2006年2月号から2012年12月号まで連載された。作画は西脇だっと。単行本レーベルは角川コミックス・エース。全20巻。シナリオはセイバールートをベースに遠坂凛ルートの要素を織り交ぜた、独自構成となっている。また、番外編を『エースアサルト』と『TYPE-MOONエース』に掲載していた。ヤングエース(KADOKAWA・編集角川書店)2015年5月号にプレ連載を掲載した後、2015年6月号より連載開始。作画はタスクオーナ。桜ルートのコミカライズとなっている。

出典:wikipedia

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