バルメット ()は、紙・パルプおよびエネルギー関連の技術・サービスを取り扱う、フィンランドの企業。2013年12月に、フィンランドの企業であるメッツォから、紙パルプおよびパワー事業部が分社化し設立された。世界30カ国に拠点を持ち、ヨーロッパでの売上が4割のほか、南北アメリカ地域とアジア・オセアニア地域での売上がそれぞれ3割前後を持ち、グローバル企業となっている。ヘルシンキ証券取引所とNASDAQに上場している。本社はエスポーに置かれている。日本法人は、東京・港区と岡山市に拠点が置かれている。バルメットのルーツは、フィンランドが国家の様々な工業を複合し1951年に設立した企業であり、第2次世界大戦後のソ連への戦争賠償として重工業製品を製造する目的で設立された。過去の分野は幅広く、飛行機、自動車、機関車、船艇、武器、家電製品などが含められている。スウェーデン・ウメオに拠点を置く、元ボルボ・バルメットの共同会社Valmet Loggins。現在は小松製作所の子会社であるコマツフォレストABとして存続して、知名度の高いヴァルメトの商号をその林業機械に使っている。フィンランド・サーヴォンリンナのバルメット工場でサーブと共に1970〜1992年に自動車が制作された。フィンランド国内市場向けサーブ自動車の他、サーブ・90やサーブ・900カブリオレは全台バルメット製。後に「ヴァルメト・オートモーティブ」と改称、現在は主に少数型の自動車を製造する、その中にポルシェ・ボクスターやポルシェ・987・ケイマンがある。バルメットが運営した12社もの造船業の中、最大はヘルシンキ造船業だった。フィンランド海軍の造船もヴァルメトの管理下。トゥルクにあったLaivateollisuus Oy (LaTe)が主にロシアの運河に適応した小型運船を建造した。バルメットの造船業は全部1987年にバルチラに売却される一方、バルチラのセルロース工業がヴァルメトの傘下に入った。欧州の造船業難で元バルメット造船業はほぼ全て停止し、残っているのがアーケル・フィンヤード傘下のヴオサーリ工場である。バルメットのトラクター産業は現在Valtraに継続される。フィンランド国防軍が採用するRk 62などを製造していたが、同じくフィンランドの銃器メーカーであるサコ社に買収された。

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