『魔城伝説II ガリウスの迷宮』(まじょうでんせつツー ガリウスのめいきゅう、英題: " )は、コナミから1987年に発売されたMSX用アクションロールプレイングゲーム。韓国のゼミナ社から販売されていたバージョンも存在する。前作『魔城伝説』は、悪魔に魂を売った大魔司教ガリウスによる罠であった。ガリウスはグリーク城を悪の拠点とするべく、ポポロンをおびき出すためにアフロディテを手下のヒュドノス(前作の最後のボス敵)に誘拐させたのだった。また、ガリウスは天界に赴き、ポポロンとアフロディテの間に誕生するはずであった幼子パンパースをもさらってしまった。アフロディテを救出して冒険から戻ったポポロンは、城のただならぬ様子を見てすべてを理解した。グリーク城を取り戻し、幼子パンパースを助け出すため、ポポロンとアフロディテはともに城へ乗り込んでいった。魔城伝説シリーズはそれぞれの作品でゲームシステムが異なり、第1作目はシューティングゲーム、完結編の第3作目『シャロム 魔城伝説III 完結編』はアドベンチャーゲームである。シリーズ第2作目の本作はサイドビュー形式のアクションロールプレイングゲームとなっている。グリーク城内にいる9匹の大悪魔と大魔司教ガリウスを倒し、パンパースを救出するのがゲームの目的である。主人公はポポロンとアフロディテの2名で、それぞれ白と赤の洋風の甲冑を身にまとっている。グリーク城は青い煉瓦造りのさびれた城で、背景は蔦や岩など複数のパターンがある。大悪魔のいる「ワールド」は灰色煉瓦の床で、壁には青いパターンの模様が描かれている。ワールドの背景には他のヴァリエーションはない。『大魔司教ガリウス』のタイトルでファミリーコンピュータにも移植された。魔城伝説シリーズで他機種に移植されたのは本作のみである。(ただしi-revoでは2011年3月31日まで配信されていた)なお、ファミリーコンピュータ版はMSXのものと趣が異なり、マップや武器など多くの相違点がある。ゲームの舞台はグリーク城と、「ワールド」と呼ばれる別世界である。ワールドの入口はグリーク城内のいずれかの場所にあり、城内を探検しながら見つけ出さなくてはならない。ゲームはグリーク城内から始まる。まずはスタート地点付近の岩に隠されている、ワールド1の入口を開くグレートキー(鍵)を見つけ出す。そしてワールド1へ至る入口を通り、ワールド内の大悪魔(ボス)を倒す。倒すことでワールド2に入るためのグレートキーが手に入る。その後はワールドを脱出して再びグリーク城に戻り、次のワールドへの入口を探す。これを繰り返してワールドを次々と攻略する。城内にはゲームを有利にするさまざまなアイテムがあるので、ワールドの入口を探しながらアイテム回収のための探索も同時に行う。最終目的はワールド10にいるガリウスを倒し、幼子パンパースを救出することである。カーソルキーで左右に移動し、梯子は上下キーで昇降する。ジャンプはカーソルキーの上。なお、ポポロンは跳躍力のコントロールができるが、アフロディテは一定である。スペースキーで剣を振る。サブ武器の発射はキーボードのMキーで行う。F2キーでポーズ。なおポーズをすると主人公は便器に座っている。また、アイテム「聖書」があれば、Ctrlキーで一定時間敵の動きを止められる。ゲーム中にF1キーを押すことでサブ画面に切り替わる。ここでは主人公の交替やサブ武器の変更、回収済みアイテムの確認、地図表示、ワープ(後述)などが行われる。アイテム「天使の輪」があれば、サブ画面でリターンキー を押すことによりセーブを司るデメテルの神殿へワープできる。また、アイテム「羽根」があれば、数字キーによって各ワールドの入口付近(既に入口の開かれたものに限る)へ瞬間移動が可能となる。セーブはパスワードで行う。グリーク城内にある特定の神殿で、女神デメテルがパスワードを教えている。スタート地点から上に数画面のところだが、アイテム「天使の輪」があればどこにいても一瞬のうちにこの場所にたどり着ける。このパスワードは女神デメテルの記憶を呼び覚ますための鍵という設定になっている。タイトル画面でキーボードのLキーを押下するとパスワード入力画面になる。パスワードが正しければ、デメテルの記憶が戻り、ゲームが再開される。グリーク城は、縦16フロア、横11フロアにも及ぶ巨大な迷宮となっている。主人公はグリーク城を探索してアイテムを集めながら、次に攻略すべきワールドを探すことになる。城内には赤い岩が随所にある。これは武器で破壊することが可能で、中にアイテムや神殿の入口が隠されていることがある。神殿には神がおり、さまざまな形で主人公を支援する。アイテムが購入できる神殿もあり、金貨と引き換えにアイテムが得られる。ワールドはグリーク城とは独立した別の世界であり、大悪魔が守っている。ワールド内には大悪魔との戦いを有利にする特殊アイテムが落ちているため、それらを回収しながら大悪魔を目指すことになる。なお、ワールド内には岩は存在しない(ワールド10を除く)。ワールド内にはさまざまな仕掛けがあり、謎解きをしながらゲームを進めることになる。多くは特定の画面の敵悪魔を全滅させることで、通路を塞いでいた壁が消えたり梯子が出現したりする。一部、通常の壁とは見分けのつかない壊せる壁を破壊したりアイテムを入手しないと先に進めない箇所もある。各ワールドには神殿があり、神々から簡単なヒントが聞けたりアイテムを売ってもらえる。一部、ノーヒントで謎解きをしなくてはならない箇所もある。大悪魔は、ワールド最奥にある魔法陣の描かれた部屋で呪文を唱える(キーボードで入力する)ことにより召喚できる。この呪文はワールド内の石碑のいずれかに書かれており、アイテム「マグニファイインググラス」(虫眼鏡)をサブ武器として選択し、Mキーを押して使用することで確認できる。ボスを倒すと、次のワールドの入口を開けるためのグレートキーが手に入る。このキーには、回収したキャラクターの最大体力を上昇させる働きもある。主人公はポポロンとアフロディテの二人である。F1キーを押下することで表示されるサブ画面により、任意のタイミングで交替することが可能。ポポロンとアフロディテは能力が異なり、それぞれに得手と不得手があるので、状況に応じて使い分ける必要がある。たとえばアフロディテは跳躍力の調整が利かず、岩を破壊するのに15回の攻撃を必要とする(ポポロンは3回)が、武器の連射が巧みな上に水中に長く潜っていられる。また、ワールドによっては男子禁制、女人禁制のものもある。こうした能力の違いは、ある程度はアイテムによって克服することができる。一方が死亡した場合、デス(死神)の神殿で1度だけ蘇生させることができる。両方のキャラクターが死亡するとゲームオーバーとなる。コンティニューは、隠し操作を行った場合に限り可能となる。経験値のパラメータがあり、敵を倒すことで増えていくが、このゲームでは経験値によって主人公の能力が上昇することはない。経験値が一定量になると、体力が完全回復するだけである。基本的には、アイテムをより多く回収することで戦いを有利にしていく、というスタイルの成長である。例えばグレートキーを回収することで体力の上限が上昇し、アイテム「サーベル」を回収することで中悪魔・小悪魔に対する攻撃力が倍加する。初期体力は32で、グレートキーを回収するごとに32増加する。グレートキー入手による体力増加を片方のキャラクターにのみ偏って施すことも可能だが、6回以上体力増加するとあらかじめ用意された体力ゲージをオーバーするため現在体力値が分かり辛くなる。グリーク城内や各ワールドには神殿が隠されており、中には神々が鎮座している。神々はアポロン達に対し、アイテムを売ってくれたりさまざまな助言を与えてくれる。神々の名は、一部を除きギリシャ神話の神々からその名が採られている。グリーク城内に点在する岩の中に隠されていたり、神々から購入することで入手する。全部で30種類(3段階の盾を一つと数える)。一部のアイテムは、画面内の敵を全滅させるなど特定の操作を行うことではじめて出現する。一定のワールドをクリアしてからでないと出現しないものもある。各ワールドの仕掛けを突破するために必須のもの、ポポロンやアフロディテの制限を解除するもの、戦いを有利にするのみでクリアには必須でないものなどがある。グリーク城内に点在する岩に隠されているほか、小悪魔(雑魚敵)や中悪魔を倒すことでも入手できる。後者は、敵によっては1つあたりの入手量が多い場合がある。キーボードのMキーもしくはジョイパッドのBボタンで発射する。ポポロンは2連射、アフロディテは3連射。矢筒を消費する。これらサブ武器も、グリーク城内から探し出すなり神々から購入することで入手する。各ワールドの大悪魔との戦いを有利にするアイテム。ワールドごとに配置されており、それぞれのワールドでのみ有効。敵には3つのランクがあり、それぞれ大悪魔、中悪魔、小悪魔と呼ばれる。大悪魔はワールドのボスであり、ガリウスも含めると全部で10匹である。アイテム「盾」はその材質によって3種類に分かれており、もっともランクが下の「銅の盾」では小悪魔の弾しか防げない。「金の盾」はガリウスの弾および火炎以外のすべての弾を防げる。各ワールドの大悪魔のみ以下にまとめる。各ワールドの最深部に描かれた魔法陣のある部屋で召喚呪文を唱える(キーボードでタイプする)と出現し、戦闘となる。大悪魔は特定のサブ武器か剣でしかダメージを与えられない。剣のリーチでは大悪魔の弱点を攻撃するのは困難なことも多く、基本的にはサブ武器を駆使して倒すことになる。
出典:wikipedia
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