カンアオイ(寒葵、学名:"Asarum nipponicum"、シノニム:"Heterotropa nipponica"、"Asarum kooyanum" var. "nipponicum")は、ウマノスズクサ目ウマノスズクサ科カンアオイ属の植物である。研究者によっては"Heterotropa"属に含められるが、最新の植物誌(フロラ)では"Asarum"属に分類される。別名:カントウカンアオイ。ギフチョウの幼虫の食草としても知られる。日本固有種で、本州の関東地方から近畿地方、四国に分布する。山地や森林の林床に生育する。小型の多年草。茎は短く、地面を匍匐する。葉は互生、卵形~卵状楕円形で、先端は尖り、基部は心脚、長さ6-10cm、幅4-7cm、濃緑色で白い斑紋がある。花期は秋季(10-11月)。花のように見えるのは花弁ではなく3枚の萼片である。萼片は基部で癒着し萼筒を形成する。萼筒は先がくびれず、直径2cm、長さ1cm程度で、暗紫色、内側に格子状の隆起線がある。萼筒の先端の萼裂片は三角形で萼筒よりも短く、濁った黄色。雄蕊は12本、雌蕊は6本。芳香がある。染色体数は2n=24。基変種。関東地方から東海地方(千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、静岡県、三重県)に分布。形態は上記参照。紀伊半島(和歌山県)及び四国(徳島県、高知県)に分布。萼筒は先がくびれがある。佐竹・籾山(1982)では独立種にしている。佐竹・籾山(1982)ではアツミカンアオイ(var. "rigescens")及びスズカカンアオイ(var. "brachypodion")をカンアオイの変種にしたが、Sugawara(2006)では、アツミカンアオイを独立種"Asarum rigescens"にスズカカンアオイをアツミカンアオイの変種"A. rigescens" var. "brachypodion"としている。
出典:wikipedia
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